第218話№8メラモトルダンジョン攻略②
No.8メラモトルダンジョンに入ったライム達は警戒しながら進んでいる。
攻略チームがダンジョンを進む大きな通路には魔物の出現はなく最初の広い部屋に入るとイエローホーネット(ランクB)とホーネットボム(ランクC)の魔物が攻略チームに襲い掛かる。
☆イエローホーネット ランクB
体長30㎝
攻撃力B
防御力C
素早さS
能力 連携攻撃 毒針連射 猛毒注入
☆ホーネットボム ランクC
体長20㎝
攻撃力C
防御力C
素早さS
能力 麻痺針注入 麻痺弾
最初の広い部屋に入ると50匹以上のホーネットボムが襲い掛かる
ホーネットボムは猛スピードで動き回る。ホーネットボムはライム達目掛け麻痺弾を飛ばしてくる。
ライム達は難なく麻痺弾に対処し猛スピードで襲い掛かるホーネットボムを倒していく。
全て退けた攻略チームは次の部屋ではイエローホーネットが現れる。
イエローホーネットはすぐに襲い掛からず牙を鳴らし数十匹単位でグループを作り襲い掛かってくる。
連携のとれたイエローホーネットに攻略チームは戸惑う
ライムが攻撃をかわしながらチームに指示する。
「イエローホーネットはかなりのスピードで動き回りしかも連携している。しかもこの部屋の狭さを上手く利用してる。
こちらも連携して殲滅します。打合せ通りのチームで対処!くれぐれも魔法を放たないように!」
「「「わかった。」」」
攻略チームは連携しイエローホーネットを次々殲滅する。
この後もイエローホーネットとホーネットボムが部屋を移動するたび襲い掛かる。
このフロアのボス部屋と思われる部屋でイエローホーネットのクイーンとホーネットボムのクイーンが引き連れた少し大きなイエローホーネットとホーネットボムがライム達に襲い掛かる。
「この部屋はかなり大きいから、魔法で対処して殲滅!私たちのチームも行きます!グランアリス、シオン!」
グランアリスは氷竜を撃ち込みシオンは雷を纏い攻撃する。
攻略チームは3チームに別れ魔物たちを殲滅していく。
全てを倒した後床に3つの魔法陣が現れる。
魔法陣が点滅をはじめるとライムが皆に叫ぶ
「みんな中央の魔法陣に乗って!」
3か所に別れていた攻略チームは全員中央の魔法陣に飛び乗る。
魔法陣が光り転移するが移動した先はダンジョンの入り口に転移していた。
リンナが呟く
「ここは入り口・・・なんで?」
他の者達も驚きざわつく
「なんで入り口に?」
「なぜ先に進まなかったの?」
「なぜなんだ!」
リンナが少し考え皆に話す
「みんなこのダンジョンは魔物は強くないけどかなりイヤらしい。もう一度ボス部屋に挑んでみたらわかるからみんなよろしくね。」
この後ライム達は再びボス部屋に挑み攻略後また3つの魔法陣が現れ今度は右側の魔法陣に飛び込む。
リンナは予想してたのか入り口に戻っても驚かず考えている。
ライム達は左端の魔法陣が正解だったんだと騒ぎ再びボス部屋に移動し攻略、今度は左端の魔法陣に飛び込む。
しかしライム達は再び入り口に戻され騒ぎ出す。
「どういう事だ!どうやったら先に進めるのだ!」
「なんで?左側が正解じゃないの?」
リンナが騒ぐグランアリスたちに説明する
「お姉ちゃんたち騒がないで!このダンジョンを攻略するにはスピードと信頼が必要なんだと思う。
1層でこれだからこの先ももっと動きの速い魔物や私たちが素早く動かないといけないような事が起ると思うの。
だから仲間を信じて冷静に素早く魔物を対処して謎を解きながら進みましょう。」
ライムがリンナに確認する
「リンナこのフロアはボス攻略しても部屋に扉なく魔法陣だけあったって事はあの魔法陣の意味理解しないと先に進めないって事?どうする?」
リンナは頷き答える
「あの現れた3つの魔法陣に3チームに分かれて乗ります。そしたら多分先に進めます。先でも同じようなことが起ると思うの。
もし同じようなことが起って迷うことがあったら念話で話して先に進む。たぶん違うフロアに進んだら念話が使えないと思う。
選択を迫られるような場面も来ると思う。でも仲間を信じて進んでください。リンナ達は深層のボス部屋の前で待っています。」
「リンナは深層のボス部屋は先に進まないのはなんで?」
「深層のボス部屋は多分チーム単独では倒せないような気がするの。どんなに強くても・・・だからお姉ちゃんたち早く着いたらチャレンジしてもいいよ。アハハ」
グランアリスが前に出て答える
「なら先に着いたらやってみる。もし倒せたらリンナのご褒美頼むぜ!」
ライム達は打合せをした後再びボス部屋を攻略3つの魔法陣に別れて飛び乗ると今度はそれぞれ新しいフロアに転移する
☆ライム、グランアリス、シオンのチーム
ライムはすぐに念話が可能かを試すもできないことを確認しアリスたちに伝える
「アリス、シオン念話は使えない。リンナの予想どおりだ。このフロアの魔物は目視でとらえられないスピードで飛び回る鳥の魔物。床には罠もあるから注意しながら倒す!」
「「了解!」」
ライム達は音だけしか聞こえない素早く動く鳥の魔物を殲滅しながら先に進んでいった。
☆クレアス、アスカ、ロロノア、チーム
クレアスは周りを確認する。
『周りにライムやリンナ達の魔力を感じない・・・念話は・・・ダメか・・・ マジリンナの予想通りか、さすがアイムの妹を名乗るだけあるな。』
