第9話:竜と龍:『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』

ここから第86話までのネタバレを含む世界観&キャラクターの設定を紹介します。

『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ_〜暁光帝、降りる〜』の設定資料、今回は“ドラゴン編”についての概説でございます。


さて、こちらの世界設定について。

よろしければ皆さんの作品でも使ってやってください。

その際、「『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ_〜暁光帝、降りる〜』世界観の一部を使ったよ」的なことを一言、明記していただければありがたい。

もとより、小生が著作権云々を言い立てることはやりたくありませんのでご利用いただければ幸いであります。

ひとつ、よしなに。


※2021年10月15日、“竜帝カザラダニヴァインズ”と“龍の巫女”の項目を追加しました(汗)※

よろしゅうに〜


本編はこちら〜>https://kakuyomu.jp/works/1177354055528844202

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<<竜と龍:『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』>>







7,龍と竜 1

<<天龍アストライアー:Ἀστραία>> 2

童女タイプ: 5

<<金龍オーラム:Aurum>> 6

<<銀龍アージェンタ:Argenta>> 7

<<赤龍ルブルム:Rubrum>> 7

<<青龍カエルレア:Caerulea>> 8

<<緑龍テアル:Teal>> 9

<<白龍ノヴァニクス:Novanix>> 10

<<黒龍テネブリス:Tenebris>> 11

<<闇竜メトセラ:Methuselah>> 12

<<小さな竜“パリス”:Paris>> 14

童女タイプ: 15

美女タイプ: 15

竜姫タイプ: 15

<<魔王竜“サタン”:Satan>> 15

<<竜帝“カザラダニヴァインズ”>> 16

8,龍の巫女 17

<<龍の巫女>> 18

<<正規の手順>> 19

<<不正な手順>> 20







7,龍と竜

 全ての幻獣の頂点。

 孤高の八龍は当然として、下位種に至るまで強力である。空を飛び、恐るべきブレスで敵をなぎ払い、様々な魔法を操る高い知能と膨大な魔気容量を持つ。頑丈な鱗と驚くべき再生能力のおかげで守りの姿勢に入ると恐ろしくしぶとい。

 龍はドラゴン、竜はドレイクと呼称される。多くの場合、ドレイクはドラゴンより二桁または三桁劣る。

 明確な判断基準として「暁光帝の鱗よりも大きいのがドラゴン、小さいのがドレイク」というものがある。

 頑丈な鱗と恐るべきパワー、自由自在に空を飛び、強力なドラゴンブレスで敵を焼き尽くす。知能が高く、警戒心も強いので強敵である。冒険者パーティーや軍隊が挑んでも遠くから気づかれてしまい、近づいた頃には頭上からドラゴンブレスを吹きかけられて終わる。

 ドラゴンはもちろん、ドレイクでさえ、人間に討伐されたことはない。

 そのため、“ドラゴンスレイヤー”の呼称は名誉と富を約束する冒険者の垂涎。

 「竜の血を浴びれば不死身になれる」

 「竜の血は万病に効く」

 「竜の鱗はあらゆる武器を跳ね返す」

 「竜の牙はあらゆる盾をつらぬく」

 こんな噂がまことしやかに流れるほど。

 今日もドラゴン達は天を舞う。




<<天龍アストライアー:Ἀστραία>>

 “唯一無二の、大いなるアストライアー”

 愛称はアスタ(Asta)。

 三対の角は真っ直ぐ延びる、六翼の途方もなく巨大な龍である。

 翼の内、肩と腰それぞれから伸びる二対は巨大で首から伸びる一対は小さい。

 瞳は宇宙から観た地球のような虹色のアースアイ。

 全身、紫に輝く金属光沢の鱗に覆われ、その巨体と合わせて存在感が著しい。

 沈着冷静で好戦的でなく穏やかだが、一度怒り出すとまさに激昂であり、“破滅の極光”で眼前のすべてを消し飛ばす。

 かつて“神殺し”の偉業をやってのけた。

 孤高の八龍は互いに対等な関係であるが、アストライアーの実力が突出している事と偉業のせいで他の七頭から一目置かれている。

 人間には興味を抱かないが、幻獣には関心があり、一角獣やニュムペーと交流がある。また、クラーケンやキマイラなど、大型の幻獣とも付き合う。

 また、世界で最初に魔法を生み出した始原のアーク魔道師メイジでもある。遙か上空を跳びながら研究を重ねて魔気の利用方法としての魔法を開発したのだ。膨大な魔気を操り、全ての魔法に適性があって、魔術式さえわかればどんな魔法でも使いこなす。

