第10話:他の幻獣と人間:『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』
ここから第86話までのネタバレを含む世界観&キャラクターの設定を紹介します。
『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ_〜暁光帝、降りる〜』の設定資料、今回は“他の幻獣と人間キャラクター”についての概説でございます。
さて、こちらの世界設定について。
よろしければ皆さんの作品でも使ってやってください。
その際、「『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ_〜暁光帝、降りる〜』世界観の一部を使ったよ」的なことを一言、明記していただければありがたい。
もとより、小生が著作権云々を言い立てることはやりたくありませんのでご利用いただければ幸いであります。
ひとつ、よしなに。
本編はこちら〜>https://ncode.syosetu.com/n6078gl/
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<<他の幻獣と人間:『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』>>
9,他の幻獣 3
<<一角獣“ポーリーヌ”:Pauline>> 3
<<ニュムペー“ジュリエット”:Juliette>> 4
<<キュクロープス“ポリュペーモス”:Polyphēmos>> 6
<<妖女“サイベル”:Sybel>> 6
<<不死鳥“カロリーヌ”:Caroline>> 7
童女タイプ: 7
美女タイプ: 8
鳳凰姫タイプ: 8
<<世界樹“ペリーヌ”:Perrine>> 8
世界樹の巫女: 10
<<怪炎ゴーレム:“カキャラ”>> 10
<<怪鳥ゴーレム:“フゥケルミー”>> 10
<<怪獣ゴーレム:“スイリオン”>> 11
<<怪魚ゴーレム:“ドルーミョ”>> 11
<<トロール:“エレオノーラ”:Eleonora>> 11
<<ドリュアス:“カリュアー”:Καρυα>> 12
<<龍の巫女クレメンティーナ:“Clementina”>> 12
<<竜皇后ヴィーオヴィーオ:“VeeoVeeo”>> 14
<<りゅうのともだち“エルマ”:Elma>> 15
<<フォモール族>> 16
頭から手足の生えたフォモール: 16
手の形をしたフォモール: 18
双頭のフォモール: 19
魚のようなフォモール: 20
魔眼のバロール: 20
10,人間 21
<<リュッダ領主ビアズリー家>> 21
・勇者♂“ジャクソン”:Jackson Beardsley 21
・領主の妻♀“コンスタンス”:Constance Beardsley 22
・領主の長女♀“ユーフェミア”:Euphemia Beardsley 22
・領主の次女♀“キャサリン”:Katherine Beardsley 23
<<ヒト♂海軍司令官:ガスパロ・ジョルダーノ>> 23
<<ヒト♂海軍十人隊長:エルッキ:”Erkki”>> 24
<<ヒト♂海軍軍団兵:ファビオ:”Fabio”>> 24
<<ヒト♀百卒長:ギュディト:“Gudit”>> 24
<<パタゴン♂ギルドマスター“サイラス”:Cyrus>> 25
<<ヒト♂大柄な神父“グアルティエロ”:Gualtiero>> 26
<<ヒト♂博物学者“ビョルン”:Björn>> 26
<<冒険者パーティー“荒鷲団”>> 27
・ヒト♂中級遊撃士“ハンス” 27
・ホビット♀中級斥候“キャロル” 28
・獣人♂中級戦士“マイケル” 28
・マーフォーク♀中級魔導師“ボルゼ” 29
・ゴブリン♀上級魔導師“ビ・グーヒ” 29
・ミュルミドーン♂中級魔導師“グェリギィ” 30
<<リザードマン♂“ガジュガジュ”:Gaju-gaju>> 30
<<コボルト♂“ヒューゴー”:Hugo>> 31
<<ヒト♀国王“ムルメルカリン”:Mulmelcarin>> 31
<<ハルピュイア♀♂“ガブリエル”:Gabrielle>> 32
<<エルフ♀“ナンシー”:Nancy>> 33
<<マタンゴ“スヴェトラーナ”:Svetlana>> 34
<<ヒト♀“スーザン”:Susan>> 36
<<ヒト♂“ジョン・アームストロング”:John>> 36
<<魔族>> 37
・上級魔族♀“デルフィーナ”:Delphina 37
・中級魔族♂“イグナシオ”:Ignacio 39
・下級魔族♂“でぶワーレラ” 40
・下級魔族♂“ちびロリー” 41
・下級魔族♂“のっぽコンダー” 41
・中級魔族♂“ビール腹のフィリップ”:Philippe_Tostivint 41
・上級魔族♂“サミュエル”:Samuel 41
<<オルジア帝国>> 43
・アプタル朝オルジア皇帝♂ 43