クレアスはアスカとロロノアに伝える
「私たち完全に違うフロアに飛ばされたみたい。どうやって先に進むかわからないけど私たちはほかのチームを信じて先に進みましょ。」
「わかった。」
「うん。それがいいね。」
クレアス達はネズミのような小動物系の魔物を殲滅しながら先に進む。
☆リンナ、ミズキ、ララノア、チーム
リンナがフロア情報を素早く集める
『このフロアは虫系のフロア・・・蝶の鱗粉がいやらしいのね。空間掌握で感じるのは凄くエリアが広く麻痺、混乱、毒系の状態異常を引き起こす魔物が多い?リンナは大丈夫だけど二人は耐性ないから対処法教えないと・・・』
「ララお姉ちゃん、ミズキお姉ちゃんこのフロアかなり強い状態異常させてくる魔物って言うか虫って言うのがたくさんいる。
注意しないと危険だから殲滅はリンナがやる。お姉ちゃんは部屋に入って魔物が出てきたら出口目指してなの。魔物はリンナが倒すから」
二人は状態異常と聞いて黙って頷きリンナと共に魔物に対処しながらフロアを移動する。
こうして3チームはそれぞれのフロアの魔物を殲滅しながら進み先にボス部屋に到着しクリアしたのはクレアス達だった。
「クレアスボス倒して魔法陣出てきたけど何も起こらないぞ!」
「ほんとアスカの言うう通りだ乗っても何も変化しない。」
クレアスは二人に言われ考える
『なんで?さっきは魔法陣が光って点滅していたのに何か意味がある?』
クレアスがしばらく考えていると魔法陣は出現したままだが、しばらくして再びボスがリホップする。
緋色ビッグマウス (ランクB)
体長1.2m
生命力A
攻撃力B
防御力A
素早さS
能力 水針・毒牙・毒無効
クレアスがパニックになる
「え?どういう事?なんで?これさっき倒したボス・・・」
アスカも騒ぐ
「おいおい!魔法陣は動かない扉も開かない!なのになんで倒したボスが再びリホップするんだ!どうなってるんだ!」
ロロノアが冷静に対処する
「二人とも冷静になって!魔法陣が動かないのには理由があるはず。ひょっとしたらもう一度ボス倒したら動くかもしれない。だから落ち着いて!まずはこの魔物倒そうよ。」
ロロノアの発言に冷静さを取り戻しチームは現れた魔物に対処する。
クレアスから遅れる事1時間ライム達のチームもボス部屋に入りボスを倒すも同じように魔法陣が現れるも起動せず、クレアス達と同じように扉が解放されることなく再びボスが出現し驚く。
デススワロー(ランクA)×10匹
体長1m
生命力C
攻撃力A
防御力A
素早さSS
能力 風刃・闇弾・魔法耐性・魔法障壁
『またこいつら・・・やたら素早いから捕らえるの大変だけど、それだけだ。このメンバーなら問題ないけど10匹が素早く動き回るから捕らえるまでが大変・・・』
グランアリスがぼやく
「またこいつらを倒すのか・・・早すぎて捕らえるのが面倒な・・・クソ!なんでまた出てきた!」
「ほんとアリスの言うとおりなんで出てきたの?」
ライムは考えるもわからずそのまま現れた魔物を再び倒すも、魔法陣は起動しない。
「よし!何とか倒したぞ!魔法陣は?」
しかし魔法陣は変化ない
『嘘だろ・・・』
呆然とするライム達に一定のクールタイムののち再び魔物が出現する。
アリスが騒ぐ
「ライム!このまま扉も開かず魔法陣も起動しなかったらさすがにもたないぞ!」
ライムがアスカ達に頑張るよう励ます
「確かに・・・何かがたりないからだと思う。もし間違ってるなら振り出しに戻るはず。だからこのまま我慢して魔物を倒して!」
ライムは呟く
『これが忍と信か…耐えて仲間を信じて待つ…』
同じことがチームクレアスにも起こりクレアス達も冷静なロロノアに励まされ魔物を倒していた。
やっとの思いで広いフロアを移動しボス部屋までたどり着いたリンナ達はボス部屋の魔物に驚いていた。現れたボスは・・・
ミスリルキングビートル(ランクS )
体長1.5m
生命力SS
攻撃力D
防御力SS
素早さA
能力 硬化・体当たり・魔法耐性・物理耐性
ボス部屋の魔物はリンナ達を見て微笑みながら話しかける
「№15ゲートマスターヘルメットだよ。侵入者は女の子3人だけなの?大丈夫?フフフ・・・
まぁ無理と思うから、降参する方法教えてあげるね。3人が正座して頭を下げる。
ヘルメットお姉さま無知な私を許してください。これだけで帰還用の転移魔法陣出してあげるわ。」
リンナは偉そうに話すボスを無視して考える
考え込むリンナを見てボスは話しかける
『なんか自分の能力に溺れてる?リンナ達を完全に馬鹿にしてるね。まぁいいけど、それにしても何この魔物。生命力と防御力とんでもない・・・おまけに魔法も物理も耐性あるってこれって倒すの時間かかるよ・・・』
『はぁ?何言ってるのこいつなんか腹立つわ!』
「お姉ちゃんたちこの魔物の挑発に乗らないようにね。こいつ攻撃は無視してもいいけど、防御と生命力がはっきり言ってオバケ!時間かかるけど地道に生命力削るしかないです。せめて氷魔法と火魔法が使えたら早く倒せたんだけど・・・」
ララノアとミズキが答える
「すまぬ。私は風が得意だが他は無理だ。迅速!」
シュン
「ララは雷・・・頑張って双剣技で生命力削るよ。うりゃ!」
シュン
リンナ達の長い戦いが始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます