第210話攻略パーティー大苦戦する
パルム達が入口に入るとすぐに転移する感覚になりダンジョン1階の広い部屋に転移する。
パルム達が全員転移とすぐに小さな獣人の男の子が現れる
「お姉ちゃん達あの兎人族の仲間なの?仲間なら強制排除する。」
「…………」
パルムが言いたく無さそうだったのでシオンが代わりに答える
「仲間なわけない!勝手について来て罠にかかったのよ。仲間だったら助けてるよ」
男の子は笑いながら話してくる
「アハハそうだよね。あんな気持ち悪い発情兎仲間なんていないよね。じゃお姉ちゃん達頑張って攻略してね。コアの部屋にボクはいるから」
男の子はすぐに消える
パルムは攻略組に気合いを入れる
「今からがスタート!皆油断しないまだここのダンジョンのタイプがわからない。」
エーデルワイスがパルムの前に出る
「タワー型ダンジョンみたいだから、私が先頭に立つ!罠の探知は任せてほしい。」
パルム達はエーデルワイスが先頭に達ダンジョンを進んで行く。
1階層2階層と進んで行くも罠はなく魔物も出現せず、各階層の入り口に石像だけ鎮座してて、何事もなく5階層まで降りてくる。
パルム達がボス部屋らしき扉を開けると体長4mはある黒い熊が立っていた。
パルム達はすぐに戦闘態勢を取り武器を構えるもワイルドベアは動く気配はない。
エリアリアが攻撃を仕掛けようとした時突然音が響きわたる
ダダン🎵
ワイルドベアは音が響くと同時に大きな文字の書かれたプレートを胸の前に掲げる。
するとあの入口にいた獣人の男の子の声が響きわたる
「問題!ハーメストの世界にはNo.ダンジョンが100あると言われています。さて今お姉ちゃん達が挑んでるこのフルレルダンジョンのNo.は何番お答ください。」
突然の問題に皆驚く
「「「「「はあーーーー!」」」」」
パルムは無責任な発言をする
「パルムは戦闘担当これは専門外エリアリア答えて!」
エリアリアも突然の無茶ぶりに反論する
「いやいや!何逃げてるのパルム!ここはリーダーとしてビシッと答えて!」
「えー!」
パルムはまたも逃げる
「攻略リーダーとして命令する。ここはシオンに任せる」
シオンも突然ふられ困惑して無理だと告げる
「えー!何いきなり無茶ぶりするのよ!私今までずっと剣を振ってたのよ。頭使う事なんて無理よぉー!」
するとエーデルワイスが前に出て自信満々に答える
「ここはあたしに任せて!答えはNo.25よ!」
皆が称賛する
「おお!凄い!」
「さすがだ!」
「ワイス凄いの」
男の子のこえが再びきこえてくる
「おお!お姉ちゃん凄いのね。ファイルアンサーどうぞ!」
「No.25よ!」
どや顔のエーデルワイスの声が消え
静まりかえるボス部屋
男の子が叫ぶ
「残念なのーーー!」
ぶぶーー!
「………」
「「はあー?」」
「答えはダンジョン1階入口すぐに書いてあったのね。誰も見てなかったの残念なのー。最初のボス部屋だったからサービス問題だったのになぁ…またチャレンジしてねぇー。強制排出なのー!」
ガッコン
ドバーーー
天井から大量の水が流れ込んで来て部屋が満水になり排水扉が空きパルム達は叫びながら外に排出される。
「バカヤロー自信あったんじゃないのかーーー!」
「知らないなら先に言えーーー!」
「ワイスのバカーーー!」
「ごめんなさいーーー」
パルム達は崩れた入口の近くに排出される。
パルム達は、皆咳き込むもダメージはほとんどなく立ち上がる
近くには崩れた入口の石が動いていた。
シオンが呟く
「まだ動いてる」
「何かきこえますね。」
「ほんとだ」
瓦礫のしたからはカボスがぼやきながら瓦礫を動かしていた。
「ほんまええ加減せなあかん」
ガラガラ
「ほんましょうもない事しょるわ…」
「あかん!しんどぉー」
エリアリアがパルムに尋ねる
「パルムどうする何か言ってるけど助ける?」
パルムは首を振りダンジョンを指さす
「カボスを嫌ってるこのダンジョン。助けたら攻略どころでなくなる。だからほっとく。それよりもう一度いく。」
ロロノアがパルムの前に立つ
「今度はロロが行く!ちゃんと覚える。みんなもよく見ててほしい。」
パルムも頷き皆に話す
「次もクイズで来たら。パルム達では攻略難しいかも…でもヒントあるならちゃんと観察する。」
皆も頷きダンジョンに入る
パルム達は1階層に入ると今度はよく調べる
ララノアが叫ぶ
「あった!あったわ!No.18フレリルダンジョンタワー型へようこそ。って書いてある」
ロロノアも何か見つけ読む
「フレリルダンジョンは脳筋の人は進めないから帰った方がいいです。階層上がれば難しくなるからバカな人達は無理だよぉー」
ロロノアが書かれてた板を切り刻む
「このぉーバカにしてぇー!」
エリアリアが全て覚えたと言って先に進みだす。
再び5階層のボス部屋に入るパルム達
部屋の中には黄色いねずみが姿を現す
一瞬パルムは考え込む
『えっ?違う…これ何を意味するの?』
ボス部屋に男の子の声が響なく
「おやおや…また来たんだお姉ちゃん達。アハハ」
パルム達は悔しそうにボスを見る
「ちゃんと書いてあったでしょ?じゃ問題行くよぉー!」
ダダン🎵
「ダンジョンの入り口には名前とNo.が書いてありましたが、その下にあった石像は「よっしゃぁー!熊だ!」熊ですが、その熊の足に何があったでしょうかお答ください。」
問題途中で当たったと思い叫んだエリアリアが固まる
「え?」
パルムも問題が違うとブツブツ言っている
エーデルワイスも必死に考え込む。
ロロノアもララノアも問題が違いブツブツ呟く
シオンは必死に像を思いだす。
「熊だろ…普通に考えたら何もなかったはず…でも問題にするなら…」
またまたエデルワイスが手を上げてパルムに話しかける
「わかったわ。これはあいつの作戦ですよ!私達は同じ問題だと思い周りを見てないと思ったんです。
そこで問題を出して途中で私達熊って答えたから焦って問題を作ったんです。」
シオンも納得したように発言する
「確かにあの時熊って言った瞬間言葉が乱れたように感じた。」
パルムも納得したように頷く
「確かにパルムも感じた。」
エーデルワイスが答えを述べる
「だから私達に迷わせたんです。足元まで見てないだろうから何か履いてるように…だから答えはなにもない!です。」
エリアリアも何度も頷きエーデルワイスを誉める
「さすがだな見事だワイス!」
パルムも頷きワイスに答えるように促す
「うん。見事なの。ビシッと答えてあげて!」
エーデルワイスは胸を張り声を張り上げ答える
「何もない!裸足だ!」
ガッコン
「「「「「「え?」」」」」」
「アハハ残念外れなのーーー!特別に1階層に流してあげるから確かめてねぇーー」
ドッパーン
「えーー!」
「嘘だろーー!」
「またぁーーー!」
パルム達は再び流され今度は1階層の入り口広間に排出される
ゴホゴホ
エデルワイスはすぐに確認する
熊の石像は何故か紐靴を履いていた。
「何よこの靴わーーー!」
シオンも石像を見て項垂れる
「嘘でしょこんなの見てないわよ」
パルムが皆に告げる
「パルム達はNo.18と聞いて完全に舐めてた。このダンジョンパルム達パーティーの天敵みたいなダンジョンかなり難しい…
みんなよく観察して気合い入れなおす!」
「確かにNo.がシングルじゃなかったから完全に舐めてた。」
シオンが士気をあげる
「よし!みんな気合いれてー!絶対見落とすなー!」
「「「「やぁー!」」」」
再び5階層ボス部屋に到着するも間違い何度も排出される。
「くぅーまたかよ!」
クレアスがメモを見せ答える!
