第207話ミレイの行動

ミレイはエレミアからバイスル王国から分離独立して新国家を設立した事を告げられ驚いていた。


『えーー!新しい国って嘘ぉーー!』


ミレイが一人で驚いてると


アイム達が念話で話してくる


『ミレイママ驚き過ぎなの。しかも念話で…ライムお姉ちゃん急いでそっち行こうとしてたよ。』


『だって新しい国だよ。驚くよ!』


アイムがミレイに衝撃の事実を伝える


『その新国家はね。ミレイママの国だからね。フフフ』


はい?何言ってるの?意味わかんない…


『え?あのアイム言ってる意味わかんないんだけど…』


『新国家ミレイア共和国でミレイママの名前使ってる。ママの国だから好きにしていいみたいなの。』


はぁーーー!


『ミレイの国???』


アイムが驚いてるミレイに命令する


『ミレイママ驚いてる場合じゃないのね。新国家は今からエレミアが手分けして各主要都市に子供達を保護する孤児院を建設して行く計画しているよ。


新国家は子供と女性を大切にしたいミレイの思いを考えて国を統治するとエレミアもメルティアも言ってる。


だからミレイママは急いでバイスル王国統治エリアに行って孤児と不当な扱いされている女性達を助けに行ってなの。


絶対正体がわからないように行動してほしいのね。黒百合部隊が応援に向かうからバイスル王国で活動できるの移動猶予期間の1か月だから急いでなのね。』


『わかったすぐに動く。』


『心配しなくてもダンジョン攻略はお姉さま達とナンバーズ冒険者に行って貰ってるから』


次の攻略場所もわかったんだ。

あっちはアイム達に任せてボクは王国の他の町に行って孤児を探すのね。



まずこの町の問題解決しないと…


レイは急ぎ冒険者ギルドに向かった。


レイが冒険者ギルドに入り受付に行きギルドマスターに面会を求める


「ギルドマスターお願いがあります。この町の代官は私達が取り押さえました。王都から貴族監察官と警備隊が来ます。

それでこの町はどうなるかわかりません。実はこのバイスル王国は二つに別れます。


このメローナの町アドラド侯爵領になるので現状バイスル王国のままです。今までと同じかそれ以上子供や女性の扱いが悪くなるかもです。

 それで女性の方はできるだけ町を離れて下さい。できるならモルトンに行く事をお勧めします。」



ギルド長はレイからの発言に驚く


「ミレイ殿それは本当ですか?この町は王妃殿下側ではないのであればこの町は今より悪化しそうですね。恐らく完全に奴隷制度も復活しますね。

わかりました。職員と冒険者には伝えます。後商業ギルドと協力して町民に伝えます。」



「よろしくお願いします。代官の屋敷で助けた孤児と女性は本人の希望を聞いてモルトンに送り届けました。私達はアドラド侯爵領の他の町に行きます。」


レイは自傷した女性に傷を回復させるポーションを渡してメローナを離れる


「ミルムも合流したし次の町に行くよみんなぁ」


ティムはレイに次の町の情報を伝える


「ミレイ急ぎ次に向かいます。ここからだとタルヤ村、ソロアナ町、キーウェア村、ビラナール町、アドラド侯爵領領都ヤクトヤルナ、オクトラーナ町、ヒビナラ村を巡るとアドラド侯爵領の町村は終了よ。」


ミルムはティムからの情報に考えてるレイに抱きつきご褒美ご褒美とねだる


「ミレイお姉ちゃん頑張った。ご褒美ほしい。宿で一緒のベッドを要求する。」


えーー!


「そんなの無理だよぉー」


「ダメ!一緒のベッド以外受付ない!」


レイは交渉するもミルムは要求を全て却下する


「大丈夫ミレイ優しくするから、痛くしないから…」


おい!何を言ってる!


「あのミルム暴走していない?レイはまだそんな気持ちないから…だってまだ経験ないし…上手くできるか…」


ミルムはニヤニヤしながらレイに話しかける


「あれぇーミレイは何を想像してるのかな?一緒に添い寝と頭の撫で撫でするだけなのになぁ…」  


あっ

プシュ-


レイはミルムに頭の撫で撫でと言われて恥ずかしくなり顔を真っ赤にして両手で顔を隠す。



ティムは微笑みレイを抱きよせる


「ミレイ私達は皆一緒にいられるだけで幸せなんです。添い寝以上は要求はしませんからフフフ」


エルムもレイに話しかける


「ミレイ私達は進化して前以上に繋りを感じるのね。添い寝は最高のご褒美、それ以上はミレイの気持ち優先する。」


レイが落ち着いたのを見てミルムがレイを抱っこ紐で結び走り出す。


「じゃいくよぉーアドラド侯爵領全ての町村を回るよ!遅れずついて来て!」


タッタッタッタ…


レイ達はこの後アドラド侯爵領の全ての町村を巡っていく。

途中黒百合部隊も合流し予想以上に孤児や女性が捕らえられていて、黒百合部隊も正規部隊の応援を求め、奴隷規約違反を理由に救出を始める。


レイ達はタルヤ村の女性子供に王国の事を伝えた後、ソロアナ町では奴隷商に強制突入して隷属されてる者に事情聴取して女性を救出、町の路地にいた孤児達を救出しモルトンに移送した。


キーウェア村、ビラナール町でも同じように救出、アドラド侯爵領領都ヤクトヤルナではアドラド侯爵が調査を拒否したため強制手段をとった。


ミレイが黒百合部隊の前に立ち話す。


「ミレイはこの世界の子供と女性を暴力で従える行為。隷属する行為は許さない!それが例え王族でもです!だからこっちの言う事を聞かない侯爵は無視!強制突入して救出します。

黒百合部隊の皆さんよろしくお願いします。」


黒百合部隊はミレイ前に跪き返事をする


「はい!ミレイ様ここは私達にお任せ下さい。ミレイ様は先にお進み下さい。」


ミレイ達は領都を離れた後オクトラーナ町、ヒビナラ村を巡り孤児と女性を助けて行く。


救出が無事終わりティムがレイに話しかける


「これでアドラド侯爵領の町村は全て終了です。」


よし!次はどこを優先的に回るかアイムからの指示待ちだね。


「とりあえずアイムからの指示あるまで隣のブラインド子爵領のムスカの町に行って見よう。」


「わかりました」


じゃ今度はエルムが抱っこする番ね。


はい?


レイは一瞬でエルムに捕まり強制的に抱っこ紐で結ばれる


「はうーミレイの成分いっぱい補充できるのぉー皆行くよぉー」


シュン!


「「了解!」」


シュン!

シュン!


『おいーー!速すぎるだろぅーーー!』



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