第216話パミール大峡谷
リンナ達はNo.18ダンジョン攻略した後モルトンに戻りアイテムをアイムに渡す。
「パルムお姉さまエリアリア達もお疲れ様リンナ達もよく頑張ったありがとう。これで探査魔道具作れる。」
アイムはリンナから渡されたアイテムを持って部屋にこもり探査の魔道具の作成を始める
リンナはアイムからダンジョン攻略についてアイムから説明を受けその事を集まったメンバーにアイムからの指示を伝える
「みんな今からアイムちゃんからの指示を伝えます。
No.8メラモトルダンジョン とNo.6のコストポトスダンジョンは凄く見つけにくく、情報がない未開のダンジョンです。」
リンナの話を聞くのはエレミア、メルティアの二人ミレイの母ミザリー、聖女テレサラート、攻略部隊全員とサポートの幼女隊とほぼ全ての関係者が集う。
集まった者達は皆リンナの話を真剣に聞き入る
「アイムちゃんはダンジョンを見つける魔道具を作るために工房に籠っています。
この先のダンジョン攻略はかなり大変。今までみたいに部隊を分けず全員で一ヵ所づつ攻略する。」
リンナは次の攻略ダンジョンの説明をする
「次はNo.8メラモトルダンジョン場所はパミール大峡谷。絶対入手アイテム真実のコンパス 」
ユユがパミール大峡谷の情報を伝える
「皆さんパミール大峡谷は全長3000km 幅1500m~3000m峡谷の深さは2000m~4000mある大陸の裂け目と言われるくらい凄く大きな峡谷です。
峡谷に降りるルートは現在見つかっていません。」
それを聞いてグランアリスが発言する
「降りるルートないなら身体強化して飛び降りれば問題ないだろ」
グランアリスの呆れた発言はため息と共に無視されリンナが部隊の編成を告げる
「グランアリスさんの馬鹿な発言に賛同する人いないとおもいますが、峡谷の調査チームと攻略準備チームを編成します。」
グランアリスは自分の考えを否定され落ち込む
「なんでぇ…」
ココがグランアリスにトドメを刺す
「お姉ちゃん峡谷の中がどんなかわかんないのに飛び降りるって馬鹿なのです。
いくら身体強化してても3000mの高さから飛び降りるとその落下するスピードはとんでもないのです。
着地する場所にもよるけど殆ど無事ではすまないのです。だから脚下なのです!」
落ち込むグランアリス、そんなアリスを見て呟く攻略組
『まぁ普通飛び降りるなんて考えないわね。』
『だいたい今まで谷底に飛び降りてもせいぜい500mくらいだったじゃん』
リンナはチームを六つに分けること一人サポーターを入れる事を告げ編成して調査チームはそれぞれ出発していく。
☆・☆・☆・☆・☆・☆
アイムはダンジョンから持ち帰ったアイテムでダンジョン探査用摩道具の制作に取り掛かっていた。
たぶんこれはダンジョンコアから溢れる特殊な魔力に反応するのだと思う。
これから探知する魔力を飛ばして地図に表示するようにすれば目標物がない砂漠でも探知ができる。
でも地図機能と連動させるの難しいのね。
アイムは工房で試行錯誤しながら摩道具を作る。
数日後摩道具は完成しその時パミール峡谷の降下用ウイングスーツも作っていた。
『ダンジョン探知用摩道具もできた。あとパミール峡谷用のウイングスーツもできた。
これで攻略できないダンジョンはなくなるはずなの。』
アイムは摩道具が完成したことを全員に知らせすぐに帰還を促し皆が戻るのを待っていた。
アイムが帰還命令を出してから数日後に調査チームが次々戻って来る。
「グランアリスお疲れ様どうだった?」
「アイムすまない。峡谷に降りるルートは見つからなかった。」
その後帰って来た探査隊も同様の回答にもアイムは全員の帰還を確認し、翌日大会議室でこれからの計画を発表するから集まるように指示をする。
大会議室にはミレイ達以外の殆どの主要メンバーが集まっていた。
メルティアに抱っこされた状態でアイムは皆に説明を始める
「みんな探査お疲れ様なの。今から大事な報告するのね。
この世界の危機に関係するからよく聞くのね。」
アイムの発言にざわつきエレミア達もアイムに注目する
「今みんなにやって貰ってる事はミレイママが女神として覚醒するため、それはこの世界を救う事になる。
たぶんあんましよくわからないと思うのね。」
集まった者達の半数以上が頷く
「今回摩道具をいろいろ作っててわかったのね。メルティアお母様エレミアお母様国王陛下が、ミレイママの行動の影響でいい感じだったのに、どんどん悪くなっていったの変だと思わなかった?」
