第158話セイシール諸国(レイの活動)

クシャラ陛下がレイを女神呼びしたことに同行していた者達は驚く


メルティアも気になり尋ねる。


「クシャラ陛下レイちゃんを女神ミレイと呼ばれたのは愛し子だからでしょうか?」


クシャラはメルティアがわかってないのに驚き答える


「おや他の方はいざ知らず、メルティア殿下がお気づきにならないとは驚きました。私は精霊様の加護もあり上位種族独特の魔力が見えます。

ミレイ様からわすがに溢れるのは上位種族以上の物です。恐らく神力ではないかと…まさに神々しいです。」


えーー


美玲が驚いてるとアイムが念話で教えてくれる


『美玲お兄ちゃんは、クロノラナ様とかいろいろあって完全に種族進化して神族になってる。』


『神族…はぁ何で女神なの?』


『それは神族は性別ないからその容姿で女神様と呼ばれたと思うの。

でないとあたい達古代種族何て眷属にできないの。

たぶん進化したきっかけは女神クロノラナ様を助けた事かな?』


『え?美玲眠ってただけなのに…』


『でもそれしか考えられない…美玲がいたから、あの馬鹿な男達が力を得ようと女神様を復活させた。

男達は、お姉さま達が倒した。全て美玲お兄ちゃん絡み』


はぁ…

そんなに事になってるなんて…

皆に今までと同じようにしてって言わないと…


一度ステータス見て見よう


ステータス…



【神名 ミユミレイア】(幼神)

レイ・デア・ベルモルト 辺境伯家長子

種族 神族

年齢 1歳

身長 100cm 15kg 銀髪ロング

LV.1 神力10/10

HP 20/20

MP 15850000/16580000

ATP 10/10

DFP 50/50

AGI 40/40

INT 22150000/22150000

スキル スライムマスターEX 錬成EX 製錬EX 調合EX 解析EX 料理EX 成長阻害EX 真鑑定EX

  

☆女神グランシアの愛し子 ☆☆☆創造神ソレイユの愛し子 ☆☆精霊王ファンティーに愛されし者 

☆妖精族の王

☆女神クロノラナの妹


………何この変化…

もうわけわからない…


神族なのにこの低いHP年齢も1歳って…

生まれたばかりの赤ちゃん…

人の年齢消えてるし…

クロノラナの妹?何で?

はぁ…


今はやれる事やって行けばこの能力も上がるのかな…


でもこんな低いHPじゃ本当に死んじゃうよね。

もし美玲が死んだらどうなるの?

神族を殺したとしてこの世界の人達に罰が下る…

たぶんそうだよね。


神族ミユミレイアに変わったのは女神クロノラナ様がボクに触ったから?


神族とか関係ないし、ボクはレイ。前世の名前は妹に会うまで封印する。


この世界にはまだやること沢山あるからボクは、レイ・デア・ベルモルトとしてボクの知識を使ってこの世界の人達を助ける。


『ファンティーボクが困ってたら助けてね。』


クシャラ陛下が何度も呼んでいたのに気がつかず、アイムに言われて気がつく。


「ごめんなさい。少し考え事してました。」


クシャラ陛下は跪いたままボクにどう呼んだらいいか聞いてくる。


「レイ様がまさか神族とは知らず、ここまで歩いて来ていただくとは大変失礼しました。

これからどのように呼ばせていただいたらよろしいでしょうか…

神族のお名前で呼んだ方がいいでしょうか…」


メルティア王妃も騎士達もみんな跪いてる。


もぉそんな事しなくていいのに…


「クシャラ陛下メルティア王妃様それに皆もボクの事は今までと同じでいいです。

女神呼び禁止なの!

ボクの名前はレイです。敬称いらないです。」


クシャラ陛下達は頷き立ち上がり普通に会話してくれる。


「それでは皆さん、この度はわざわざ我が諸国連合のためにお越しいただきありがとうございます。

このままでは後数年もすれば諸国連合は崩壊するでしょう。

ほんとに危機的状況なんです。

どうかレイさ…レイちゃんの知識でこの問題を解決してください。」


クシャラ陛下達十人の各諸国の代表者達は深々と頭を下げる。


確かにまだ一部しか見てないけどあれがもっと酷いって事だよね。


対策方法はだいたい浮かんでる。

後は陛下に確認するだけ…


ボクは椅子に座るも頭しかテーブルの上に出なかったのでミザリーお母様がボクを抱き上げ膝の上に座らせてくれる。


「フフフこれならお話しできるでしょ。」


うぅ…嬉しいけど恥ずかしい…


「ありがとうございます。お母様」


横のアイムもメルティア王妃様に同じ様に抱き上げられ膝の上に座らせ嬉しそうにしている。


「それじゃ私は、アイムちゃんね。」


あれ…アイムは嬉しそうにしてる。

何かわかるのかな?