 その所業と威風堂々たる姿から一般的なドレイクや古龍からは少なからず敬遠されている。

 神界リゼルザインドの神々は畏怖を込めて「唯一無二の、大いなるアストライアー」と呼ぶ。

 しばしば、暁を後光に輝かせながら現れる。

 これを受けて人間達は「この世の真の支配者」、「天空の覇者」、「暁の女帝」または単に「暁光帝」と呼ぶことが多い。もっとも光明神と暗黒神の信者からは声を潜めて「あの女帝様」と囁かれている。

 上空を舞うまま、あまり地上には降りていない。それでもたまに湖で水柱を上げたり、砂丘を疾走する姿が目撃されている。また沿岸を泳いで津波も起こしていた。

 ある時、何故か地上を曲がらずに一直線で走る遊びを始めて、鉱山と山脈に大穴を空けた。トンネルはヒト族が見上げて首が痛くなるほどに広く高く…それは大陸の各地をつなぐ重要な通路となり、“女帝の散歩道”と呼ばれるようになった。

 人間からは存在そのものが禁忌とされ、関われば死を免れ得ぬと恐れられている。

 実際、ある国がアストライアーを利用して世界に覇を唱えようと試みて滅びている。魔法の儀式を行って召喚しようとしたものの、呼び出された女帝に王城が踏み潰されて果てたのだ。城下町は女帝が飛び立った時の風圧で壊滅した。

 「九死に一生を得る」と同じ意味で「女帝様の御前を駆け抜ける」が使われる。

 動きも意向も全く予測できないので突然、現れてとんでもない被害をもたらすので「忍び寄る天災」とも呼ばれる。

 いくつかの破滅的な災害が記録され、「暁光帝に関わる」=「この上ない愚行」との図式が出来上がった。

 アストライアーから見れば人間はゴマ粒ほどの大きさしかなく、悪意のあるなしに関わらず、近づけば大変な被害を引き起こしかねないのだ。

 一部の人間達が邪悪な宗教団体を作って拝んでいる。

 人魚やユニコーン、ニュムペー、キマイラ、クラーケン、フェニックスなど、幻獣と親しい。

 「自分、二番手ですから」と自分を卑下するキマイラのことを困ったものだと思っている。

 海峡で歌うセイレーンやマーメイドが好き。

 人語を解するが、人間と話すことはない。

 幻獣は言葉に魔力を乗せて語るからアストライアーの鋭敏な魔気感知で容易に聞けるし、話すことも楽だ。しかし、人間は魔気容量の関係で言葉に魔力を乗せて話せないし、そんなことをしても魔気感知の鈍い人間同士では意味がない。

 だから、人間の声はアストライアーには届かなかった。

 そもそもアストライアーは人間が地上にいることすら気にしていなかった。人魚やニュムペーがしばしば人間について語るので「面白そう」くらいにしか考えていなかったのだ。

 緑龍テアルから『世界を横から観る』ことを教わって初めて関心を寄せたくらいだ。

 巡航高度1万m、亜音速250m/sで飛行する。呼吸しない。深海でも大気圏外でも生活できる。巣はないが月にもお気に入りの場所がある。

 最高速度は激高して神を殺した時に1時間もかからずに大陸を横断していたからマッハ20くらいは出せるようだ。

 天空を高く舞い、海洋を渡り、大陸間を駆けて世界中を眺めて暮らしていたが、緑龍テアルに誘われて人里に興味を持つ。人化の魔法も教えてもらい、その「世界を横から見る楽しみ」は初めて得られた経験であった。

 やがて重力魔法を開発して質量をごまかすことを考えた。そのまま翼の力だけで飛ぶと地上が「やかましく」なるからである。また限定された範囲で重力を強めたり、逆に弱めたりできる。

 「天龍の咆哮」は神々、人間、悪魔、天使、アンデッドの別なく震え上がらせる“不動金縛りの術”である。対象を恐慌上体に陥らせる副次効果がある。

 霊気颶風(エーテル颶風)はエーテルの奔流で霊体であろうが、物質であろうが関わりなく、ありとあらゆるものを翻弄する。暗黒神と光明神の戦い、その末期に立ちふさがる天使や悪魔、そして神々を吹き飛ばした。

 ブレス“破滅の極光”は物質であれ、魔法障壁であれ、霊体であれ、神であれ魔物であれ、問答無用で無差別に消し飛ばす、威力、速度、範囲、いずれに於いても圧倒的な力そのものである。避けられない、防げない、受け流せない、この反則級のブレスが吐かれることはあまりないが、神殺しの偉業のおかげで世にあまねく知られており、“天龍アストライアー”が破滅の代名詞として恐れられている。

 時間魔法を研究しており、対象の時間を進めたり遅らせたりできる。また、逆行させて以前の状態に戻せる。文字通り、覆水盆に帰らせる魔法だ。これを応用すれば回復魔法の代わりとして使える。ただし、知的生物に使えば記憶も巻き戻ってしまう。患者は自分が怪我をしたことさえ憶えていない。更に自分を治療できない欠点もある。