「次は大丈夫だ!全部見落としないようにメモしてるから任せろ!」
パルムがクレアスの背中を押しながら話しかける
「クレアスよろしくお願いするの。パルム考えるの疲れた。次で決めて!」
クレアスは頷きボス部屋の前に立つ。
「今度こそ!正解して悔しがらせてやる!」
しかしパルム達はここがまだ最初のボス部屋だと言う事を忘れているのだった。
再び男の子声が問題を告げる
「問題!ここに来るまで各階に石像があったの覚えてますよね1階は熊2階はネズミ3階は虎4階は狼5階はフクロウでした。覚えてますよね。ここボス部屋でお姉ちゃん達はここまで10回チャレンジしています。次こそ答えてねぇーたぶん無理そうだけど…プププ…」
完全にバカにされてるパルム達
「くそー!完全にバカにしてるわ!見てなさい!早く続き言いなさい!」
「わかったよぉーお姉ちゃん達が間違い過ぎるからタンクの水なくなったから補充してるの。こんなに間違えると思ってなかったから…プププ」
パルムは小声で呟く
『ここまでバカにされるなん…悔しい!絶対クリアしてやる!』
周りの者も頷く
「タンク水溜まったから問題続きいくねえー。1階から5階まで出て来た石像の中で仲間外れは誰れ答えてください。」
クレアスは固まる
「え?仲間外れ?」
ダンジョンの男の子が笑いながらヒントをだす
「アハハ…悩んでるねぇータンクの水また貯めるの大変だからヒントあげるね。これなら正解するよね。ヒントは今までの事思い出したら簡単にわかるよぉー!」
パルム達は集まって話し合いクレアスが笑いながら答える
「ハハハそんなの簡単よ!バカにしないで!答えはフクロウよ!」
男の子が最終確認する
「お姉ちゃんファイルアンサーどうぞ!」
「勝ったわね。答えはフクロウよ!」
パルム達も今まで最終確認でバカにしてたのがなかったからやっと正解だと思った。
『よし!バカにされなかった正解ね。』
ガッコン
「「「「え?」」」」
「ざーんねんなおーーー!」
ドバーーー
「えーー!」
「またぁーーー!」
「なんでよぉーーー!」
男の子は笑いながら正解を答える
「あれほどヒントあげたのになぁ。ほんとお姉ちゃん達バカだね。アハハ
5階までの動物達の石像でボス部屋の中で問題持ってなかったの狼だけなの。
だから答えは狼が正解なの。またねぇーー!」
ドバババーーー
……………
再び入口に流されたパルム達は入口の瓦礫に埋るカボスの意味不明の呟きを聞きながらパルム達は項垂れていた。
パルムは呟く
「これで10回間違った…」
クレアスも呟く
「私達このダンジョンクリアできないかも…」
シオンも頷き呟く
「私達には最難関ダンジョンだよ…」
ロロノアが皆に話す
「さっき見つけたんだけど、このダンジョン全部で50階層でボス部屋は10あるみたい」
ララノアが無理だと告げる
「私達まだ5階層のボス部屋もクリアできないんだよ。この先まだまだ難しくなるんだったらもう無理だよ…」
エリアリアがパルムに意見を述べる
「ねえパルム私達まだ5階層もクリアできてないからアイムちゃんに連絡して誰かに応援に頼んだらどう?」
パルムは頷きアイムに連絡を取る
「わかった。もうそれしかないの。でもこのダンジョンでみんなストレス溜まってる。
だからこの奥の森に魔物討伐して発散するのどう?」
皆声をあげ賛成する。
「「発散討伐やるぞぉーー!」」
「それ最高ーー!イライラMAX叫びたい!」
「ほんと助かるわー!」
こうしてパルム達はアイムに連絡する前に魔物討伐に森に入っていった。
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