メルティアもエレミアもアイムの発言に驚きハートレイの行動を思いだす。
「言われて見れば確かに思う事があるわね。」
「ハートレイがどんどん酷くなっていておかしいと思ってたけど、やっぱり何かあるのね。」
アイムが頷き再び話しだす。
「アイムもおかしいと思って調べてたらクロノラナお姉ちゃんが教えてくれた。
クロノラナが目覚めた時に邪の魔力が大量に放出され闇魔石に取り込まれてた精神体の邪竜が目覚めた。
邪竜は肉体をもたない。闇魔石が竜の精神体を作ってる。そのエネルギーが人の穢れた魔力・・・
邪竜は大森林や渓谷深くに隠れてる魔物にも影響を与える…
恐らくこれが世界の崩壊させる」
アイムの邪竜の説明に会議室は静まりかえる
「「「「………」」」」
「きっかけはクロノラナが目覚めたことだけど、邪竜を強くしてるのは人間。クロノラナはこの世界の事にあまり手助けできないからアドバイスしかできない。アイム達で何とかしないとこの世界は滅ぶって…
邪竜の力強くなれば魔物も強くなり狂暴になる。大森林や洞窟の奥で大人しくしてる災害クラスの魔物が強大狂暴になり町を破壊し大地も穢れる。人やあらゆる種族が住めなくなり世界は崩壊する。
そうなればミレイママが覚醒しないとダメ」
「アイムちゃんだからミレイの女神としての力が必要って事ね。」
アイムは頷く
「女神グランシア様は邪竜の力が溢れ世界は崩壊する。女神として目覚めたミレイが振るえる力だけが邪竜を消滅させ闇魔石を破壊できる」
メルティアはアイムを撫でながら話しかける
「だからアイムはミレイちゃんが女神として目覚めないとダメだと…」
エレミアが今のミレイの力について尋ねる
「アイムちゃんミレイは時々女神らしい力や神力を溢れさせてるわよね。もう使えるんじゃないのかしら」
アイムは頷き呟く
「今の邪竜の力弱くするのは今のミレイでできるの。でも核となる闇魔石の破壊はできないの。邪竜の力無くすには弱くして核の破壊。
女神の力でないと核の破壊できないの。邪竜今もどんどん強くなってる…
たぶん邪竜穢れた人間いっぱいいる国の地下深くにいるの。」
エレミアはどんどん強くなってると聞いてハートレイ達の国の影響だと悟る
「アイムちゃん邪竜はハートレイ達の国のどこかにいるんじゃない?」
アイムは頷き自分の考えを伝える
「邪竜はブロキアかバイスル国双方の中央付近にいるの。今のミレイママは一応幼い女神になってるの。だから神力少し使えるでもまだまだ弱いの。
幼女神として目覚めてるなら神力はアイム達眷属より強いの。
ミレイママが目覚めるには人間としての経験値が足りていないの。特に前の世界での経験が絶対必要。」
エレミア達はアイムの話に聞きいる
「ミレイはまだ目覚めていないから幼い女神の力も使えない。まだ卵の殻がひび割れた状態。
ソレイユ様教えてくれた。ミレイママが女神ミユミレイアとして目覚めるには、前の世界の記憶を完全に思い出さないとダメだと…
邪竜は実体がない。でもこのまま人族の穢れた魔力が増えれば邪竜の力が強大になりその影響で大陸の草木も水も全て穢れ魔物が溢れ世界は滅ぶ…」
アイムの説明に会議室は静まりかえる
「「「「「「「……… 」」」」」」」
アイムは話す
「だから急いでダンジョン攻略必要なの。謎もアイテムの意味使い方も全てわかったの。
まだ間に合うの。古の国バチアスもわかったの。後はその場所のどこかにいるミレイママの記憶の鍵の人を探すだけ…」
メルティアがアイムに尋ねる
「アイムはその鍵となる人がミレイを女神ミユミレイアとして目覚めさせする事ができるとその方法も全てわかってるわけね。」
アイムは頷き答える
「うん。鍵となると人がミレイママの記憶を取り戻してくれる。それにはダンジョンのアイテムが必要使い方もわかる。
ミレイママは女神ミユミレイアとして女神の力が使える。」
「なるほどね…」
「だからなにがなんでも残りのダンジョン攻略しないとダメなの。」
アイムがエレミアを見つめる
エレミアもアイムの意図がわかり頷き全員に話す。
「私達はこの世界を救うためにはミレイちゃんを女神として目覚めさせないといけない。みんな頼んだわよ。」
アイムが気合の入ってる状態に水をさす発言をする
「エレミア母様ひとつ言い忘れてた事あるの・・・」
アイムの発言に何かを感じすぐ反応する
「アイムちゃんこのタイミングで話すってことは何か大事な事なのね。」
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