・アプタル朝オルジア宰相♂“チシュピシュ”:Τείσπης 43
・ヴェズ朝オルジア皇帝♂“アルシャク”:Ἀρσάκης 44
・ヴェズ朝オルジア宰相♂“ティリダテス”:Tiridates 44
9,他の幻獣
D級(冒険者ギルドが認定する“六番手”)の幻獣は魔法が使えない。
C級(五番手)から上の幻獣は魔法を使うことができる。つまり、体の外へ魔力が放出できる。
B級(四番手)から魔法盾が構えられるようになり。
A級(三番手)は魔法障壁を張りつつ、魔法による攻撃ができる。
AA級(二番手)はA級の10倍ほどの魔気容量があって文字通り桁違いである。
特A級(一番手)は破格の魔気容量を誇り、D級の百万倍、A級の千倍である。この階級になると好気呼吸は行わない。食事も不要で自らの魔力だけで活動する。
<<一角獣“ポーリーヌ”:Pauline>>
Pauline Réage『O嬢の物語』
主語:「俺」
愛称はポーレット(Paulette)。
体高1.65m,体重450kgの真っ白なユニコーンである。額から生えた一本角は硬く頑丈であり、レイピアのように扱い、斬りつけ、刺せる。
聖魔法が得意で魔法盾も構えられる、攻守に優れた幻獣。
伝説通りに女好きで清らかな乙女に目がないものの、それで惑わされて角を取られるほどの間抜けではない。また、ヒト族であれエルフ族であれ、真っ向勝負を仕掛けて容易に勝てる相手でもない。
“神殺し”の原因となった、ユニコーンの森に棲んでいた。嘆きを立ち昇る烟りの神キルウルウグングに伝えてもらった張本人でもある。
人化すると身長1.60m,体重55kg、美乳を誇る麗人になる。
年下の若い娘が好きな女性同性愛者として有名。
ユニコーンらしくやたらと格好つけたがり、実際、格好いい。若い女性からも人気があり、よく遊んでいるが、幻獣と人間なので当然、同性婚する気はない。
瓦礫街リュッダで中級冒険者をやっており、二つ名は“レスボス島のポーリーヌ”である。攻撃的な聖魔法を使いこなし、アンデッドモンスターや悪人に特効である。回復系統の魔法はそこそこ使えるが得意ではなく、無理に使うと息切れしてしまう。
得意武器は当然、レイピアであり、盾の代わりに受け流し用の短剣を持つ。剣技の冴えが恐れられる達人で、元がユニコーンだから純粋な白兵戦で人間に遅れを取ることは有り得ない。
上級冒険者になれないのは仕事がいい加減だから。男性からの依頼を受け付けなかったり、手を抜いたりする。
<<ニュムペー“ジュリエット”:Juliette>>
L'Histoire de Juliette ou les Prospérités du vice
『ジュリエット、あるいは悪徳の栄え』
一人称は「アタシ」で語尾を伸ばす、独特の喋り方をする。
愛称はジュジュ(Juju)。
身長1.67m,体重72kg、だらしない爆乳を揺らす、水色の髪をした肉感的なニュムペーである。細かく分類すると
オレンジの瞳と鮮やかな真紅の唇が特徴の美女である。
水魔法が得意で目くらましの霧を広範囲に張り巡らしたり、体温を奪って衰弱させたりできる。少し発動が遅いものの、ウォータージェットによる斬撃も狙える。水の円盤を回転させて切断する技は非常に強力。
大量の水があれば、引き込んで溺れさせたり、水流でバラバラにちぎるなど、更に強力な技が使える。
聖魔法は攻撃よりも対象の浄化や体力の回復に向いており、森を訪れる人間が期待するものもそれであることが多い。
“神殺し”の原因となった、ユニコーンの森の泉に棲んでいた。嘆きを立ち昇る烟りの神キルウルウグングに伝えてもらった張本人でもある。
森で暮らしながら訪れる若い女をさらっては淫蕩に耽っていた。
女好きの一角獣ポーリーヌとは昔からの付き合いであるが、「女色がきつい」と疎まれている。
ユニコーンやニュムペーの棲家に若い女性がほいほいと入り込んでくることは稀であり、欲求不満が溜まってしまい、意気投合したポーリーヌと人里を目指した。
見た目、人間そっくりだがその身にまとう雰囲気や後光がやはり人間離れしているので人里に紛れる場合は人化する。
人化すると身長1.67m,体重65kgと肉が落ちて若干スレンダーになる。瓦礫街リュッダでは中級冒険者をやっており、二つ名は“悪徳のジュリエット”である。ポーリーヌと同じく女色であるが、紛らわしいので“だらしない方の”とか“見境ない方の”と呼ばれている。聖魔法による防御と回復&治療に定評があり、性格に難あれどジュリエットよりも治癒師として有能であると見られている。
超特級魔導師らしく得意武器は魔術杖である。
<<キュクロープス“ポリュペーモス”:Polyphēmos>>
身長12mの体重25.4トン、海辺の単眼巨人である。
瓦礫街リュッダの南西、森林の奥にそびえる鉱山に棲み、羊を飼って暮らしている。鍛冶の腕もよく強力な武器を鍛えては他の幻獣に渡している。オーク族とも付き合いがある。
信者ではないが暗黒教団に親近感を持っており、魔族とも付き合いがある。