 また、未来視や過去視もできるので予言の的中率も高い。戦闘に於いては相手の次の攻撃が視えるので来る前に対処できる。

 天龍アストライアーは存在そのものが完全に反則であり、さすが“神殺しの怪物”である。

 人間に毒されて、人間のように社会性を得た神々を嫌っており、とりわけ、権威を振りかざして仲間内に上下をつけることを嫌悪している。

 また、精神干渉の魔法を研究する過程で友人の精神を“書き換え”てしまい、酷く後悔している。書き換えられた友人は行動が以前と全く異なり、それ自体は意図したとおりの結果であったが、『精神を書き換えられた者はそれ以前の者とは全く異なる存在であり、完全に滅ぼしたことに等しい』と反省する。

 それ以来、精神干渉の魔法が使われることを嫌悪するようになった。

 人化すると虹色のアースアイ、鮮やかな金属光沢の紫髪を腰まで流す。


童女タイプ:

 身長1.41mの体重36kg。金属光沢の紫髪を地面に着きかけるほど流す、可愛らしい女児である。虹色の瞳を持ち、歯はすべて半透明の白い牙。怪力と異常な頑丈さを除けば外見はヒト族と変わらない。だが、手足を動かす要領で長髪も操ってしまうのでヒト族であることが露見しやすい。

 最初は“旅人のアスタ”としばらくすると“初級冒険者アスタ”を名乗る。

 もともと、世界一偉いのでナチュラルに偉そう。

 人化しても『自己紹介しない奴は相手にしない』という自分ルールが健在。

 この状態では魔法が使えない。正確には体の外に魔気を放出することが出来ないので魔法を発現できない。しかし、体の内部であるなら自由自在に魔法が使える。

 博物学の研究が趣味で新種の生物を見つけると興奮する。

 また、数論の証明が好き。

 幾何学も好きだが、感覚が鋭いであるため、定規もコンパスも使わずに直線が引けて、任意の角度をナチュラルに三等分できたり、友達と議論するときに齟齬が出てしまう。





<<金龍オーラム:Aurum>>

 “遊び人の金龍さん”

 曲がった角が一対、対の翼を広げ、金色に輝く巨大な龍である。

 明朗快活、争っても遺恨を残さない。

 銀龍アージェンタのことを殊の外、気に入っており、一緒に棲んでいる。

 博打好きでしばしばアージェンタと勝負を愉しむ。理屈を嫌い、気合と勘で賭けるので負け越しが続いている。

 地中から鉱石を掘り出し、金銀財宝を作って溜め込んでいるが、半分以上をアージェンタとの勝負で取り上げられてしまっている。

 魔気を込めた金属“魔金”の道具を作って財宝の付加価値を高める研究に勤しむ。

 絵札やサイコロの勝負も好きだが、自然現象を予測する遊びも好む。

 博打ばかりでなく、チェスや盆栽なども嗜む。が、何でも賭け事に絡めたがり、アージェンタを呆れさせている。

 もっとも勝負師の矜持として節度があるので命や身体などを賭けることはしない。

 研究や博打のためにしばしば人里に降りているが、隠れていないので単に“金龍オーラム”として知られている。

 勝負が博打なので孤高の八龍の中で唯一、人間が勝てる存在でもある。

 相手が人間でも熱くなると財宝を賭けてしまうので取られることもあり、それらは国宝だったり、決戦兵器として保管されている。実際、オーラムの財宝が兵器として使用されて国家間の均衡が崩れ、大規模な戦争に発展したこともあった。この時は銀龍アージェンタが回収に動いている。

 恐るべき金気のブレスは石化ならぬ金属化であり、気が乗ると更に貴重なミスリル化やオリハルコン化もやってのける。時間が経ってなければ復元も可能だが、金と化した肉体はもはやわかり易すぎる有価物であり、元の人間の仲間に奪われる可能性が大。

 かつて思いついた王が囚人や奴隷をけしかけて有価物に変えさせようと試みたが、逆に自分が金の彫像に変えられて国庫に収められる羽目に陥った。

 また、確率を操作する魔法も得意で幸運や不運を実現させてみせる。それは運命そのものを操ることに等しく、やはり驚異的な結果をもたらす。

 もっとも勝負師としての矜持があるのでこの魔法を博打に使用することは決してない。




<<銀龍アージェンタ:Argenta>>

 “恐るべきアージェンタ”

