第217№8.メラモトルダンジョン攻略①

No.8メラモトルダンジョン パミール大峡谷のどこかにあるナンバーズダンジョン

攻略アイテムは☆真実のコンパス


アイムは攻略メンバーを決めウイングスーツとパラシュートを渡し全員に使い方を説明する


攻略メンバーリーダーはライム、リンナ、冒険者№1グランアリス、№3アスカ、№8クレアス№9ララノア、№10ロロノア、剣聖ミズキ、剣聖シオン


メンバーはアイムからレクチャーを受け攻略の注意点を伝えられる


「ダンジョンの入り口はパミール大峡谷の最深部だと思う。二人ペアで谷に飛び降りて滑空しながら見つけてほしいの。

大峡谷用に作ったダンジョン探査ペンダント渡すからこれで見つけてほしいの。」


アイムはペンダントを全員に渡す。


「たぶん地理的状況からダンジョンはかなり狡猾な罠があるダンジョンだと思うの。だから攻略アイテムが真実のコンパス。蜜柑の情報からこのダンジョン攻略に必要なのは英知と素早さ空間掌握みたいなの。それでこのメンバーにしました。リーダーはライム姉さまサブリーダーにクレアスお姉さまがお願いします。

二人の指示に従って行動してくださいなの。」


「「「わかった。」」」


アイムの指示に納得しながらアリスとアスカは思う


『なるほどエリアリアとエーデルワイスの二人がいないのはそういう事か・・・ポンコツの二人がいたらかなり苦労するという事ね。さすがアイムちゃんよくわかってる』


『狡猾な罠のダンジョンかポンコツのアリアとワイスだと何しでかすかわからないからまぁ無難な選択か・・・』


攻略メンバーは準備をしパミール大峡谷へ向け出発して行った。


攻略メンバーを見送った後再び会議室に集まった者たちにアイムが話す


「攻略を急ぐ必要あるので次のダンジョンももう1チームで攻略に向かってもらうのね。次は砂漠にあるNo.6コストポトスダンジョン ゴビル砂漠中央付近に入り口はあるみたいなの。攻略アイテムは☆遠見の鏡とあと何かあるみたい。今からダンジョン情報と攻略メンバー発表するね。」