モンスターとしては三番手の梅と評価されており、それを知って以来、三番手の松であるドラゴンを妬んで瓦礫街リュッダの火竜に突っかかっている。冒険者ギルドではA級モンスターとして扱われている。
怪力で全速力で走ればヒト族よりもかなり速い。だが、大気中に含まれる精霊の霊気を吸うことで魔気の回復を図るため、息切れすることがある。
しばしば南西の鉱山から瓦礫街を襲い、一度は市壁を破壊している。
その後、勇者ジャクソンに討たれて負傷し、しばらく棲家で傷を癒やしていた。
配下としてトロールやオーガを雇っている。ヘルハウンドの群れは餌付けして従えた。
傷が癒えると再び、瓦礫街を襲った。
この襲撃は暗黒教団の上級魔族サミュエルにそそのかされたからである。
襲撃のために南西の森林を突っ切らねばならないが、マタンゴ族スヴェトラーナ株♀の集落が点在するのでしばしば氷や闇の精霊魔法を食らう。
涙目である。
<<妖女“サイベル”:Sybel>>
身長1.64mの体重58kg、豊乳の妖女である。
幻影魔法を得意とし、緑龍テアルが開発した人化の術を更に改良して使いやすいマジックアイテムを製作した。
他に召喚魔法も得意として、様々な幻獣と契約している。
<<不死鳥“カロリーヌ”:Caroline>>
不死鳥である。
体の半分以上が尾羽であり、身はあまり入っていない。
炎魔法、聖魔法、重力魔法、幻影魔法を得意とし、超音速マッハ3.2で飛べる。その上、不死身である。
さすが、ドラゴンと並び称される幻獣フェニックスである。
非常に強力だが、人間と敵対しない、稀有な幻獣である。もっとも友好的というわけではなく、相手の人となりを見て判断する賢さも持つ。
碧中海の中央に浮かぶ、第2の島、ヌラーゲ島の密林を支配する。
人間達から請われて、人間の街を庇護している。
光明教団や暗黒卿団には悩まされたが、天龍アストライアーの仲介を得て、追い出した。
ある時、旅先のメスリエールで緑龍テアルに出会い、人化の術を教わった。
人化して、ヌラーゲの港町を訪れるようになった。
童女タイプ:
身長1.38mの体重34kg、可愛らしい赤毛の童女である。
体外に魔気を放出できないので一切の魔法が使えない。それでも両腕を翼に変えて飛べる。また、高い再生能力を持ち、不死身である。
美女タイプ:
愛称は『キャリー』“Carrie” 。身長1.62mの体重57kg、巨乳ボール型の美女である。
背中ほどまである赤髪は燃えるように鮮やかで、エメラルド色の瞳は細く鋭い眉と合わせて強い意志を感じさせる。
炎魔法と聖魔法が使え、不死身である。また、両腕を翼に変化させて飛行できる。
得物は直剣で二刀流。
非常に軽装で、伝統と格式のビキニ鎧をまとい、島を冒険する。
鳳凰姫タイプ:
身長1.62mの体重57kg、巨乳ボール型の美女である。
フェニックス形態の能力をすべて使える。
<<トロール:“エレオノーラ”:Eleonora>>
愛称:“Nellie”
身長2.02mの体重137kg、超巨乳ボール型を誇るたくましい森の大女である。
鮮やかな赤毛はざんばら髪、赤褐色の肌で筋骨隆々たる巨女で10人力の怪力を振るう。
また、巨躯にふさわしい魔気容量を持ち、幻影魔法と弱化&強化魔法を得意とする。
遠い山で生まれ、最初は山深くに迷い込んだ獣人の狩人を保護したり、化かし合いでピクシーと遊んだり、暮らしていた。やがて、獣人と交流する内に人間に興味を持ち、人里に降りた。村では大柄なヒト族と思われて巨躯と怪力を生かして活躍した。
幻影魔法による化け術は主にネズミやスズメなど小さな動物に変化して探検することを楽しむ。途中で獣人の美女に化けて男をたぶらかす遊びも覚えたが、深入りする前に危うくなってやめた。しかし、これで可愛らしい少女に化ける技も身に着けた。
人間との付き合い方を学んでから旅に出る。
そして、ドリュアス“カリュアー”の森にやってきた。
<<ドリュアス:“カリュアー”:Καρυα>>
身長1.86mの体重100kg、だらしない爆乳を揺らす樹精霊である。
緑色のロングヘアーで胡桃色の瞳、乳白色の肌が眩しい美女である。
豊満でふくよか、そして大柄な美女で立派なクルミの樹を守っている。ほぼ、デブの一歩手前という肥満気味の肉体であるが、そこそこ動ける。
見事な体躯にふさわしい魔気容量があり、C級の幻獣である。
水と土の精霊魔法を操り、聖魔法も得意。更に邪魔法まで使える。
森の中では頭ひとつ図抜けた能力があったので、面倒見のいい姉御肌として振る舞っている。
ある日、森にやってきたトロールと出会って大変なことに。
<<龍の巫女クレメンティーナ:“Clementina”>>
一人称は“あたち”でアスタのことは“アチュタしゃん”と敬称付きで呼ぶ。
言葉の発音が怪しくてたどたどしい。
身長1.08mの体重15kg、ヒト族の幼女(5歳)である。
愛称はクレミー“Clemmie”。