 足のない、銀色の蛇タイプの巨大な龍で2対の翼を持つ。角はない。

 穏やかな性格だが、嫉妬が激しく執念深い。

 金龍オーラムに執着し、一緒に棲んでいる。

 付き合いで博打を嗜むが、理論派で期待値が最大になるように賭けるから強い。確率論や集合論も好きで研究に余念がない。

 相棒が人里で色々やらかすので財宝の回収などに動くこともしばしば。

 隠れて訪れるので人里ではあまり知られていないが、蛇の道は蛇、“銀龍アージェンタ”の名を囁かれることもある。

 驚異の快気ブレスはエントロピーを減少させる。傷を治す、病を癒やす、手足の欠損を戻して、死体を蘇らせるのだ。もっとも聖属性ではないのでアンデッドモンスターのダメージも回復させる。また壊れた機械も直し、オーラムの金気ブレスで金属化した生物も蘇らせられる。

 もっとも万能というわけではなく知的生物を対象にすると記憶が巻き戻るという不具合がある。

 また強化や弱化の魔法について研鑽を積んでおり、味方に付いてもらえれば百人力である。




<<赤龍ルブルム:Rubrum>>

 “猛きルブルム”

 二対の足と一対の翼、曲がりくねった角を生やす、典型的な姿の恐ろしく巨大な龍である。

 獰猛で乱暴、頭に血が上りやすく、激高すると手が着けられない。もっともほぼ誰に対しても怒っているのでやり方を知っている者にとっては意外と扱いやすい龍だ。

 近所のキュクロープス達やヒドラ、巨人からは親しまれている。

 たまに青銅巨人タロスの軍団に挑まれて暴れているが、さすがは赤龍、ほとんど相手にならない。

 活火山の中腹に棲み、しばしば溶岩の風呂に浸かる。当然、炎の魔法は無効である。

 ドラゴンらしく、洞窟に金銀財宝を蓄えているが噴火による消失を恐れて気が休まらない。

 そこで空間魔法を研究していざという時のために転移の魔法陣を備えている。

 恐るべき火炎ブレスはまさしく業火であり、鉄ですら蒸発させる。

 乱暴者だが天龍アストライアーには一目置いており、ルブルムにしては珍しく落ち着いて話す。

 また、白龍ノヴァニクスについては完全に例外で本気で慕っている。ともに暮らすことも提案したが、火山は暑いのでと断られてしまった。

 黒龍テネブリスとはノヴァニクスを巡って対立しており、本気で争うことも。




<<青龍カエルレア:Caerulea>>

 “いと貴きカエルレア”

 二対の翼で飛ぶ巨大な多頭龍である。特徴である三つ首は真ん中が主で両側は従、魂は一つだが3つのことを並行して考えられる。透き通った翼は硬く広い。青く輝く鱗に覆われている。脚は二対、尾は長い。愛称は“カエルラ”Caerulaである。

 思慮深く沈着冷静である。龍らしく長期計画を立てて堅実に遂行することを好む。逆に急な対応は嫌う。もっとも三つ首の並列思考があるので苦手というわけでもない。

 ダヴァノハウ大陸の西、積乱雲の中に棲み、雲とともに飛ぶ。地上に降りることは稀で人間との交流はさらに稀。

 雷雲を好み、カエルレアが活動しているときは雲から雷が落ちる。

 気象と天体の運行を見つめて暮らしている。雲海の中にいろいろな道具を浮かせて生活に役立てている。他の龍と同じく、研究成果を語るのが楽しみで、やはり天龍アストライアーと親しい。

 年に数回、巨大な積乱雲を伴ってダヴァノハウ大陸の北部、広大な砂漠地帯へ赴き、雨季をもたらす。そのおかげで砂漠に草原が生まれて、植物の繁茂する肥沃な土地となった。そこにダークエルフ族が住み着くようになり、“エーリュシオン”と名付けた。彼らはカエルレアをいたく敬うようになって二つ名が生まれた。

 光速に近い速度で飛ぶ雷撃ブレスは避けがたく強力である。

 観念動力を操作する魔法について研究しており、触れずに物を動かせる。その力はやはり強大で膨大な量の大気を循環させて思いのままに気象を操る。

 また、魔気を操作して様々な現象を実現し、観念動力で飛ばす“精霊魔法”を開発した。




<<緑龍テアル:Teal>>

 “おぞましきテアル”、“病魔大帝クロロプラーグェス”:Chloroplagues

 三対の足で泳ぎ、一対の翼で飛ぶ巨大な龍である。膨れた胴体と大きな口、一本角と並んで突き出す牙は凶相を示す。翼のあるワニと言ったところか。

 冷徹で慎重、根気強く観て、試す。失敗を嫌うが、厭わない。財宝には関心がないものの、自分の研究を大切にしている。研究成果を他の龍に告げるのが何よりの楽しみ。近隣の龍が学術に興味を示さないことを嘆いている。

 ダヴァノハウ大陸の東、メスリエールの地にある藻が繁茂する緑瘴湖に棲み、普段は湖底に潜んでいる。

 隠れずにしばしば疫病の街を訪れるため、人間たちから“破滅をもたらす龍”と恐れられ、「緑龍」は災いの代名詞になり、「人類の敵」、「緑の病魔大帝」、「ネズミの王」と呼ばれるようになった。