☆・☆・☆・☆・☆・☆


メラモトルダンジョン攻略チームは出発してから全員身体強化を使い馬車の倍以上のスピードで走破して、出発から1週間でパミール大峡谷の近くに来ていた。



大峡谷淵を見て整列する攻略チーム


ライムがリンナに尋ねる


「リンナここからどうするか教える。」


リンナはウイングスーツのお姉さま達へのサポートお願いします。スーツに着替え整列するライム達の方に向き説明を始める


「お姉さま達今からウイングスーツとパラシュートを装着してください。」


ライム達は言われた通りにウイングスーツとパラシュートを装着する


皆が装着したのを確認してリンナは再び説明を始める


「今から走って峡谷に飛び降ります。説明した通り飛んだあと両手両足を広げれば滑空します。

お姉さま達はリンナについて来て下さい。峡谷は濃い霧に包まれて視界が悪いのでリンナは魔力を放出したまま飛行するので探知しながらついて来て下さい。

何かあったら念話でお願いします。ライムお姉さま他のお姉さま達のサポートお願いします。」


「わかった。」


「じゃ行きます。しっかりついて来て下さい。」


リンナは渓谷に向かって走り飛び降りる


タッタッタッタ…


ヒュン


それを見てグランアリス達も峡谷に向かって次々飛び降りていく。



タッタッタッタ…

ヒュン

タッタッタッタ…

ヒュン

タッタッタッタ…

ヒュン

タッタッタッタ…

ヒュン

タッタッタッタ…

ヒュン


ライムは最後に峡谷に飛び降り全体を見る


『うん。今の所問題ない。皆落ち着いてリンナを追えている。』


先頭のリンナは身につけた眼鏡型摩道具の反応を見ながら峡谷を滑空して行く。


ピッピッピッ…


『この反応だと高度はこの辺かぁ…無茶苦茶高い位置にあるんだ…』


ピッピッピッ…


『こんな高い位置に入口あるなら見つけても入るの大変かも…みんなに教えないと』


ピッピッピッ…


リンナはライム達に念話で伝える


『こちらリンナお姉さま達聞こえますか?入口はまだ少し先だけど高度はこの位置です。

崖の真ん中あたりに入口あるかもです。

突入する時は、パラシュートエアブレーキを上手く使って速度調節してください。』


『『『『『了解!』』』』』


飛び続けること2時間


探知摩道具が反応する


ピッピッピーピーーピーーピーーーピーーー


『近い…どこ?』


ピーーーーピーーーーピーーーーー


リンナは反応する崖に向かう


『あ!あれかな?』


リンナは峡谷の壁面絶壁に流れ落ちる強大な滝から探知摩道具が反応を確認して風弾を放つ


『風弾!』


シュン


直径1mの風弾は流れ落ちる大量の水を割き中に消える


『見つけた!あの滝の裏の空洞たぶん洞窟…

あそこが入口か…どうやって入る…』


リンナは強大な滝の前で大きく旋回しながら念話で伝える


『お姉さま見つけました。前方の大きな滝の中に空洞があり入口はその奥にあるみたいです。今から氷槍を打ち込んで落ちる水の流れ変えます。

お姉さま達は旋回して待機してから道ができたらリンナが飛び込むからついて来て下さい。』


『『『『『了解!』』』』 


リンナは旋回して目標の正面から氷槍を打ち込んで行く


『氷槍!!!』


ヒュン

ヒュン

ヒュン


リンナから放たれた氷槍は滝の裏の洞窟の上に刺さり、流れ落ちる滝の流れを変える。

滝の向こう側にハッキリと空洞が現れる


『お姉さまパラシュートは無理なのでエアーブレーキを上手く使ってついて来て下さい!打ち込んでる氷槍は長くもたないのでやり直しできないよ。リンナ行きます!』


リンナは再び旋回して割れてる滝めがけて飛び込んでいく。


『いっけぇーーー!』


シューーー


割れてる滝を通過して洞窟に飛び込むとリンナは前方に風球を放ち破裂させる。


『風球!いっけぇーーー!』


シュン


『破裂!』


ボフ!


破裂した風球から風が向かってくる


リンナは全身で抵抗を作りスピードを落とす。



『着地!』


ドス

ゴロゴロ…


『痛たたた…』


何とかたどり着いたね。


後続もリンナを見てそれぞれの方法で速度を落とし次々飛び込んでくる。


「うりゃー」

ドス

ゴロゴロ…

「やぁー」

ドス

ゴロゴロ…

「キャーー」

ドス

ゴロゴロ…

「ひぃーーー」

ドス

ゴロゴロ…


最後にライムが飛び込んできて全員の無事を確認してリンナの横に来て労う。


「リンナ先導ご苦労様後は私に任せて」


「わかったです。リンナはお姉さま達のサポートにまわります。」


ライムは洞窟を奥に少し入ったところに怪しげな石碑の前に立つ


「ここがダンジョン入口みたい…」


ライムが石碑を見つけ刻まれた言葉を読む


【深き道を進むには知。信。忍。足なくば道は閉ざされるであろう】


ライムは刻まれた言葉を考え皆に伝える


「このダンジョンは魔物はあまり強くない。ただ奥に進むにはいろいろな仕掛けを走破し仲間を信頼し先に進む者でないとダメだということ。」



グランアリスが安心したように話す


「なんだ楽勝なダンジョンか…」


アスカも頷きながら話す


「ほんと楽にクリアできそうだ。」



そんな二人の発言をクレアスが否定する。


「アリスとアスカほんとにそう思ってます?ライムとリンナの二人見て見なさい。

二人共真剣にパーティーをどうするか考えてるわよ。

だいたいナンバーズシングルダンジョンが簡単に攻略できるわけないでしよ!馬鹿なの?」


二人はそう言われ落ち込む


「確かにそうかも…」


「そうだよなシングルだもんなぁ…」


クレアスが考えてた二人が顔をあげたのでどうするかを尋ねる


「ライムやっぱり難しい?」


ライムは頷くと自分の考えを伝える


「このダンジョン攻略しにく仕掛けが沢山あると思う。落とし穴や侵入者を殺すトラップならそれを処理すれば進める。

でも進ませない仕掛けは難しい。たぶん仕掛けにダンジョンの魔物が絡む。だから難しい…それに…」


ライムが考え込む


「ライムそれに何?かなりヤバイ事なの?」


考えるライムにリンナが話しかける


「ライムお姉さまたぶんお姉さまの考えてる通り攻略者を分断してくると思う。

それなら最初からそれを想定してパーティーを3つに分けて、わざと少し感覚あけて進めばいい。」


ライムはリンナの意見に賛同しパーティーを3つに分けた。


「リンナの意見採用する。ダンジョン入る前にパーティー3つに分ける。強制分断されたらメンバーによっては対処できない事もあると思い、敢えて分断されやすいようにパーティーを分ける。

もし中で分断されたらそのまま深部を目指して!じゃパーティーを決めるね。」


3つのパーティーは


☆ライム、グランアリス、シオン

☆クレアス、アスカ、ロロノア

☆リンナ、ミズキ、ララノア


「このメンバーで行く。ライム達が先に入るからクレアスチーム、リンナチーム別れ少し間隔をあけてついて来てくれ」


ライム達を先頭に攻略チームはメラモトルダンジョンに入って行った。







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