ブルネットの髪を二つ結びにして榛色の瞳で、発育はよろしくない。5才児としても少し痩せぎすで肋骨がうっすら浮き出て見えている。もっとも貧民窟でこの程度の栄養状態は普通。
アスタが最初に出会った頃は薄汚れた幼女だったが、龍の巫女になってからは見違えるように綺麗になった。
享楽神オヨシノイドを祀る寺院の主催する孤児院で暮らしている。出生の直後に小寺院の門前に捨てられたので両親は不明。実態としては裕福な有力者から生まれた不義の子供であり、実の父親が家名を守るために捨てた。
肉体はともかく、精神の発育は素晴らしく、歩けるようになる前から喋っていた。好奇心旺盛でお話をせがみ、文字が読めるようになると片っ端から孤児院の絵本を読み漁った。感銘を受けた絵本は『きごうろんりがく』(タケウチ・ガイシ著)である。
とても勇敢で乱暴な少年と子分どもの脅しに屈せず、立ち向かった。
これに感心した暁光帝により特殊なマッサージを受けて龍の巫女〜ドラコ(draco)シビュラ(sibylla)〜”δράκο σίβυλλα”になる。
この時点では
魔気容量は最大級ゲルグンド2回と特級メダマグ1回を撃てる、ヒト族としては規格外の魔気容量を与えられる。魔気回復量も強力で数秒で全回復する。
他に聖魔法と強化&弱化魔法、防御結界魔法、そして極めつけにアスタ直伝の時間魔法を行使できる。
魔法の使い方も人間のそれではなく、幻獣の方法なので発動が非常に早い。
使用する魔法陣も
時間魔法は5秒ほど先の未来を予知するもので本家には遠く及ばないが、人間や並のモンスター相手なら非常に強力。
アスタの教えを忠実に守り、弱肉強食の理屈や身分制に対して強い敵愾心を抱く。
敵が人間ではないことを理解しており、この世界には稀有な資質を持つ。
<<竜皇后ヴィーオヴィーオ:“VeeoVeeo”>>
身長4.04mの体重154kg、フキャーエ竜帝国の竜帝カザラダニヴァインズが生み出した
地竜カザラダニヴァインズがドレイクであってドラゴンではないので“竜の巫女”で正しい。
大変な美人であると評判。
実際、竜帝国の国民からは羨望の眼差しで見つめられ、美貌で知られる。
知られるが、あくまでもリザードマン♀としての美貌である。その姿はヒトでもエルフでもない。また、リザードマンは性的二形が小さく、他の人種から見ても性別が区別できない。リザードマン自体は4色型色覚を持つのでだいたい区別できる。
長寿と繁栄の象徴であり、竜帝の代理人なのでとても尊敬されている。
地竜カザラダニヴァインズの
賢い常識人で竜帝によく仕えている。
戦に於いては姿を隠して竜帝に付き従い、戦争には参加しない。只、竜帝の危機に対してのみ防御結界を張り、避難を誘導する。
かつて、カザラダニヴァインズが只の地竜としてリザードマンと付き合っていた頃、言葉を上手く喋れない地竜を助けて意志の疎通を図った。そのことで感激されて
もはや人間ではないので老いから来る疲労とは無縁。
竜帝とともにフキャーエ竜帝国に君臨して充実した生活を送っている。
10,人間
<<リュッダ領主ビアズリー家>>
・勇者♂“ジャクソン”:Jackson Beardsley
主語:「俺」。
フルネームはジャクソン・ビアズリー、瓦礫街リュッダの領主として伯爵に叙爵された、かつての勇者、現在は英雄である。
身長1.74mの体重75kg、無謀な若者である。孤児院で育ち、天涯孤独で光明神の教会から「命を捨てて戦えば天国へ行ける」とそそのかされて命知らずの無謀さを手に入れた。
瓦礫街リュッダを救うべく、聖女“お色気”マリリンの助けを得、キュクロープスのポリュペーモスに挑み、2回負けたものの、幸運にも傷を治してもらい、3回目の勝負に勝って敗走させた。昼夜を問わぬ夜討ち朝駆け、すでに47人の勇者が犠牲になっており、この時点ですでにポリュペーモスは過労死しかけていた。
見事、役目を果たしたジャクソンは瓦礫街に凱旋して、叙爵されてビアズリー姓を賜り、領主になった。
「勇敢なら怖くない」などの戯言を家訓にしてがんばったが、元が剣を振り回すしかない無法者だったのでものの役に立たず。
たまたま恋に落ちた相手が前領主の
姉妹で娘が恵まれ、住人からも慕われるようになる。
もっとも市壁よりも光明教団の教会を優先して修復したので顰蹙を買っている。
ある日、目覚めて外を見ると南にそびえていた山の形が変わっていた。「空を覆うほどの途方もなく巨大なドラゴンがやってきた」「ドラゴンは紫色の鱗を輝かせていた」との報告を受け、大あわてで調査を計画するも、部下達から「首を刎ねられるより早く死ねる自殺のデモンストレーションか」と呆れられる。
地元の冒険者ギルドに調査を依頼するも無視されて今に至る。
・領主の妻♀“コンスタンス”:Constance Beardsley
主語:「私」。
フルネームはコンスタンス・ジェラルディーン・ビアズリー、"Constance Geraldine Beardsley"で、愛称は“コニー”Connie。
身長1.77mの体重78kgと長身。ゆるやかなふわふわ金髪の巨乳ボール型の美女である。