 人里に降りることが多いのでその発展にいち早く気づいた。

 真っ先に人化の魔法を開発して自ら実践、人里に隠れ住み、対象を横から観察することの面白さに気づいた。

 天龍アストライアーとも親しかったので「世界を横から観る」遊びを語り、大いに感動させた。同時に人化の魔法も教えて人里での生活を指導した。

 悪夢の病毒ブレスは生物に選択的な影響をもたらし、急激に生命を消耗させる。緩慢な死が地獄の苦しみを与えて対象は悶えながらテアルを怒らせたことを悔いて死ぬ。このブレスの恐るべきは威力よりも選択性にある。大勢の中の一人だけにも効くのだ。究極の暗殺手段である。

 幻影魔法を得意として微生物を大きく見せたり、遠くの月や惑星を近くに見せて調べている。人化の魔法は対象の本質そのものを幻に落とし込み、質量や体積を無視して変化させる。当然、千里眼も得意で遥か彼方の出来事をその場にいるかのように観察できる。




<<白龍ノヴァニクス:Novanix>>

 “麗しきノヴァニクス”

 純白の羽毛をまとう巨大な龍である。角の代わりに美麗な羽根が三対、白鳥のような翼が一対生えている。自由に動かせる尾はなく、尾羽になっている。白オカメインコを思わせる姿は麗しく、見る者を感動させる。

 優しく思いやりがあり、行動は控えめ。一歩下がって相手を立てる、大和撫子のような性格である。

 北の大地、雪原に棲み、過酷な環境に生きる生物を観察したり、日々変わる気象を楽しんでいる。

 聖魔法の研鑽に努めて聖なる奇蹟を起こしてはそれが生物に及ぼす影響を眺めている。同じ回復の魔法でもアストライアーやアージェンタと違ってノヴァニクスの聖魔法は記憶の巻き戻しを起こさない。

 光魔法も開発して三次元の映像を作ったり、遠距離通信の手段を実現したり。

強大な冷気ブレスはありとあらゆる物を凍てつかせる。かつてノヴァニクスは大気を冷やして寒気を招き、凍える大地を広げて楽しんでいた。

 その結果、冷害が広がってしまい、人間の討伐隊が組まれ、幾度となく襲われた。しかし、争いを好まないノヴァニクスは飛んで逃げてしまう。それで人間をよく思わなくなったものの、ある日、対話による交渉を求めてきたヒト族代表の陳情を受けて大地を凍えさせる遊びを控えるようになった。

 その際、奇蹟により傷ついたヒト族を癒やして大いに感謝された。





<<黒龍テネブリス:Tenebris>>

 “悪夢のテネブリス”

 漆黒の翼に手足が生えているような、異形の巨大龍である。頭から肩にかけて被膜が伸びそのまま背後の翼に繋がっている。大きな単眼と捻くれた一対の角、龍に似つかわしくない不気味な触手をうごめかす姿は悪魔のようだ。

ルブルムほどではないが怒りっぽく、アージェンタほどではないが執念深い。恨みを忘れず復讐は念入りに行うものの、恩義にもきちんと報いる。

 黒く泡立つ酸性湖に棲み、腐食性ガスを撒き散らしている。周囲には人間はおろか、草一本生えてない。一見して死の世界だが、硫酸還元生物や硫黄酸化生物、鉄バクテリアなど稀少な微生物も多い。

 魔法に長け、とりわけ暗黒魔法について深く研究している。地獄の魔虫を召喚して対象を食い殺させる、精神を蝕んで鬱に追い込む、体調を狂わせて延々と苦しめる、性愛の対象を無機物に変えて社会的に破滅させる、暗黒球を飛ばして肉を蝕む…などなど陰湿で凶悪な魔法を操る。

