第178話合流
レイは聖女ホーリアによって回復した後ホーリアの舘で過ごしていた。
ホーリアはレイの精神状態が不安が見られたため、全ての面会を断りメルティア達と過してもらいケアも続け精神状態が安定するまで待った。
ホーリアは陛下にはレイの状態を常に伝えていて、全面的に任せてもらっていた。
その間ミザリーやサリアス達も帝国の影からのサポートを受け、帝都に戻って来ていた。
サリアス達と戻って来た避難民も素直に受け入れてもらった。
避難民には仮設のテントが設けられ食糧も提供された。
サリアス達もレイが心配で状態が安定したと聞きホーリアの舘に向かった。
舘では回復したレイがサリアス達を迎え入れる。
「母様、姉様、心配かけてごめんなさい。ミレイはホーリア様のおかげでこの通り回復しました。」
サリアス達もレイの雰囲気が変わったことを感じていた。
そんなレイを見てエレミアが尋ねる
「ミレイって呼んだ方がいいのかしら?回復していい感じになってよかったわ。何かあったの?」
「アハハわかっちゃった?ソレイユ母様に叱られちゃったからかな・・ちょっと本気で救済しようかなって」
エレミアが微笑みながら尋ねる
「本気で救済って事はファンティー様の行動を止めてもらって加護を戻してもらうようにお願いするって事かしら?」
レイはそれに首を振る
「ファンティーの行動は止めない!逆にお願いする。警告したのに無視した人間たちに罰は必要。関係ない人達は可哀そうだけど、女神に使わされた者や関係者に悪い事するとどうなるかの戒め」
ホントはそんなことしたくないけどソレイユ母様に言われた。本来なら神罰で大陸のほとんどの人間が滅ぶはずだった。
ミレイの勉強のため人間の醜さや愚かさ優しさ等ボクに教えるため、愚かな人間が女神が禁止してる行動を行ったら神罰を下す。
そしてそれを修復するのも女神の仕事、そのための力の使い方を学ぶためだと。
でもミレイはまだ女神として赤ちゃんだから使えない、でも今回は特別に一時的にミレイの神力を目覚めさせて使えるようにする。
今のボクは救いたいという思いが弱いだからそれを強くするために鍵をメルティアに教えた。
この世界は数年後には全ての大陸から加護が消失するそれを救う方法は、ミレイが神力を使えないと世界は滅ぶ
女神の力を使う時ミレイの12人の眷属のサポートも必要になる。
そのためにはまず貴方の仲間がミレイの神力を目覚めさせることが出来るかです。
貴方が目覚めたら12人の眷属を集め加護を失った大陸で神力を使えば元の実りある大地と汚染されてない環境が戻るはずです。
ソレイユ母様の言ってる事はわかったけど、どっちが優先?この大陸の大地が荒れて行くの早いから先に避難かな?
それともボクの神力が目覚めるのが先?
皆に相談したほうがいいかな。多分母様もそれが狙い見たいだし
「ここにいるみんなはボクの家族だと思っています。お願いがあります。この大陸の加護が消失した影響で人が住めない大地の広がるスピードが速いです。船を造ってボクたちの住んでる大陸に逃げる方法が先?ボクが神力を取り戻す方が先?」
メルティアがボクの質問に待ったをかける
「ミレイちゃんちょっと待ってみんなわかってないからね。女神様から言われた事先に説明するから」
メルティアはボクが神力が目覚めれば元に戻すことが出来る事、目覚めさせるには鍵となる人物が必要それがバチアス国・森の町・魔眼・ミレイだと説明する。
サリアス達は意見を出し合う
「鍵がわかればそっちが早いのでは?」
「アイムちゃんの推測では簡単ではないという事よ」
「簡単にわかるなら智謀のアイムちゃんなら解いてるわね。」
「これは時間がかかりそうですね。」
「2方面作戦でどうじゃ」
「それいいです。鍵の方は私達冒険者組とエレミア様サリアス様でどうでしょうか?」
「それなら脱出組は船の製造とか港の改良があるのでアイムちゃんと魔力補助でミザリー様、フェリアス、チェリアス、シルフィー、セレスティア王女様達とフラワーガール達でどうでしょう」
ボクは頷きみんなを見る
「母様姉様よろしくお願いします。ボクは作るのを手伝うので何かあったら言って下さい」
「「任せて!」」
「アイムちゃんサポート任せて!」
「見つけるぞぉ!」
「「「おおー!」」」
こうして二つに別れ皆舘を出て行った。
ボクは皇帝陛下に挨拶をした後、護衛数十人に守られダカーポが影に入りアイラと剣王シャルテを伴って帝国唯一の港に向かった。
数日掛け沢山の護衛に守られながら港に着いた。ボクたちは大勢の民が来ること大きな船が停泊する事を考えてまず港に降りて考える
うわー狭いなぁ絶壁の崖の裂け目にある感じだね。崖の上にある漁村の人も毎日大変だ。でもこれ広げないとだけど大変だなぁ
ボクは崖を広範囲の魔法を使って削る。
まぁ魔力は馬鹿みたいにあるから問題ないけど、削った土を海に埋め立てて港の形にしていくのが大変だった。
最初は何も考えずただ海に土砂を放り込んでいた。
ドバドバドバ・・・・
アイラが呟いて気が付く
「お兄様これって広がって行くだけで切りがないですね。結構深そうですし・・」
あーそうだ!ボク個々の港の水深調べてなかった。
調べると20mはあった。
ボクはすぐに魔法で岩を削り丸い円柱の杭を作って打ち込んでいく。
流れ出ないように囲っていく方法をとる。
ここまでで1週間かかった。その間野営地では食材確保に騎士たちが食糧を調達してくれた。
ボクはシャルテとアイラに桟橋用木材の確保をお願いし港までの道を整備しながら出た岩や土砂を杭で囲われた中に入れて行く。ここでも数日かかりようやくある程度の広さが出来る。
「これなら100人くらい入って来ても大丈夫かな。ここに来るまでの道もかなり広げたし問題ないかな。」
後は木で作った桟橋を作れば完成だ。
アイラとシャルテさん騎士たちが頑張って木材を運んで来てくれてようやく完成した。
よし何とか30mクラスの船が3隻入るくらいの港が出来た。待機所も十分広いし完成だぁ
『アイムはどんな感じかな・・』
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