前領主の再従姉妹で、政治に明るい優秀な女性である。
夫が名だたるバカなので瓦礫街リュッダの領主を実質的に務めている。
・領主の長女♀“ユーフェミア”:Euphemia Beardsley
愛称は“フェミー”Phemie。
4歳。
ふわふわ金髪幼女、その1で元気に駆け回っている。
妹とパパとママが大好き。
童女アスタに出会って“ブタよりも小さい”ことは凄いんだと思い知った。
妹よりも活発で怖いもの知らず。
・領主の次女♀“キャサリン”:Katherine Beardsley
愛称は“キャシー”Kathy。
3歳。
ふわふわ金髪幼女、その2で同じく元気に駆け回っている。
姉とパパとママが大好き。
童女アスタに出会って“ブタよりも小さい”ことは凄いんだと思い知った。
姉よりは少しだけ慎重で警戒心がなくもない。
<<ヒト♂海軍司令官:ガスパロ・ジョルダーノ>>
Giordano Giordano
身長1.82mの体重110kgと大柄なカイゼル髭のおっさん。
リュッダ海軍司令官で血筋はしっかりしている。
ナンシーの手で興されたジョルダーノ家の当主である。
若い頃はアマチュア冒険者で各地で活躍した経歴を持つ。
将来を嘱望され、先代当主からナンシーに託されて直に訓練を受けている。
今でもナンシーのことを深く尊敬しており、現在のジョルダーノ家があるのもナンシーのおかげだと知っている。
<<ヒト♂海軍十人隊長:エルッキ:”Erkki”>>
身長2.31mの体重210kg、黒いあごひげが自慢の巨人である。
リュッダ海軍の最精鋭部隊を率いる十人隊長で、強化&弱化魔法を得意とする上級戦士。
パタゴン族なので若干の疎外感を感じているが、待遇には不満がない。
真面目な性格で周囲からも一目置かれている。
<<ヒト♂海軍軍団兵:ファビオ:”Fabio”>>
身長1.77mの体重91kg、たくましいヒト族の男。
五障三従の教えに染められて性格は悪い。弱いものいじめが好きで女嫌いの隠れ同性愛者。密かにエルッキを慕っている。
チンピラ風の兵士だが、訓練は真面目に受けていて腕は確か。
<<ヒト♀百卒長:ギュディト:“Gudit”>>
一人称:「私」
身長2.02mの体重137kg、筋骨隆々の黒人美女である。
ダヴァノハウ大陸の黒人帝国出身で、基礎体力は圧倒的である上、魔気容量も大きい。
ひたすらに武の道を極めた戦士で、強化&弱化魔法によるパワーアップと回復魔法による持続力を武器に戦う。
瓦礫街リュッダの最高戦力であり、貴重なヒト族の超特級魔導師。
女を捨てて武の道を究めんと頭を剃ってハゲになった。
徹底して異性を避けることで色恋の道を絶とうと努めたものの、気がつくと女性にモテる女性になってしまっていた。
武器を選ばない達人だが、ふだんは金属製
実は出身地であるダヴァノハウ大陸の黒人帝国では皇女だった。
蝶よ、花よと可愛がられたが、与えられた地位と名誉に甘んじず、血統よりも自身の努力を酌んでもらいたいと希求した女傑である。
幼くして出奔し、魔力の全てを力に代えて戦った。
傭兵も冒険者も経験し、いずれも驚くべき戦績を残している。
純粋に求めるは世界最強の称号。
そのためには何度も強敵に挑み、敗北して泥を舐めても生き残り、そのたびにさらなる力を求めた。そして、強くなり、自分を任した強敵を打ちのめす日々を過ごして瓦礫街リュッダにたどり着く。
出身地である黒人帝国から派遣された護衛達がついていたが、今では部下になっている。“お忍びの姫君”のお遊びを眺めていたつもりの彼らにしてみれば驚くばかりの偉業であった。
幼少時から魔法が得意で身体を鍛えるのと同じくらい魔法も鍛えてきた。もっとも、強化&弱化魔法と回復魔法だから鍛錬も肉体がメイン。
肉体に強化魔法を掛けて強引に動かして、体を壊すと回復魔法で治す。その繰り返しで極めた。
戦闘に於いては魔法で強化された腕力で鈍器を振るい、大きな盾で身を守る。弱化魔法で敵を弱らせることを潔しとせず、強化魔法の攻撃的な用法も控える。ひたすら己の肉体の強さに重きを置くタイプである。
平時は回復魔法のことを忘れてしまう鷹揚さがある。
<<ヒト♂大柄な神父“グアルティエロ”:Gualtiero>>
身長1.93mの体重110kg、てっぺんハゲの大男で光明教団の神父である。
愛称はワトキン(Watkin)。
生活魔法すら使えないほど魔法が苦手だが、壮年で身体が大きく、体重もある。筋骨隆々で腕力も凄い。
敬虔な信徒であり、教会での地位は中堅クラス。
生真面目で信仰心に篤く、休日も瓦礫街リュッダのあちこちを周り、信徒の悩みに耳を傾ける。
もっとも、その行動が十分に評価されているとはいい難い。生真面目であることは頑固にも繋がり、行動が柔軟性に欠ける。
<<ヒト♂博物学者“ビョルン”:Björn>>
身長1.64mの体重53kgと痩せぎすの白人男性で髪は茶色。
上級魔導師であり、魔気容量が高い。高いと言ってもヒト族なので100gdrも行かないが。