 また夢幻魔法を開発しており、思考を読む受信テレパシー、抗いがたい命令で脳を支配する投射テレパシーを使う。

 白龍ノヴァニクスを慕っており、赤龍ルブルムとはライバル関係にある。しばしば強引な手段に訴えるが、嫌われることを恐れて投射テレパシーを控えている。

 以前は棲家が“死の沼”と恐れられて人間が近づくことは稀だったが、逆に流刑地として利用されるようになってしまい、しばしば囚人が送り込まれるようになった。

 テネブリスはこれ幸いと囚人を実験台にして研究を進めたが、嘆き悲しむ囚人に懇願されて殺めるまでは至らず。さんざん苦しめた挙句に活かして返してやった。

 おかげで“死の沼”の恐怖は更に広まり、テネブリスは“地獄の怪物”と恐れられるようになった。

 とりあえず、悪人の更生には役立っている。

 更にテレパシーで近隣の人里に干渉して王侯貴族や庶民の別なく片っ端から悪夢を見せた。

 おかげで悪名は更に高まった。

 死霊術の研究にも余念がない。

 酸性湖はスケルトンやゾンビの徘徊する忌むべき、禁断の地となった。

 それでも同じ学徒であるリッチーや吸血鬼が訪れるようになり、テネブリスは喜んだ。

 恐るべき腐食ブレスは有機物、無機物の別なく蝕み、腐らせる。対象が生物なら激痛に悶えながら死に至る。





<<闇竜メトセラ:Methuselah>>

 巨体を誇る、漆黒の古龍である。

 膨大な魔気容量を誇り、暗黒魔法、邪魔法、重力魔法、幻影魔法、防御結界魔法を操る。腐食ブレスも吐く。邪魔法でアンデッドモンスターを回復できるが、死霊魔法そのものは得意ではない。

 陽光を嫌い、暗闇を好む、夜行性の幻獣である。

 二足歩行し、前傾姿勢で走る、黒光りする鱗の暴君竜タイプ。前足は主に細かい作業と戦闘に用いる。前足も後ろ足も伸縮自在な鉤爪のある5本指である。尾は長大で上半身とのバランスを取っている。2対の翼はやはり闇色でコウモリ様の皮膜翼である。

 ダヴァノハウ大陸の天然洞窟に棲んでいたが、度重なる崩落に嫌気が差して、エレーウォン大陸へ移住。南ゴブリン王国に渡り、自力で洞窟を掘り、整備した。地底湖を掘り当てて棲家にした。その後、更に北上してドゥンキルヒン海岸に近い段丘崖に洞窟を掘って居を構える。

 古龍らしく、人間との接触は稀。南ゴブリン王国ではゴブリンと話したが、破壊に特化した能力が多く、恐れられるばかりだった。海岸に移住した後は海のネーレーイスらと交流して人類共通語を憶えた。更にマーメイドやセイレーン、足を運んで森のドリュアスや山のオレイアスとも付き合う。ピクシーやフェアリーとも話して交流の輪を広げた。

 また、棲家の地底湖が淡水だったのでナーイアスらが棲み着いた。

 この辺りでアンデッドモンスター専門の病院を始める。

 地底湖に吸血鬼や屍導師などの上位アンデッドが棲むようになる。アンデッドとナーイアスの棲み分け問題を解決させる。生活の文化水準がグンと上がる。

 アンデッド病院が充実して、吸血鬼や屍導師も治療に当たるようになった。この辺でダヴァノハウ大陸の古巣に戻ったついでにメスリエールで緑龍テアルを訪ね、人化の術を教わった。

 幻影魔法で自前の人化を実現する。

 人化してドゥンキルヒン海岸に近いガリア地方の都市に出かけた。


闇龍童:

 身長1.41mの体重41kgのふくよかな童女である。


闇龍娘:

 身長1.77mの体重86kg、ひっつめ黒髪のだらしない爆乳を揺らす白人の美女である。

 尾も翼もないので飛べないが、邪魔法、防御結界魔法を操る手練。冒険者ギルドに行くとすぐに暗殺業に誘われた。主に暗殺と脅迫を行う。

 仕事のこだわりとして邪視を用いず、咒毒に浸した呪物に触れさせて苦しめる技を好んだ。好調で仕事が増えて暗殺ギルドを組織するほどに繁盛した。

 そこで吸血鬼、冥精霊、蝙蝠女、シェイプシフターと出会い、幹部として取り立てた。さらに魔女を見つけてアイテム製作者とした。また、冥精霊が強盗に襲われて滅びた貴族屋敷に赴き、一家の幽霊を呼び出してアジト作りに協力させた。

 ついには国王の暗殺を依頼されるまでに成長するも、依頼合戦が起きて国王のなり手がみんな死んでしまった。王家の血が絶えて、国家は大いに困惑した。

 暗殺&脅迫ギルドとは別にアンデッド創造にも勤しみ、足繁く墓地に通い、若く綺麗な娘の死体を選んではアンデッドモンスターに仕立て上げた。その結果、ゾンビ女中を集めた“静かなサロン”は好況を博した。上級の幽鬼レヴァナントの制作にも挑んだ。