ボクはクシャラ陛下に来る途中の事を話しボクの思った事を伝える。


「クシャラ陛下、ボク達はここに来る途中で、井戸に集まって水汲みしてる人達を調べさせてもらいました。

その結果この国が抱えてる問題点を言いますので、違ってたら言ってください。」


ボクは調べて感じた問題点を上げた。

①飲み水が原因の下痢、発熱、嘔吐等による衰弱していく者

②吸血毒虫による高熱を発症する者

③この国の気候による発汗による脱水症状で倒れる者


「主にこの3点ではないですか?」


ボクの上げた3点を上げた事にクシャラ陛下達は驚き質問責めに合う。


「レイちゃん凄いではないか!起きてる問題だけでなく起きる原因まで教えてくださるとは、まさに女神の叡智ですよ。」


一人の白い服を着た女性がボクの前でお辞儀をして自己紹介をして話し出す。


「レイちゃん…いえレイ様と呼ばせてください。

私は、民の治療院を統括する治療省のマレーシャと言います。

今迄多くの民が、何が原因で倒れ寝込むのかわからなかったのです。

それをレイ様は、この原因で問題が起こるとはっきりおっしゃいました。

と言う事はその対策もできると言う事でしょうか…」


陛下達は凄く期待をしてボクを見つめてくる。


うう…何か恥ずかしい…


ミザリーお母様を見ると優しい顔で頷く

メルティア王妃は興味津々で見つめてるし…


ボクは3つの問題の対策を答える


「クシャラ陛下マレーシャさん対策はあります。

①の水の問題は、濾過装置を作ります。

この濾過装着は海水を濾過して飲み水ができます。

これで井戸水や雨水の中に含まれる菌や虫が原因で起こってる事は防げるのね。

濾過装置使えば安心して水が飲めるし水不足で困る事も無くなるのね。


②の吸血虫は虫取香を作ります。

これは煙りで寄せ付け無くしたり吸血虫を殺します。これで刺されるのを防ぎます。

後各お家に虫が通り抜けれない網を窓に着けたりして侵入を防ぎます。


③は①で水の問題が無くなったので絶えず水分補給に気をつければ防ぐ事ができます。

後室内の対策に魔道具を作ります。冷たい風が出るので、快適に過ごせると思います。」


クシャラ陛下マレーシャさんが感謝してお辞儀をしてくる。


「レイ様ほんとに素晴らしいです。これで諸国連合国は救われます。」


ボクは、陛下にもう1つお願いをした。


「陛下魔道具は、そんなに難しくないのでいろんな島の人達呼んで覚えて貰ったらいいと思います。

後吸血虫対策で減らす方法があるので、絶対やって欲しいです。」


マレーシャさんが虫を減らす対策に食い付いてくる。


「レイ様は知識の宝庫ですね。本当に素晴らしいです。

是非皆に知らせますので対策を教えてください。」


ボクは、この後対策を教えて、濾過装置の設計図を渡し、吸血虫の虫取香の作り方を書いた紙を渡した。


陛下が国の錬成師数名を呼んだ。ボクは集まった錬成師の人に虫取香と濾過装置の説明をした。


実際に作って欲しいと言われたので、陛下に濾過装置、冷却の魔道具、虫取香を作るのでどこか場所を提供して欲しいとお願いした。


「レイちゃん場所ならこの城内にあるから、明日侍女に案内させるから、今日はゆっくりと休むとよい。」


陛下はボクの事気にしてくれてたんだ。

確かにいろいろ説明して疲れたかも…


メルティア王妃様がボクに先に休むように言ってくれた。


メルティア様とミザリーお母様は、この後いろいろクシャラ陛下とお話しするらしい。


ボクはアイムと一緒に侍女さんに案内されて用意された部屋に案内された。


「皆様こちらが用意された部屋です。どの部屋も同じで、中は扉を開けると行き来ができますので、皆様にお部屋割はお任せします。

ご用があれば各部屋にベルがあるので鳴らして下さい。

私達担当侍女がお伺いします。

では皆様ごゆっくりおくつろぎください。後でお茶をお持ちします。」


ボクは真ん中の部屋に入る。部屋には大きなベッドが置かれてるのが目に入って思わず叫んでしまった。


「うわー大きなベッドこれなら4人くらい一緒に寝れそう……」


しまったぁ…よけいな事言ってしまったのね。


みんながそれを聞いてじゃんけんを始めた。


「よし!みんなやるぞ!参加しない者は隣の部屋だ。」


「今度は負けません。」

「愛しのレイちゃんと同じベッドグフフ」

「レイちゃんと同じベッドはぅ…」

「レイちゃんの子供ができる…」

「レイちゃんと結ばれるためにもこの戦いは負けられない!」

「エレミアお母様応援してください…」

「お兄様の初めては誰にもあげない…」



「えーー!またやるの?何か怖い言葉も聞こえるけど…」


よけいな事言わなきゃよかった…


「やるぞぉ!じゃんけんポン!ポン!」


はぁ…もぅ知らないのね。


みんながやってるうちに、こっそりお風呂行くのね。


『アイムこっそりお風呂行くよ。隣の部屋繋がってるから向こうの部屋でベル鳴らして侍女さん呼んで案内して貰うよ。』


『うん。パパとお風呂楽しみなの。こっそりなら任せるの。』


ボクとアイムはこっそり抜けて侍女さんの案内でお風呂に向かった。





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