第175話漆黒の使徒ダカーポ
ダカーポは漆黒の女神クロノラナに連れられ白い空間にいた。
クロノラナはダカーポにこれからの事を伝える
「ダカーポ今から貴方をここで鍛えて私の加護に耐えれるようにする。頑張るのじゃ!
時間の心配必要ないここは妾の世界じゃ。時間の流れは遅いだから鍛えて戻っても大丈夫じゃ」
ダカーポは頷く
「クロノラナ様ダカーポ今度はちゃんとレイ様を守る。だから鍛えて」
「うむ。任せるのじゃ。まずミレイを守るためにミレイに同化できるほどにならないとダメじや。
そこでこれじゃ。これを飲むのじゃ。」
クロノラナは、ポケットから白いプルプルした丸いゼリーのような物を渡す。
「凄く綺麗だけどこれ何?」
クロノラナは誰にも言ったらだめだとくぎを刺し小声で教える
「ソレハ・・・ミレイの体液と魔力と子種を混ぜ合わせた超貴重ゼリーじゃミレイの眷属や繋がりのある者は大幅な能力UPをするんじゃ。」
ダカーポは驚いて尋ねる
「え?これってレイちゃんから吸い取った物?どうやったの?レイちゃん知ってる?」
クロノラナはボソボソ答える
「そんなの黙って吸い取ったんじゃ。だから皆には内緒じゃ。全てのステータスUP繋がりもUP子種も上手く使えばムフフじゃ」
「何言ってるんですか!こればれたら大変な事になるのね。ダカーポ怖いから言わないけど、どうなっても知らない。でも能力UPしたいし繋がり強くしたいから飲むの」
ゴックン
「あ!フワフワして気持ちいいはぁ~これ中にレイがいるのぉ~ふぁぁ~」
ダカーポは暫く高揚しもだえた後やっと落ち着く
クロノラナはダカーポのステータスを確認する
「おお全て50%UPしたのじゃ。よしこれでスキルも吸収しやすくなったから鍛えるぞ」
ダカーポは頷きクロノラナの特殊な空間でダカーポはクロノラナと鍛錬を始めた。
ダカーポはクロノラナの作った回復薬を飲みながら、クロノラナの世界で毎回魔力枯渇になるくらいハードに鍛えられた。実に元の世界の5年間にわたって鍛えられたのだった。
その結果
影移動、影縫、隠蔽、隷属、催眠、呪縛、気配遮断、黒炎、黒牢、黒爆炎、闇収、奈落、重力球・・・・等様々な闇属性のスキルを習得全て上級レベルのLV.8まで上げクロノラナは満足していた。
スキルレベルの限界は人族で限界がLV.8それ以上は特殊特にEXは精霊、妖精、神族でないと使用者が耐えられない。
だからダカーポはあたいの使徒にして加護を与えねばならない。
「ダカーポよよく耐えたな、これで妾のの使徒の資格ができた。今からダカーポをあたいの使徒にして加護を与える。種族は変わるけど覚悟はいいか?」
ダカーポは頷く
「ダカーポはレイを守れなかった。だから女神様にお願いした。」
クロノラナはダカーポに近づく
「今から始めるぞ!全て受け入れよ!」
クロノラナはダカーポを抱き上げるとキスをし魔力を注ぐ
ダカーポは黒い霧に包まれ苦しそうにするが必死に耐える。
やがて霧は消えダカーポから溢れる魔力が変わる。
「おぉ成功じゃ!これで漆黒の使徒黒翼族ダカーポじゃ。ちゃんとミレイの魔力も混ざっておる。これでミレイの影に何日でも潜むことが出来るのじゃ。」
ダカーポは影に潜む大変さを知っているので驚いていた
『影に潜むのは魔力を使って呼吸しないといけないから長く潜れて半日が限界、これが使徒の力なの。これなら守れる。』
「それにじゃ相手が上位魔人でもダカーポに闇属性の魔法や攻撃は効かぬからな。気をつけないといけないのは光属性の使い手だけじゃが、それでもスキルレベルが高位でないとダメージも受けん。一度自分のステータスを確認してみるといい」
ダカーポは頷き自分のステータスを確認する
【名前 ダカーポ 】
種族 黒翼族 漆黒の女神の使徒
♀ 1歳
身長135cm 体重35㎏
LV.∞
HP 6350000/6350000
MP 28500000/28500000
ATP 1952000/1952000
DFP 3880000/3880000
AGI 5650000/5650000
INT 13515000/19990000
