第215話ブロキアからの救出作戦
ミレイ達はアイムの作戦に従い行動に移す。
ミルムはすぐにモルトンに転移し、ミレイはティムに抱き抱えられ、エルムとダカーポと共に捕らわれてる者達がいる屋敷に向かった。
ティムが救出作戦の手順を説明する
「これより救出破壊作戦を説明します。」
ミレイは破壊という言葉に反応する
『え?破壊?え?何物騒な事言ってるの?助けておしまいじゃないの?一応聞いて見るの…』
「まずミルムがモルトン転移ゲートを作って戻って来るまでに、私達は前方の屋敷の地下に侵入し、地下にいる10人ほどの監視員を潰します。」
ティムの言葉に驚くミレイ
『え?潰すの?』
「地下の安全が確保出来たら捕らわれてる者のうち先に倒れて動かない者や病気の者、欠損してる者達を最低でも自力で動けるように回復させます。」
『え?自力で動ける?』
ミレイが質問する。
「ティムお姉ちゃん何で全部治さないの?」
ティムが理由を説明する
「捕らわれてる者達がまだ信用できないからです。この国の上層部は私達が奴隷を解放しに来る事を知っています。
もしかしたら捕らわれてる者の中にミレイに害する者がいるかもしれません。」
「そうなんだ…」
「魔力が穢れてたら私達でもわかりますが、魂の穢れはわかりません。だからミルムお姉さまが戻る時にメルティアお母様に来て頂いて見て貰います。
森族であるメルティアお母様は精霊もついているので魂の穢れもわかるそうです。」
ミレイは納得し転移ゲートの事を質問する
「ミルムが転移ゲート作るのわかったけど、転移ゲートってかなり複雑だから作るの時間かかるはずだし、ゲート通るのに認識した者しか通る事出来ないよ。
たくさんの人を認識させる摩道具作る時間ないとおもうけど…」
「その事についてはミルムが心配ないと言ってましたので、戻って来ればわかります。」
ティムはエルムとダカーポに指示する。
「ミレイは私が守ってますので二人は中に侵入して監視員を潰して下さい。この中の者達は皆穢れていますので容赦は不要です。
私は後から向かいます。」
二人が頷きミレイの前から消える
シュン
シュン
『エルムお姉さまは扉の前と1階の奴ら潰して、うちは地下にいる奴ら潰す。』
『了解!』
エルムは身体を硬化させて高速で移動し屋敷の入口にいる男達を腕をフルスイングしてぶっ飛ばしていく。
ヒュン
ドガッ
ヒュン
ドガッ
ヒュン
ドガッ
『こいつも穢れてる!やぁー』
ヒュン
ドガッ
『上は大丈夫みたい。地下にいるのは10人。子供を鞭打つ屑を先に潰す!あんなのミレイ見たらまた乱れる!』
ダカーポは地下全体に闇霧を広げる。
子供を鞭打つ男は闇に包まれ慌てだす。
「なんだ!何が起こってる!」
ダカーポは子供から離れたのを見て重力球を男の上に出現させる。
ズン!
「うつ!か・体が重い…どうなってる」
『屑は潰れて!』
ダカーポはさらに重力をかける
ズン!ズン!ズン!
「からだがーー」
グシャ
鞭打つ男を潰した後ダカーポは残りの男達を次々と暗黒球の中に消していく。
『暗黒球!』
「ぎゃー体が吸い込まれる」
「ぎゃー体がぁー」
「やメロー」
シュン
シュン
シュン
「屑の消去完了!」
エルムが地下に降りて来てダカーポと二人、捕らわれてる女性と子供達を檻からだして集める。
ティムは屋敷の2階からぞろぞろ降りてくる男達に特殊な声を発し、男達の三半規管を狂わせ男達を全て拘束する。
ミレイの目の前で残酷なシーンを見せないために拘束する事にしたのだ。
「これでこの屋敷にいる者は全て無力化しました。後はミルムが来て転移ゲートを作ってくれるまでここを守るだけです。」
ミレイは心配そうにティムに聞く
「ティムお姉ちゃん転移ゲートって作るの時間かかるはずだけど大丈夫なの?」
「この屋敷の持ち主であり、この奴隷売買組織のボスの本宅はここから数百メートル離れてるところにあります。
彼らが来るのは明日の朝でしよう。それまでミルムが来て転移ゲートを作ればいいだけです。」
「でも間に合わなかったら?それに転移ゲートって魔力認識させないとダメだから時間かかるよ。」
「フフフ間に合わなかってもエルムダカーポがいれば問題ないから、ミレイは助けた者達に魔力を流してくれるだけでいいから…」
ミレイはティムの魔力流すだけでいいと言われ疑問に思う。
『まぁエルム達いれば大丈夫だろうけど…でも捕まってた人達の中に家族らしき人もいるし凄く弱ってる大人の男性もいる。
だからティム達は認識させないといけない転移ゲート使うんだ…
でもミレイの魔力流すだけでいい人と悪い人の認識できるの?まぁいいかミルムが何かするのかな?』
暫くしてミルムが転移して来てティムに耳打ちして何かを渡してから転移ゲートを作り始める
「ティムこれを………よろしく。うち転移ゲート作るから」
「わかりましたお姉さま。」
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