この街で生まれた神童で執政のセバスティアーノ老に見出されてドラゴン城に勤めるようになった。瓦礫街リュッダを治める領主夫妻にかしずく博物学者である。
役職としては“領主の相談役”だが、領主ジャクソンがバカなので、実質的に奥方コンスタンスの右腕として働いている。
光属性の精霊魔法と回復魔法を操る。怪我や病気の治療で城内で信頼を得ている。光魔法は攻撃手段ではなく、望遠鏡の代わりとして遠方を観察したり、顕微鏡の代わりに微小なものを観察するのに使っている。
博物学者としても熱心で冒険者ギルドのモンスター鑑定を担っている。
とりわけドラゴンに強い関心を示す。瓦礫街に出没するドラゴン達について公費を費やして研究している。
「寿命のない生物など存在しない」という理論に執着しており、ヒト族が定命の者であるように「ドラゴンも不老不死ではない」とモンスターの年齢測定に熱心だ。
賢い2人組のエルマとパリスを雇って路地裏を調べさせている。「でっかくて真っ赤なドラゴンを探せ」と命じているのでエルマもパリスも“小さなドラゴン”については何も報告していない。
それでも最近、瓦礫街に出没する小型ドラゴンについての噂を小耳に挟んでいるが訝しんでいる。「リザードマンでも見間違えたのではないか」と。
童女アスタに出会っても正体に気づかず、ドラゴン研究に誘った。
正体を知ってからは大いにおののき、平身低頭せんばかりの勢いだった。けれども、正体を知っていることをアスタに知られることの脅威を懸念している。
<<冒険者パーティー“荒鷲団”>>
・ヒト♂中級遊撃士“ハンス”
身長1.78mの体重80kg、酒好きの冒険者である。
冒険者パーティー荒鷲団のメンバー。
得物はショートソードとバックラー、高価な魔導指輪を装備して、白兵戦に回復魔法、強化&弱化による格闘戦と何でも器用にこなす。
躾けてやると童女アスタに絡んだものの、安易な暴力で危うく犯罪者になりかけた。
アスタの行動に驚いて、その後は一目置いている。
・ホビット♀中級斥候“キャロル”
身長1.42mの体重36kgと童女アスタとほぼ同じだが、もう少し体格はいい。少なくとも貧乳ではある。
冒険者パーティー荒鷲団のリーダーを務める。
可愛らしい童女に見えるが、ホビットなので成人。
語学が堪能で大抵の人種と会話でき、交渉力も高い。
投擲武器としてボーラやスリングを用い、白兵戦はダガーで戦う。携帯用の魔導杖で強化&弱化魔法を使い、主に視力を上げて偵察したり、脚力を上げて逃走する。
・獣人♂中級戦士“マイケル”
身長1.64mの体重60kgと少し小柄な中級戦士である。
冒険者パーティー荒鷲団のメンバー。
獣人らしく頑丈で動きも素速い。
得物はロングソードで大きな丸盾を構えるが、獲物を挑発して自分に引きつける盾役である。
得意の強化&弱化魔法は自分の頑丈さを上げることに使う。
・マーフォーク♀中級魔導師“ボルゼ”
身長1.8mの体重80kgと大柄な中級魔導師である。
冒険者パーティー荒鷲団のメンバー。
半魚人でヒトよりも頑丈で力強く、当然、水中での活動はお手の物である。
水と光の精霊魔法で戦闘を支援するばかりか、回復魔法も使えるパーティーの要である。
倒れると主力の回復役がいなくなってしまうので戦闘に於いては純粋な後衛で常に守られる立場である。
半魚人なので人類共通語が苦手であり、細かい話はリーダーのキャロルを通さないといけない。
・ゴブリン♀上級魔導師“ビ・グーヒ”
身長1.36mの体重32kgと小柄なゴブリン♀である。
冒険者パーティー荒鷲団のメンバー。
片言の人類共通語で喋るが、努力家の才媛でパーティー唯一の上級魔導師である。
火の精霊魔法を得意とし、他のメンバーと協力すればファイアボールのような強力な火炎も使える。
瓦礫街リュッダに近い北ゴブリン族の生き残りの集落から出奔してきた。
生まれが生まれなのでヒト族とエルフ族への警戒心が強い。
・ミュルミドーン♂中級魔導師“グェリギィ”
身長1.5mの体重62kg、小柄な羽アリである。
冒険者パーティー荒鷲団のメンバー。
活動する者のほぼ全員が♀であるミュルミドーン族の中では貴重な♂であるが、珍しく個性を得て巣から出奔した。
羽アリなので、暁光帝にしか使えないと思われている重力魔法の使い手であるが、単純に離陸の時の負担軽減にしか使われない。
非常に貴重な空中からの偵察役も務める。
土の精霊魔法を得意とし、戦闘の支援も務める。
ミュルミドーンなので人類共通後は全く喋れないから、意志の疎通はリーダー頼みである。
<<エルフ♀“ナンシー”:Nancy>>
身長1.61mの体重65kg、だらしない爆乳を揺らす、美貌のエルフである。
肩まで流れる金髪と青い瞳、服をはち切れんばかりに膨らんだ爆乳と魅力的な女性だが、残念なことに食い気ばかりが突出してしまい、身だしなみがおろそかになっている。そのため、初対面でアストライアーから「噂好きの給仕のおばちゃん?」と言われてしまった。