スキル 影移動EX 影縫EX 隠蔽EX 隷属EX 催眠EX 呪縛EX 気配遮断EX 黒炎EX 黒牢EX 黒爆炎EX 闇収EX 奈落EX 重力球EX 吸収EX 身体強化EX 魔法反射EX 魅了EX HP回復EX MP回復EX 擬態EX 収納EX 眷属召喚EX 状態異常無効EX 転移EX 空間EX
漆黒の女神の加護 女神ミユミレイアの姉
『これなら守れる』
「それじゃ元の世界に戻ってミレイを救出するぞ!」
・・・・・・・
・・・・・
元の世界に戻ったクロノラナとダカーポは急ぎ広範囲の魔力探知を使いレイを探す
「クロノ様レイが探知できない」
クロノラナも見つけることが出来ず焦る
「これは予想外じゃ。とにかく闇の魔力が集まるところに行くぞ」
クロノラナとダカーポは闇の魔力が集まるところに移動して捜しまくった
二人がブルドラス公爵領に差し掛かった時急に闇魔力が強く溢れるのを察知する。
二人は見合わせ頷き空間転移する
「ここだ!」
クロノラナとダカーポは空中から確認する。
「おおなんか魔力の濁った奴がおるぞ!ダカーポよやってしまえ!」
ダカーポは頷くと屋敷の周りに黒爆炎を放つ
黒い炎は爆音と共に大きな渦を巻きながら屋敷の周りにいた者達を飲み込んで消滅する
「ダカーポよあの建物の地下から一瞬ミレイの魔力を感じた。急ぎ向かうぞ!」
「うん!レイは絶対助ける。」
二人は瞬時に移動し地下の扉を守っていた者を吹き飛ばし扉を破壊する
ドカーン
二人は中に入るとレイが鎖で吊るされている光景が飛び込んでくる
二人はその姿を見て動かなくなる。
そう鎖で吊るされたレイは両方の足首が切断されレイの可愛い脚が床に落ちていたのだ。胸も激しく傷つき肉が爛れていて口からは血がたれていた。
ブラドラスが扉を破壊して入って来た二人を拘束するように周りの護衛に命令する
「お前たちあの非常識な女を捕らえよ!少々傷つけても構わん!」
部屋にいた兵士5人は動くも一瞬にして黒炎に包まれもがき苦しみやがて黒炎は消え兵士も消える
クロノラナが男たちに向かって激しく叫ぶ
「妾の大切な妹に何をしたこの屑どもぉー--!」
クロノラナから漆黒のオラーが溢れる
ダカーポはレイに駆け寄る。
ホルツゴランはレイを捕らえた魔力弾の銃を構え放つ
「貴方もこの銃の餌食になりなさい!」
クロノラナは一瞬でホルツゴランはの前に移動し漆黒の手を背中から出して首を掴む
「醜い魔族が何をしてる!お前たちは封印の大陸から出れないはずだ!どうやって出て来た!」
ホルツゴランはあまりの力の差に怯え許しを請う
「ぐぅ・・・ゆ・許してくだざい・・」
クロノラナはホルツゴランに言い放つ
「もういいお前は輪廻の流れに乗るのも許さない暗黒の世界で永遠に苦しみ続けるがいい」
クロノラナは大きな漆黒の渦巻く球体を出しホルツゴランに近づけると、ホルツゴランは抵抗するも球体に吸い込まれ消える。
ブラドラスはレイの鎖を外しレイを抱きしめるダカーポに闇弾を何発も打ち込む
「私の奴隷に触るな!罰として私の闇弾を受けよ!許してほしければその奴隷を離し許しをこえ!」
ダンダンダンダン
ダカーポは右手を出しその弾を全て吸収する。
それに驚くブラドラス
「馬鹿な!私の闇弾は重力との合成だ!レベルも7だぞ!普通の人間では対処ができないはずだ!何故簡単に吸収できる!あり得んぞ!」
ダカーポは右手を伸ばしたまま答える
「うるさい!お前は簡単には殺さない仲間と一緒に苦しめ!」
ダカーポはブラドラスに漆黒のマーキングを体内に打ち込む。
ブラドラスは何かされたのはわかったが外傷は何もなかったのでハッタリだと思い気にも留めなかった。
ダカーポはレイを抱き上げ両足を魔力で一時的に繋ぎ止めて立ち去る
クロノラナはブラドラスの前に立ち言い放つ
「お前と関係者全て今回ミレイを攻撃拉致した罪でアルメリアル公国から出さない!加護の消失した子の大地で朽ち果てよ!お前にはマーキングしている。貴様らはアルメリアル公国からは絶対出れない!」
クロノラナもすぐダカーポの後を追う
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