第175話女神クロノラナの怒り



「はい!レイは放置してあたい達はすぐに帰ります。」


「「「「「えー---!」」」」」



皆がアイムの発言に驚いてる時ミザリーに念話が入る


『ミザリー母さんクロノラナじゃ。ミレイになにかあったのか?』


ミザリーは突然の事で驚く


『え?女神クロノラナ様?なんで?』


『何を言っておる!あたいの大切な妹ミレイとの繋がりが途絶えたからじゃ!母さまミレイに何があったのじゃ!』


え?なんで女神様が私を母親呼び?レイを妹って・・


『あの女神クロノラナ様なぜ私のような者を母さまと呼ぶのでしょうか?

それにレイは男の子ですがなぜ妹と?弟ならわかるのですが・・』


『ミザリー母さまはソレイユお母様にミレイを導くために、ソレイユお母様の使徒にされたでしょ。これは普通じゃないのじゃ。


普通女神の使徒は女神の格によって人族の上位種族、天人族・天使族扱いなのじゃ。

でも創造神ソレイユお母様は、神族の頂点の女神だから、同じ使徒でも全く格が違うのじゃ。


多分下級神クラスで、真鑑定で見ると種族は神族となってるはずなのじゃ。

母様の真名も神族名が与えられてるのじゃ。ちなみに神族に性別はないよ。』


はい?この私が神族?確かに最近身体の感じが少し変だったのはそのせい?

神族に性別はないんだ。それでクロノラナはレイの事妹と言ってるのね。

見た目女の子だしね。


白い世界で女神ソレイユ様と話してから確かに変わったのは感じた。あの時からか・・

でも私にはレイが全てあの子を助けられるなら何でもよかった・・


今回もレイの事が凄く心配だけど、クロノラナが来てくれたなら安心かな…


『ミザリーお母さま、あたいの事はクロノでいいからね。それでミレイはどうしたのじゃ。』


あ!そうだ教えてあげないと、でもこの子無茶しそうで怖いんだけど・・


『レイは謎の攻撃にさらされ、私たちが混乱してる時に黒くなった地面に吸い込まれるように消えたのよ。

そしてレイを連れ去った者からレイを隷属させたと、これから奴隷として調教するって、私の力ではどうする事も出来なかったの。

クロノお願いレイを助けて!』


『あたいの大好きなミレイが捕らわれた・・隷属されたじゃとぉ!』


凄い魔力がクロノラナから溢れるだし慌ててミザリーが諫める


『クロノ抑えて周りが大変な事になってるから!

落ち着きなさい!レイを隷属した者は自分以外の者が解除しようとしたら、レイがおかしくなるって言ってたから、よく考えてほしいの』


クロノラナはあっさりとその事に答える。


『母さま心配しなくていいのじゃ。隷属魔法は闇属性、あたいは漆黒の女神闇属性魔法は、あたい以上の使い手はいない心配無用じゃ。


それにミレイを捕らえ隷属させた者達もだいたいわかった。

今後のこともあるから、誰か一人闇属性の得意な者を連れて行きたいのじゃ。

あたいの加護を与え鍛えて強くする。』



え?相手がわかったの?それに捕まえに行くの?人を連れて加護を与えて鍛える?そこまでしてくれるの?


それならあの子がいいわね。

ミザリーは一人のナンバーズ冒険者を呼んだ。


「ダカーポちゃん来て!」


ダカーポがミザリーの前に跪く


「ミザリー様何?ダカーポ何でもする。レイの事でしょ?」


ミザリーはクロノラナにダカーポを紹介する


「この子よ。レイが奪われる直前までレイの影に潜んでいた子よ。」


クロノラナはダカーポを見つめ嬉しそうに話しかける。


「うんなかなかいいのじゃ。あたいは漆黒の女神クロノラナじゃ。あなたをあたいの使徒にして鍛えてあげるから、次からはあたいの大切な妹ミレイを守るのじゃ。」


ダカーポは嬉しそうにクロノラナの手を取る


他の者は使徒にすると言った時点で声をあげ驚いていた。


「嬉しいです。ありがとなの漆黒の女神様。ダカーポ頑張る。」


「うむ。じゃまずミレイを奪い返しに行くかの」


サリアスは驚き尋ねる


「女神クロノラナ様レイの捕らえられてる場所わかるのですか?」


「場所はわからないのじゃ。でも闇の強い魔力を持った奴の場所はわかるのじゃ。

ミレイを連れて行った奴は、高位の闇属性の使い手じゃ!

心配せずともあたいなら瞬殺できる。

今回はダカーポを鍛えて倒させる。


あやつらは、簡単には死なせんのじゃ!

誰に手をだしたか教えてやるのじゃ!

それより母さま達に話しておきたいことがあるから集まってほしいのじゃ」



クロノラナはレイが慕う母たちにこれからの事を話した。


「まずこの大陸は、全ての精霊の加護が消失するじゃろ。

すぐにこの村の獣人たちを連れお主たちの大陸に戻る事じゃ。


気になる国があるなら、だれか伝令を頼み伝えればよいじゃろ。

あたいが滅ぼしてもよかったのじゃが、それをすれば精霊王のファンティーが文句を言ってくるから今回は奴に譲る。

ファンティーも今回はかなり怒っておるからこの大陸に住むのは無理じゃろ


馬鹿な人間のせいで大陸が滅んでいくか自業自得じゃ。

じゃから関係ない人間には知らせてやればよいじゃろ、どう知らせるかは其方らに任せる。

今回ミレイに敵対行動を取った全ての者はあたいがこの大陸から出さない!

この大陸と共に朽果てればいいのじゃ!


ほれさっさと行動するのじゃ。ミレイはあたいが必ず連れ戻るから孤児院で待っておれ」


サリアス達は話し合いすぐに連絡手段と使者を誰にするかを決めるために話し合う。

サリアス達は、話し合いが終わり態勢が整いクロノラナの前に整列する。


クロノラナは整列したサリアスの前に行き声をかける。


「そうじゃサリアスは向こうの大陸を取りまとめておるのか?」


サリアスはクロノラナの意図が解らず質問に答える


「代表ではないですが、纏めよと言うのであればそのようにさせて頂きます。」


「なら大陸を纏めよ!そして今回のミレイを奪った奴らの関係者はあたいが全て食い止めるつもりじゃが、万が一逃れた場合上陸を許すな!必ず食い止めよ。」


「それはどういう事でしょうか?」


「今回の事はファンティーが徹底的にやるつもりみたいなのじゃ。

だからもしそちらの大陸にそやつらが上陸すれば再び加護が消失するぞ!

だから絶対阻止せよ。」


「はい!必ず阻止します。」


クロノラナはサリアス達を見回してダカーポに声をかける。


「それじゃあたいはミレイを助けに行って来る。皆孤児院で会おう!行くぞダカーポ。」


クロノラナはダカーポの手を取り影に消える


「「「クロノラナ様レイをよろしくお願いします。」」」


「ダカーポレイを必ず連れて来て!」

「ダカーポレイの事お願いね。」

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