風と土の精霊魔法に加えて回復魔法と結界魔法、4種類を操る有能な冒険者である。
冒険者パーティー“紫陽花の鏡”に所属している。
食いしん坊で美味しいものが食べたくて故郷を出奔した。
中級冒険者として働いているが、回復魔法が使える上、エルフらしい豊富な魔気容量を持つので副業で医者“治療師”もしている。領主の開いた施療院では重宝されている。
エルフの超特級魔導師であっても魔気容量の関係で超特急魔法(消費魔気2680gdr)は使えないものだが、特別な魔気容量の増加方法で2710gdrを実現している。
冒険者ギルドの初代ギルドマスターで、ギルドでも一目置かれている。
純粋な女性同性愛者である。
実は最近、恋人を亡くしている。もっとも、彼女はヒト族で享年100歳の老衰による最後だった。
エルフとヒト、老いによる別れは免れ難く、そのことを十分、承知していたが、恋は盲目。お互いに突っ走った挙げ句の大往生だった。彼女の後半生はほとんど友達だったが、それでも大切にされていたことは間違いない。
笑って送ったが、当時の冒険者パーティー紫陽花の鏡もまた本人以外がヒト族や獣人、ドワーフなどの不老でない人種で構成されていた。
現在、不老のメンバーだけで紫陽花の鏡を構成しているのは彼女のことがあってのこと。
<<ヒト♀“スーザン”:Susan>>
身長1.62mの体重60kg、金髪で青い目の巨乳お碗型の美女。
瓦礫街リュッダで冒険者ギルドの受付嬢の1人を勤めている。
生活魔法が使える程度で魔導師とは呼べない。
有能で、読み書きは人類共通文字が使え、算術は計算補助具ラブドロジーが使える。
気立てが良く、社交的で友達も多い。
自由民だが、小さい頃から勉強熱心で賢い。
剣や魔法は苦手だが、事務処理と交友で有能さを示す。
<<魔族>>
・上級魔族♀“デルフィーナ”:Delphina
一人称は“私”。
身長1.75mの体重80kg、捻くれた大きな二本角、先端がスペードになった尾、コウモリ様の真っ黒な翼は大きく広く。
エルフ族らしからぬ浅黒い肌と肩まで流れる黒髪。
高い魔気容量を誇る、典型的な上級魔族である。
もともとは最古のダークエルフ国家エーリュシオンの出自。平和と繁栄を旨とする理想郷ではあったが、光明神ブジュッミではなく青龍カエルレアを崇める。カエルレアが教義のたぐいを送るわけもなくエーリュシオンは自由だった。おかげで異端とも言える競争主義を身に着け、立身出世を志し、暗黒教団に身を投じた。
好戦的ではあるが、思慮深く、戦でも交渉でも引き際をわきまえている。
稀少な超特級魔導師で、闇属性の精霊魔法を自在に使いこなす上、武闘派の魔族らしく強化&弱化魔法でパワーアップして羽ばたき飛行だけで空を飛べる。また防御結界魔法で味方を守り、召喚魔法により囮や護衛を呼べる。
このように魔法技能は高いが回復系や隠蔽系が一つもなく、すべてが攻撃寄りである。
魔族でも屈指の武闘派であり、モンスター討伐のみで成績を修め、暗黒神ゲローマーから奇蹟を授かり、元の資質もあって大きな魔気容量を得ることができた。
実力は折り紙付き。
エルフとは言え、一般信者からいきなりエリート中のエリートである上級魔族への抜擢は暗黒教会幹部からの期待の表れでもある。
ただし、布教や広報などの“地味な仕事”について実績がないため、今回、「ゴブリン村の教化」を求められた。
ここまで武闘派でならしてきたデルフィーナもさすがに「そろそろか」と観念していたので真面目に取り組んでいたが。
ところが、配下のゴブリンを鍛えるための隠れ里には念入りに多重結界を張っていたが天龍アストライアーにいっぺんにすべてを破られた。そして何もかもめちゃくちゃにされてしまった。
只の武闘派ならここで戦いを挑んで無様を晒していただろうが、さすがは暗黒神に見込まれた有望株である。童女アスタを一目で「ただ者ではない」と見抜き、丁重に扱って瓦礫街リュッダへ向かうよう誘導できた。
その報告と対処は高く評価され、そのまま調査に向かうよう命じられた。
すなわち「穏便に探れ」である。
かくしてデルフィーナは自らの正体を隠して瓦礫街リュッダへ潜入した。
人化すると身長1.75mの体重76kgと翼や角がなくなる分、軽くなり、肌もエルフらしい白になる。
瓦礫街に潜んだ後はすぐにワイルド火山島への調査を敢行せず。
ここでも慎重さが目立つ。
部下のイグナシオについては有能さを認めているものの、危うい行動が目立つと警戒している。
・中級魔族♂“イグナシオ”:Ignacio
一人称:“わたくし”。
身長1.77mの体重74kg、痩せたダークエルフの男“とんがり鼻のイグナシオ”である。
茶色の長髪とねじくれた一対の角、先端がスペードの形になった細い尾。先の尖った耳と共に典型的な中級魔族である。
ほおがこけて眼光鋭く抜け目ない印象を与える。それなりの知能と魔気容量を持つ、事務も戦いもこなす、なかなかに器用な男である。