 やがて、影の女神レイヴンに請われて暗殺ギルドでの布教活動を許す。これが上手く行き、レイヴンの神格は大いに上がった。

 ところが、王殺しも上手く行き過ぎたため、不況も上手く行き過ぎた。神々の法律『人間に大規模かつ計画的に干渉してはならない』に引っかかってしまう。

 そこで、宗教活動と暗殺稼業から一時的に手を引いて旅に出ることにした。




<<竜帝“カザラダニヴァインズ”>>

 全長18.2mの体重29400kg、大柄な地竜である。翼はないが、分厚くて頑丈な鱗が自慢。

 ドラゴンではなくドレイクであり、山が動くようなドラゴンほどの威圧感はない。

 大きな口にズラリ牙が並ぶもひょうきんな顔つきで性格も温和。人間が好きで交流を持ちたがる、典型的な“人間に友好的なドレイク”である。

 ただし、個人の識別が苦手である。人間が今朝、見た2羽のスズメを翌日に区別できないように、この地竜も人間の個人を識別することが難しい。長く付き合ったリザードマンであっても無理で、少し仕草を真似されて容姿を偽られてしまうと区別できなくなる。普段、見慣れないヒトやエルフとなればこの傾向はさらに顕著になってしまう。

 最初にリザードマン族と接触して大いに慕われる。

 天龍アストライアーから乙女の竜巫女化ドラコシビュリファイの魔法を教わり、これ幸いと竜皇后ヴィーオヴィーオを得る。

 この事件が種となってリザードマン文明が発祥した。

 国家の体裁が整うとリザードマン達から“竜帝”と持ち上げられ、最初のリザードマン国家“フキャーエ竜帝国”が生まれた。

 竜帝を戴く竜帝国はハルピュイア女王国の覚えめでたく、魔法を下賜された。おかげで他の人種に竜帝国から魔法を下賜することが出来、現在の隆盛の礎を築いた。

 礫のブレスを吐き、土の精霊魔法と強化&弱化魔法を得意とする。

 地竜だけあって頑丈で力強く、戦闘でも頼りになる。

 他国との戦争では最前線で戦意を鼓舞するも、本人が攻勢に参加することはない。

 これは人間に友好的だから攻撃をためらっているだけでなく、単純に個人の識別の苦手な地竜なので敵味方の識別も苦手だからである。

 暁光帝のマラソン後、泣きべそをかきながら街道の整備をしていたところが目撃されていたり、意外に情けない姿も晒している。

 竜帝は人間とドラゴンの理想的な共生として有名。







8,龍の巫女

 龍の巫女〜ドラコ(draco)シビュラ(sibylla)〜”δράκο σίβυλλα”はドラゴンと人間の仲立ちを担う者である。

 竜種は巨大であり、声帯の構造のせいもあって必ずしも人間の言葉を喋れるとは限らない。風の精霊魔法が得意であれば、それで音声を合成して発音できるが、やはり多くはない。

多くの場合は喋れないので、人間と交流を持つ時困ることになる。そして、人間と交流を持ちたがる竜種は意外に多かった。

 神々の真似をしたのか、海神としてのシーサーペントが、天神としての賢いワイバーンが、地神としてのワイルムがそれぞれ『何とかしてくれ』と陳情に訪れたのである。

 これに答えた天龍アストライアーが新たな魔法を開発した。

 人間を幻獣の側に引き入れるのは難しいが不可能ではない。噛まれて吸血鬼になることもあるし、金丹を飲んで仙人になることもあるし、魔法の研究を通じて魔女になることもあるわけで、そのあたりのメカニズムを分析すれば人間を人外にすることも可能。

 そこで金丹の仙人化メカニズムを参考に魔女や吸血鬼の例も取り入れて、全く独自の人外化システムを構築し、魔法として実現した。

 さすがは始原のアーク魔道師メイジアストライアーである。

 こうして開発された人間を龍のドラコ巫女シビュラに変える魔法“乙女の竜巫女化ドラコシビュリファイ”は一部の竜種から大歓迎された。

 竜種が人間と交流を持つことができるようになったからである。

 この魔法は竜種に専用であり、人間はおろか、他の幻獣も使うことが出来ない。

 アストライアーは明確に契約として、竜種以外の者に教えることも禁じ、改変した魔術式を他に教えることも禁じた。

 幻獣は嘘が吐けないので竜種の外へ流出することはなかった。

 これにより、多くの称賛を受けて魔法を開発したアストライアーもたいへん喜んだ。

 もっとも、アストライアー自身は龍のドラコ巫女シビュラを持たなかった。

 人間に全く興味を持たなかったからである。




<<龍の巫女>>

 人間を辞めて竜種の側に立った巫女。

 龍のドラコ巫女シビュラの肉体は魔力で集められた分子に置き換えられ、体内に魔石が生じる。

 龍のドラコ巫女シビュラは完全に幻獣になっているので寿命が失せている。不老であり、呪われはしても病気には罹らないし、毒に中たることもない。事故で死ぬと肉体は分解して魔石とドロップアイテムを残すのは普通の幻獣と同じである。

