第214話ミレイはブロキア国に潜入する
ミレイはブラインド子爵領のムスカの町で周辺の都市や町の情報を得ながらアイムからの指示を待っていた。
ミレイ達がムスカの町に入って5日目アイムから連絡が入る。
『ミレイママ今どこ?』
『ミレイ達は王国の国境のブライトン子爵領のムスカって町で情報収集中だよ。』
アイムがミレイにそこから隣国のブロキア国のラグラド伯爵とデサートル侯爵領に向かうように指示する
『ミレイママ今から隣国のブロキア国のラグラド伯爵領とデサートル侯爵領の領都に向かってほしいの。
でも二つの領都に闇奴隷組織と闇ギルドの本部があるの。
だから注意してほしいの』
『わかった』
ミレイ達はアイムの指示に即動く
このメンバーの中でも知力の高いティムがどう行動するか考える
闇奴隷組織と闇ギルドがある聞いて作戦を考える
ティムが考えを伝える
『お姉さま二つの闇組織があるなら最大限の警戒必要です。
私達の大切なミレイに危害がないように守る必要があります。
ミレイも発言に注意して私たちは家族のつもりでお姉さまでお願いします』
ティムの発言にミレイとエルム達も頷く
『ミレイはティムが抱っこして、阻害の外套で隠して移動する。
エルム達が動いて助ける。ミレイは大人しくしてる。』
『それがいいと思う。ミレイの心はあたい達が守る。』
『そう言う事だからミレイはティムに抱っこされて移動ね。』
ミレイは不満をたれる
『えー前みたいに乱れたりしないから、悪い人にミレイがビシ!っと言ってやるの。』
エルムがため息をつきミレイに話す。
『はぁ・・・ミレイは何言ってるの?何度みんなを心配させるつもりなの!ミザリーお母様絶対怒るよ。言っちゃうよいいの?』
ミレイはエルムに言われ大人しくなる
『お母さんに・・・ぅぅわかった。ティムお姉ちゃんよろしくお願いします。』
『フフフわかりました。』
ティムはミレイを抱っこし外套で隠す
『お姉さま準備できました。行きましょうか。』
ミレイたちは国境を越えブロキア国のデサートル侯爵領ニルレの町に入り情報を集めた結果デサートル侯爵領の領都コロロラルで近々奴隷オークションが開かれるためブロキア国中からかなりの奴隷が集まる情報を掴む
その中にはにバイスル王国で無理矢理奴隷にされた大勢の女性と子供達がいる事も分かった。
それでミレイたちは急ぎコロロラルの町を目指していた。
ミルムが移動しながら念話で全員に伝える
『多分大規模オークションなら救出人数的にミルムの転移では無理だから何か方法考えないと移動中にかなりの犠牲者が出る』
するとミレイが提案をしてくる。
『奴隷制度廃止が国際法で決まってるのにこそこそする必要ないの。
堂々と移動するの。』
その発言に驚く
『ミレイその発言はちょっと危険。ティムもパルムも強いから心配ないと思うけど油断はダメ!人間は狡猾』
『ダメかぁ・・・』
その後ミレイは大人しくなり数日後ミレイたちはコロロラルの町に着いた。
『ここでオークションあるんだ・・・絶対やらせない!』
町に入りエルムとミルムは奴隷オークションの情報と捕らわれてる人たちの情報を集めに別れた。
ミレイとティムは普通に町の様子を見ながら宿に向かった。
『女性が少ない・・・子供もほとんどいない・・・早く何とかしてあげないと』
ミレイたちが宿に着くとティムとパルムがいろいろ準備を始める
ミレイと別れたエルムたちは眷属たちからの情報でとある屋敷の近くに来ていた。
『あの屋敷みたい』
『確かにかなりの人数が捕らわれてるね。地下にいるみたい・・・
欠損してる子供もかなり状態の悪い女性もいるから全員を助け出すの大変…
どうする?』
『ミルムどう?あの人数を転移させられる?』
『無理!』
『だよね・・・どうしようか、戻ってティムと相談するかな。でも急がないとオークションが開催される』
エルムはティムに念話で状況を伝える
『ティム捕らえられてる人達見つけた。けどオークションにだされる人以外は身体が弱ってたり欠損してる人がたくさんいる。
助け出すの大変』
ミルムも補足する
『早く何とかしないとあの人間達オークションはじまる。それに助け出したとしてもあの人数は転移させられない。
何か方法考えないと連れて移動するの無理だよ。』
ティムは少し考え二人に指示をする
『アイムに相談してみます。二人はできるだけもう少し詳しい調査をお願いします。』
『『わかった。』』
エルム達は蜘蛛の眷属を使役して様子を見ていた。
ティムはアイムとミレイに相談して…どうやって救出するか考えていた。
アイムはティムから念話で相談されメルティア達にも状況を報告する。
アイムの話しに集まっていたメルティアとエレミアも考え3人で話し合う。
アイムは考えを述べる
ミルムお姉さま達なら見つからずに侵入できるから、まずミルムお姉さまにモルトンに戻って貰って救出した者を転移させるゲートを作って貰います。
その間にエルムお姉さまとダカーポお姉さま達が捕らわれてる者達がいる地下に侵入して監視してる者達を黙らせる。
その後回復ポーションで病気や欠損の者を自力で動けるように回復させて貰って、ミルムお姉さまが再び向こうに行って地下に転移ゲートを作ってゲートでモルトンに連れてくる。
「この作戦ならどうですか?」
「素晴らしいわさすが私の娘ね。」
メルティアが嬉しそうにアイムを抱きしめる
エレミアは微笑みながらアイムに尋ねる
「作戦はそれでいいけど、そんな簡単に転移ゲート作れるのかしら?確か転移ゲートは認識した者しか通る事出来ないはずよね。」
アイムは少し考えてから話す
「確かに時間と認識の問題があるけど、ミルムなら短時間で認識させる方法考えてるかも、時間ないからこれでやるね。」
二人は頷きアイムは作戦を伝えミルムを呼び寄せる。
『ということなの。ミルムお姉さま時間ないからこっちに転移してきてなの。エルムお姉さまティムお姉さまダカーポお姉さま後はお願いします。」
『任せて!』
『了解!』
『わかった。』
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