第196話№5フランキャニオンダンジョン攻略①

パルム達が目覚めて数日後ゴルトバトスダンジョンに行っていたティムが情報を得て戻って来てアイムに報告する。


アイムは情報をいろいろ検討攻略メンバーを考える。


№5フランキャニオンダンジョンは深い渓谷にあるのね。ティムが教えてもらったダンジョンの情報は


☆・№5フランキャニオンダンジョン☆

迷宮洞窟障害型ダンジョン

(最深層は魔素濃度より推定60階層以上)


攻略難易度・★★★★★☆☆

到達階層・7階層

ダンジョン進入路・B


攻略推奨ランク・A (パーティー規模10名以上)


バイスル王国北西に位置しモルトンからは北に15ボルテラ高地の中にある巨大渓谷、ダンジョン入り口が断崖の中ほどにあり進入路はない。

クライミングしながら入り口に到達するしかない。


ボルテラ高地に出現する魔物はBランククラスの魔物が散発的に襲ってくるので、ダンジョンに侵入するまではBランクパーティーでも問題ない。


ミカンからの情報では洞窟型ダンジョンで進むのに体力と知恵がいるダンジョンで一人は叡智ある者がいるとの事


目覚めたスライム達は連日レイにくっつき屋台販売に加わっている。


アイムはもう一人の母親代わりのメルティアの所に行き甘えている。

勿論攻略の事を考えているのだが、ネックは叡智ある者を誰にするか悩んでいた。


攻略がどれほどかかるかわからないし、先に攻略に向かったライム達が戻って来たら次の攻略場所考えないといけないから自分は行けない。


悩んでいるアイムにメルティアが話しかける


「アイム何悩んでるの?お母さんに相談してみなさい。」


アイムは今やてることをメルティアに話した。

メルティアは話を聞いて納得し話をする


「なるほどね。アイム以外の賢い者がいるって事ね№5フランキャニオンダンジョンか場所はバイスル王国とベルベルア国の国境にまたがる高地ね。

私が行ってあげてもいいけど、お母さんは出来ればアイムが攻略に向かう時一緒に行きたいから、他の人を検討してみるわね。」


アイムは驚いたまさかメルティアが参加する気でいることに


「お母様ダンジョン攻略は危険お母様が行く必要ないの。アイム達で十分なの。」


メルティアはアイムを抱き上げ膝の上に乗せ頭を撫でながら話しかける


「アイム今貴方がやろうとしてるのはこの世界の崩壊を防ぐのにミレイちゃんを女神として目覚めさせることでしょ?

今でもミレイちゃんからは神々しい力を感じるけど、あれではダメってことでしょ。」


アイムは頷き答える


「この世界の崩壊は女神として目覚めた力でないと止めること出来ないってグランシア様が言ってた。でもわからない」


メルティアは少し考えてアイムにアドバイスをする。


「アイム一つアドバイスね。一人で悩むのはダメよ。ここには私やエレミア、ミザリーもいるわ。

みんなで考えればいいのよ。だってこの世界の崩壊を防ぐためだから…

叡智ある者か…あ!いるじゃない実力もあって冷静に動ける者が…フフフ」


アイムはメルティアが嬉しそうにしてるのを不思議そうに見つめる


「お母さん?凄くうれしそう…だれかいるの?」


メルティアは微笑みながら答える。


「冷静沈着で武もAランク以上指揮官としても問題ないエレミアの護衛であり姫騎士団長レイカ・デア・ベルモルトよ。」


アイムはベルモルトと呟きながら考える


「ベルモルト…えっミレイのお母さん?」


「フフフ…アイラのお母さんよ。彼女なら問題ないわ。私の方からエレミアに言っておくからアイムは他のメンバーに連絡してここに呼びなさい。」


アイムは攻略組に連絡をとる


「アスカお姉さん、エーデルワイスお姉さん二人にお願いあります。

ダンジョン攻略メンバーを選出してください。

攻略ダンジョンはNo.5フランキャニオンダンジョンですの。

魔物はランクBが多くて洞窟の障害タイプダンジョンなのね。

他の攻略もあるから行くメンバーは10人以内でお願いなの。

リーダーはレイカ・デア・ベルモルトさんにお願いしていますのね。」


アスカとエーデルワイスはアイムの言われた事に素直に頷く


「わかった。アイムがリーダーにその方を選んだのは、力だけで進めるダンジョンじゃないって事なんだな?

だったら行くメンバーも力だけでなく支援も得意とする者も選ぶことにする。」


アイムはアスカ達に攻略の打ち合わせをするから1週間以内にメンバーを決めてほしい事を伝える。


アスカ達は頷き部屋を出て行き1週間後にレイハウスの会議室に、No.5フランキャニオンダンジョン攻略組が揃う。


会議室にはアイムとレイ、ミザリー、エレミア、メルティアが集まり攻略組にも気合いが入る。


アイムがメンバーに攻略ダンジョンと目的を伝え、レイも続いて攻略組が喜ぶような事を伝える。


「みんなに攻略に向かって貰うのはNo.5フランキャニオンダンジョンなのね。

洞窟障害型で攻略難易度・★★★★★☆☆なのね。難しくて大変だけど頑張ってほしいのね。

60階層以降に出現する金の宝箱の中にある封印鍵を持って来てほしいのね。

封印の鍵はたぶん普通じゃないから注意するのね。

宝箱箱が出なかったら、最深のコア管理者を倒して強制ドロップさせるしかないのね。」


「みんな難しいけどレイカお義母さんの指示聞いて頑張ってほしいです。

パルムお姉ちゃんも力が前より強くなってるから使い方気をつけて、レイカお義母さんの言う事聞いて、アスカお姉ちゃん達と協力してね。」


攻略組は二人の言葉に頷く


ミザリーもレイカの手を取り励ます。


「レイカ大変だけど貴方の冷静な判断力で攻略して戻って来て下さい。宜しくお願いします。」


レイカも頷き答える


「任された。この世界を救うために、ミレイとアイラの子供も見たいから頑張るよ。フフフ」


「そうね。二人の子供は私も楽しみだわ。」


レイはそれを聞いて恥ずかしくなり下を向いてブッブツと呟いてる。


そんなレイの様子をみながらエレミアは微笑み話を纏め攻略組を送りだす。


「皆決して油断しないようにね。無事帰ったらミレイからご褒美あるからちゃんと戻って来て下さい。」


それを聞いて攻略組から歓声があがる


「「「やったぁーミレイちゃんのご褒美絶対もらうぞぉー」」」


`「ミレイの子供産みたい!」

「ミレイの子種グフフ」

「やっと結婚出来るウフフ」


ミレイはその騒ぎを見てさらに恥ずかしくなりミザリーの後ろに隠れる。


ミザリーはそんなミレイに優しく話す


「ミレイあなたが女神になれば子孫を残せないわ。だからご褒美もだけど出来るだけ貴方の子供をこの世界に残してほしいの。だから希望する者だけでいいから、エッチな事して子種を与えてあげなさい。みんなそれを望んでるからお願いね。」


ミザリーに言われ頷くレイを見て歓喜する攻略組だった。


この事は全てのナンバーズ冒険者やミレイを慕う者達に伝えられた。


ミレイの望む仕事や攻略に貢献すれば子種が与えられるとたちまち情報が広まって行った。


そしてダンジョン攻略組は装備を整えモルトンを離れ攻略の地に向かった。


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