モンスター討伐と布教、暗黒教団の事務仕事と一通りやりとげて、そのそつのなさを評価されて中級魔族として抜擢された。
ダークエルフとは言え、魔気容量はそこそこであり、人化してしまうとヒト族よりマシな程度だ。
仕事ぶりを認められてデルフィーナの下に就き、瓦礫街リュッダへ潜入した。
大きな鷲鼻と落ちくぼんだ目、偏食のせいで育ちが悪く痩せた体と見栄えが悪い。負い目を感じるくらいに醜男である。
家族は父母も祖父母も曽祖父母も長姉も長兄も次兄もみな見栄えがよく、仲良く、温和で近所の評判も良い。イグナシオだけが協調性に欠ける乱暴者だった。光明神を崇める家族との不和も絶えず、家族との溝は長じるに従って広がるばかりで成人を迎える頃には暗黒教団に惹かれていた。「実力ある自分だから疎まれる」と思いこんでいたが、それもどんぐりの背比べの中で一番と言った程度だった。
二枚目や美女を嫌い、可愛い子供を疎む。それなのにコボルト奴隷や小動物は無条件で可愛がり、人形をこっそり愛でる趣味を持つ。
基本的にイケメンが嫌いで妬んでいる。自分も顔がよかったら家族と上手くやれたのではないかという考えがぬぐいがたい。
瓦礫街で童女アスタを見て強い衝撃を受けるとともに激しく忌避した。「可愛いからわたくしよりもいいものがもらえるだろう、わたくしよりも慕われるだろう、わたくしよりも、わたくしよりも、わたくしよりも…」と思考がループして止まらない。
何がなんでも引きずり下ろしてやろう、苦しむ顔が見たいと妬みと悪感情が湧く。
不細工な部下三人を操って暗躍する。
風属性の精霊魔法、回復魔法、邪魔法、死霊魔法を操る。単独で戦闘をこなしつつ、ゾンビの増援や呪いによる妨害が見込める。味方の回復ができることも大きい。また、部下への命令を風魔法で送りつけられる。
人化してもあまり容姿が変わらない。一本角と尾がなくなるくらいである。
・下級魔族♂“でぶワーレラ”
身長1.60mの体重82kg、太ったヒト族の男である。
光魔法と回復魔法が使え、観たものを上司に光通信で伝えられる。
・中級魔族♂“ビール腹のフィリップ”:Philippe_Tostivint
ビール腹の中年♂ヒト族で身長1.78mの体重98kgと重量級。トスティヴァン兄弟の兄で、暗黒教団の秘密基地である蒸し風呂屋を経営している。つまり、瓦礫街リュッダで暗黒街の顔役の1人でもある。
<<オルジア帝国>>
・アプタル朝オルジア皇帝♂
黒髪&黒ひげの尊大な大男で野心家。
東に竜帝国を狙いつつ、南に碧中海を伺う。
疫病禍で弱った大国を導き、復興に努めていたが、獣人とマーフォークの連合に沿岸部を荒らされて危機感をつのらせていた。
そして、ついに彼らがノアシュヴェルディ海上王国を築いて脅威として認識した時、互いの国家の全力を尽くす獣人戦争を決意する。
大胆不敵で勝負どころでは躊躇しない。国教は豊穣神マァルト崇拝だが、個人的には博打の神ズバッドを崇めている。
・アプタル朝オルジア宰相♂“チシュピシュ”:Τείσπης
モデル:レナード・ニモイ
一人称は“わたくし”。
身長1.71mの体重71kg、中肉中背の初老で名家ヴェズの出。
フルネームは“チシュピシュ・ヴェズ”で、生粋のオルジア人。アプタル帝国で宰相を務めた。
歴代の宰相の慣習どおり、非常に賢い。
また、上級魔導師でもあり、風の精霊魔法と回復魔法を操る。
豪胆な人物で、暁光帝の御前に五体投地して謁見を果たした。その際に気絶せず、最後まで女王に説明したことで高い評価を得る。
オルゼポリスの喜劇で女帝の覚えめでたく、暁光帝の鱗を賜った。
その後、帝国を復興してヴェズ朝オルジア帝国を築いた。
“神君”、“無血の弓取り”と尊ばれている。
・ヴェズ朝オルジア皇帝♂“アルシャク”:Ἀρσάκης
モデル:ピーター・カッシング
一人称は“朕”。
身長1.82mの体重72kg、痩せぎすの男。
フルネームはアルシャク・ヴェズ。ヴェズ朝オルジア帝国の皇帝である。
人一倍、先祖を敬う気持ちが強く、自分も神君チシュピシュ1世に負けない功績を上げたいと願っている。
結構な野心家である。
若い頃は自他ともに認める凡愚だったが、裏の帝位継承の儀式を経て覚醒。初代皇帝の手記を写してその内容に驚愕するとともにヴェズ朝オルジア皇帝の真の力に目覚める。
その後の成長、著しく、現在は沈着冷静な賢帝として知られている。
・ヴェズ朝オルジア宰相♂“ティリダテス”:Tiridates
モデル:クリストファー・リー
一人称は“わたくし”。
身長1.95mの体重89kg、痩せぎすの大男。
フルネームはティリダテス・パルティア。ヴェズ朝オルジア帝国の宰相である。
皇帝アルシャクとは幼馴染なので臣下でありつつ親友の間柄。
国家を運営しながら皇帝の野心も支える有能な忠臣である。
とりわけ外交を得意とし、非文明国やヒト族でない文明国を相手に自国に有利な交渉をまとめ上げた実績がある。
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