 記憶や経験はそれまで人間として過ごしてきたものに拠る。

 人間の頃の人格も変化しない。

 だから、龍のドラコ巫女シビュラは嘘が吐ける。

 幻獣でありながら嘘が吐けることは重大な特徴である。

 年齢は基本的に乙女の竜巫女化ドラコシビュリファイの魔法を掛けられた時点で止まる。もっとも、容姿は主に相談すれば応じてもらえる。

 変化へんげした直後から、幻獣として魔法が使えるようになる。

 龍のドラコ巫女シビュラの魔法は主となった竜種の魔法技術に依るので場合によっては大して強力な魔法が使えないこともある。もはや、人間ではないので、主の能力にもよるが、幻獣専用の強力な魔法を使えることもある。魔法に関しては様々である。

 肉体には魔石が出来、魔法を使う時はこれに刻まれた魔術式に基づくので呪文の詠唱は必要ない。

 元の人種に依らない、主の能力を準拠に決まるので魔気容量が多い。

 肉体も主である竜種に準拠して強い。頑丈で皮膚は剣の刃に傷つけられず、竜のような膂力を得る。

 最も重要な能力として竜種の言葉、もしくは意志が読み取れる。この能力によって龍のドラコ巫女シビュラは人間と竜種の仲立ちをする。

 嘘を嫌う天龍アストライアーだが、精神干渉はもっと嫌うので乙女の竜巫女化ドラコシビュリファイの魔法には精神支配の要素はない。だから、龍のドラコ巫女シビュラの心は主によって支配されておらず、当然、主を裏切ることも有り得る。逆に幻獣である竜種は嘘が吐けないので巫女を裏切ることは出来ない。

 この一方に不利益のある仕様はアストライアーの好みなので変更できない。

 魔法が伝えられるときに『竜種は主として巫女に仕えられるのなら、裏切られない程度には報いよ』との言葉が送られている。

 能力でどうしても竜種に劣る人間を慮ったようにも思えるが、アストライアーが単純に精神干渉の魔法を嫌っているだけである。




<<正規の手順>>

 先ず、竜種が人間と交渉して承諾を得る。

 その際の説明は『長生きできるようになる』『強い魔法が使えるようになる』『竜と話せるようになる』くらい。『人間を辞めて幻獣になる』とは説明されないが、“人間”の定義そのものが曖昧な環境なので無意味である。

 この魔法は竜族専用で他の幻獣は使えないばかりか、相手の承諾なしでは発動させられない。

 竜種はアストライアーが考案した魔術式で魔法を発動し、志願者の女性を龍のドラコ巫女シビュラに変える。

 魔法を掛けた竜種は巫女が仕える“あるじ”となる。

 主従関係か、対等な関係か、それは竜種と巫女に拠る。

 当然、乙女の竜巫女化ドラコシビュリファイの魔法は人間の女性にしか効果がない。

 ヒト、妖精人エルフ闇妖精人ダークエルフ小人ドワーフ童人ホビット巨人パタゴン、獣人、茸人マタンゴ天翼人ハルピュイア蜥蜴人リザードマン半魚人マーフォーク侏儒ゴブリン豚人オーク犬人コボルト蟻甲人ミュルミドーン、全ての人種に効果があるものの、人種の選別は魔術式によって自動的に行われ、魔法の効果が最適化されるので、これを使う竜種が気に掛ける必要はない。

 また、人種によって性別の扱いが難しかったり、性別そのものがなかったりするのでその辺も対応されている。

 例えば、オークは男女の役割がヒトと逆転しているので龍のドラコ巫女シビュラになれるのは♂だけである。マタンゴは性別そのものがないので無条件で候補になれる。

 事ほど左様に乙女の竜巫女化ドラコシビュリファイの魔法は優秀なのである。




<<不正な手順>>

 天龍アストライアーが変化へんげした童女アスタが用いたズル技チートである。

 本来は選ばれた候補者の同意を受けて乙女の竜巫女化ドラコシビュリファイの魔法を発現させなければ龍のドラコ巫女シビュラ変化へんげさせられないわけだが。

 魔法の使えない童女モードであり、喫緊の問題を解決するために仕方なく編み出した。

 さすがは始原のアーク魔道師メイジアストライアーである。

 同意こそ取ったものの、金属光沢に輝く紫のロングヘアーを自由自在に操り、マッサージと鍼灸術のたぐいに近い技術で魔法の代替手段を実現し、候補者の肉体を改造した。

 これにより、初めて“暁光帝の龍のドラコ巫女シビュラ”クレメンティーナが誕生したのである。

 ズル技チートなので浜辺で施術した時点では不完全な状態であり、人間の最大級ゲルグンド魔法しか使えず、肉体も5才児らしい脆弱さであった。

 その後、アスタ自身が深夜の孤児院に忍び込み、完全な龍のドラコ巫女シビュラに仕上げている。

 これは文字通り、ズル技チートなので童女アスタにしか使えない。

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