第209話№18のフルレルダンジョンとカボス

モルトンに戻ったアイム達はすぐにダンジョン攻略の会議を始める


アイムが集まった者達に話す


「今回は先に予定とは別のダンジョンをパルムお姉さまのチームで攻略してもらうの。ライムお姉さまはNo.8メラモトルダンジョンの攻略準備にかかってほしいの。


場所はメルフェルト女王国西にある全長800㎞渓谷の深さ2000mのパミール大峡谷にあるの。そこにはこの先の難関ダンジョンに必要な☆真実のコンパスがあります。」


アイムがこの先攻略はパルムチームとライムチームで行くことを告げたため待機組のナンバーズ冒険者が別れて加わる事になり改めて新しく編成をし直すこになった。




ダンジョン攻略ライムチーム№1グランアリス、№3アスカ、№5マリ№6メリ剣聖ミズキ


ダンジョン攻略パルムチーム№2エリアリア№4エーデルワイス№8クレアス№9ララノア№10ロロノア剣聖シオン


以上のチーム編成で攻略を行う事になりチームワークを高めるため暫く同じ宿舎で共同生活をすることになった。


先発の攻略組は準備ができ数日後№18フルレリルダンジョンに向かう。


パルム達はパワーより速さのチーム

皆モルトンを出て走り出しヴィレネト山脈にあるダンジョンを目指す。


途中何度か夜営をしてベルモルト辺境伯領を抜けたところで兎の獣人の女の子が現れついて来る



パルムは何も言わずひたすら走り続ける。


兎人族の女の子はパルム達に走りながら話しかける


「パルムはん。うちやカボスやで!ダンジョンの入り口わかりにくいさかい案内するでぇー」


パルムは一言


「必要ない帰れ!」


パルムの発言に驚くナンバーズ達


『え?パルムが断るなんてあるの?』


『えー!パルムが断った!あの子いったい何をしたのよ。』


カボスが右に左にパルムの周りを走り再び話しかける


「パルムはん。えろう冷たいやん。うちやカボスやで、遠慮せんでええやん。案内するさかい。」


「…………」


「なんや恥ずかしいんかいな、しゃないなぁ。ほなあんたでいいわ」


そう言ってカボスはエリアリアに話しかける


「うちわカボスや。よろしゅうな。ダンジョンの入り口うち知ってるよって連れてったるでぇ」


カボスの話す言葉を初めて聞くエリアリアはあまり言ってることがわからず困惑する


『あの兎獣人何を言ってるんだ?ハッキリ言ってわからないぞ』


エリアリアも黙って走り続ける


「…………」


それでもカボスは走りながら話し続けダンジョン入り口が近づくと先頭に立ちパルム一言告げる


「ここから何か知らんけどフルレルはんのエリアやねん。パルムはんらうちの後ついて来てな罠避けて行くさかい。」


タッタッタッタッタ…


「…………」


パルムは後ろにつくもすぐに後ろにいるエリアリア達に右手で合図して少しズレて走る


すると…


ドン!


カボスが大木を通過した瞬間大きな石が飛んで来てカボスの腹に命中して叫びながらパルム達の横を飛んでいく


「なんやぁーーーーー!」


ドサッ!


パルムが後方に向かって叫ぶ


「来る!みんな避けて!」


ドン!

ドン!


パルム達は皆飛んで来る石を余裕で避けていく。


シュン

シュン


パルムは皆を確認して走り続ける


するとカボスが復活して追いつく


「さっきは油断してもうたわアハハ」


パルムはカボスを見て笑い手を少しあげる


「どないしたんや」


ボフ


「なんでやーーーー!」


再び飛ばされていくカボス


パルム達は少しりダンジョンの入り口らしきところに到着する。


「ここが入口…ちょっと小さいけど間違いない。カボスの前に見える塔がこのダンジョンたぶん入ると転移で中に飛ぶ。」


エリアリアが離れたところにある入口を指す


「パルムあそこその塔の前に立派な入口らしきところあるけど…」


すると剣聖シオンがエリアリアの指さした入口を見て笑う


「あらカボスさん復活して向こうの入口に行きましたよ。」


カボスがパルム達に叫ぶ


「そっち罠やでぇこっちきいやぁー」


その後すぐ入口から声が聞こえる


『また来たこの兎ぃーー気持ち悪いのよぉーーー!』


入口がカボスに向かって崩れる


ガラガラガラ…


「ぎゃぁーーー!」


「…………」

「…………」

「…………」

「…………」


シオンがボソリ呟く


「カボスさん何しにきたのかしら?」


パルムが集まってる者に話す


「ストーカーは嫌われるの当然。みんな行くよ。」


エリアリアが驚く


「え?あのままでいいの?」


「あれはGと一緒ほっとけばいい。」


パルム達はカボスを残しダンジョンに入って行く。

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