第155話美玲の生活
目覚めレイ視点…☆
ボクは、前世の記憶の世界からお母様達のおかげでまたこの世界に戻って来た。
最初は凄く戸惑ってたの…
だって名前違うもん。
ボクの名前は美玲…大・大好きな玲亜ママがつけてくれた名前…絶対忘れたくない名前…
だから皆がレイって呼ぶの今も戸惑ってるの…
美玲は、女神様にこの世界の事で何かお願いされた気がしたけど…
まだ前の記憶が強くて怖いの…
女の子や大人の女の人はいいけど、男の大人の人は怖くて駄目なの…
『ソレイユママ…グランシアママ…あれ?何でこの名前知ってるの…
よくわからない… ママ… 美玲は、まだここにいないと駄目なの… 美玲怖いの…グスン』
アイムが抱きついてくる。
「美玲お兄ちゃん…大丈夫怖くないから、アイムとリンナがずっとそばにいるから、お兄ちゃんとアイムは、家族だから…わかる?」
アイムがボクに抱きついてくる。
『あっ感じる…繋がってるのがわかる…
ほんとにこの二人と家族なの?一緒にいると凄く落ち着くの…』
アイムは少しづつお話ししたり、リハビリしょって言ってくれる。
そう美玲は目覚めてから言葉が上手に話せないの。
それに足が震えて歩く事もできなかった。
まだ前世の記憶が邪魔をするの。
そう言う人はいないってわかってるけど、鞭で打たれたりした恐怖があって足が震えてすくんでしまうの。
ミザリーお母さんは、ボクの記憶知ってるから凄く優しくしてくれる。
美玲が言葉たらずで話してもちゃんと聞いてくれる。
お父さんも優しいけど美玲がまだ男の人に震えてしまうから、部屋に入っても優しく声をかけてくれてすぐに出て行く。
記憶のあの人と違うのわかってるけど今はまだダメ…
アイムは、今の世界の美玲が生まれてからの事を教えてくれた。
ミザリーお母さんも側で聞いていろいろ教えてくれる。
美玲って今まで孤児の子供やサリアス女王陛下も助けたり、病気を少なくするためにいろいろ設備を作ったりしてたみたい。
それと悪い人達との戦いで美玲を守るためにアイムやリンナと同じボクと繋がりのある家族が眠ってるって教えてくれた。
アイムは、この子達が目覚めるには、美玲の魔力を少しづつ注いでやれば早く目覚めるからって教えてくれた。
今美玲は、寝る時はアイムとリンナと日替わりで美玲が助けた孤児院の子供達が一緒に寝てくれる。
後美玲の側にいつも強そうな女の人が毎日日替わりで二人側にいてくれる。
アイムが言うには彼女達は美玲の護衛だって、今の美玲は凄く弱いからすぐに死んじゃうらしい…
でもあの人達に悪いって言ったらアイムは、美玲の護衛はみんな喜んでやっていると、毎日激しい護衛の争奪戦をしてるって教えてくれた。
そんなだったらいいかなって思った。
アイムは、みんなが護衛しているのは美玲の事好きなのもあるけど、今度美玲に何かあったら、この世界が滅びに向かうからだと教えてくれる。
アイムは、美玲にそんな事気にしないで普通にして欲しいと、変に何とかしょうと動くのはダメだと言われた。
美玲はアイムとリンナと一緒に久しぶりに孤児院の畑に来たの。
「うわーきえい…」
アイムが美玲に教えてくれる
「美玲お兄ちゃんこの畑はね最初美玲お兄ちゃんが作ったんだよ。」
「みぇぃが…」
ララが嬉しそうに実ってたトマトを採って持ってくる。
「はい。美玲お兄ちゃん、これがお兄ちゃんが私達のために作ってくれた畑で採れた野菜だよ。
精霊さんも手伝ってくれてるんだよ。」
ふわふわと淡い光の玉が美玲に近寄ってくる。
美玲は何故かはっきりと精霊を見ることができ、漂う光の玉に優しく触れお礼を言う。
「精霊さんあいがと…みな・ため・がんばっ・くぇて・・みぇぃうぇしぃ…」
すると精霊は余程嬉しかったたのか激しい光を放ちながら飛び回る。
更に驚きの光景を美玲の周りにいた者達は体験する。
背中に羽をパタパタさせ近寄る小さな女の子と、その後ろを手のひらサイズの小さな女の子も羽をパタパタさせ美玲に近寄ってくる。
そして畑は、色とりどりの小さな光の玉が沢山飛び交い野菜が光だす。
子供達がそれを見てはしゃぎ回る。
「「「うわーすごぉーい」」」
「「沢山精霊さんが来てくれてる。」」
美玲が子供達と畑に行くのを見ていた姫騎士や王女達も、その光景に驚く。
「凄い…あれが全て精霊様…こんなにはっきりと見れるなんて…」
美玲は、集まる光の玉と人型の精霊王ファンティーと同じく小さな人型の精霊シルフ達に触れお礼を言う。
精霊王ファンティーは美玲に精霊の言葉で伝える
『美玲私の声聞こえる?今美玲にだけわかるように話してる。』
美玲は頷く
『わかるの』
精霊王ファンティーは美玲に自分の思いを伝える
『美玲私達精霊は美玲が大好きだから、美玲に酷い事した人間は許せないの。ここにいる人族はまだまし。
他は全然ダメまだ美玲に酷い事する人間いる。
だから私達人間達の様子を見るために精霊の加護も戻さない。
でもこことか美玲が作った畑はちゃん私の子供達が加護与えてる。
ここは美玲がいるから私もいっぱい与える。
私達みんな美玲の喜ぶ顔みたいから』
美玲は、精霊王に抱きつくと他の人型精霊も美玲に抱きつく
それを見ていたメルティア王妃は思う
『私も多少精霊様は見れるけど、ここまではっきりと見ることができるなんて…
美玲はこれ程の精霊に愛されてるのね。
こんな光景見たら、私達は何があっても美玲ちゃんを守らないといけないわね。』
美玲は暫く精霊達と話をした後、食堂に入って来てミザリーとそこにいたエレミア達にお願いをする。
「おかあさん…え・みあさん…せぃれぇさんたくさんきた。
やさいたぅさんできぅ。
とぅのたくさんいぅの。」
エレミアは美玲が何を言ってるのかわからなかった。
そこにメルティアが入って来てエレミアに尋ねられて答える
「メルティアは、わかる?」
メルティアは、頷き答える
「えぇわかります。私もあんな光景見たの初めてですから、ほんと感動しました。人に警戒心が強い精霊が姿を現し、話をするなんてあり得ない事ですから…」
エレミアも食堂にいたホタル達も驚いている。
「美玲ちゃんは、精霊王様と話をされ、その内容が、精霊達がはりきってこのモルトンの孤児院の畑にたくさん加護を与えるから、人を呼んで野菜を収穫して欲しいって事よ。」
そこに子供達が騒ぎながら入ってくる。
「みんな畑凄い事になってるよ。早く来て!採っても採っても実がすぐにできるの。」
美玲は喜ぶ子供達を見て満足し、ミザリーにライム達のところに行く事を告げ食堂を出る。
精霊王ファンティーは姿を消してるがすぐ近くにいるのがわかり美玲は嬉しそうに歩いている。
その後畑の状態は少し落ち着くも収穫量は今までの5倍になっていた。
こんな感じで美玲は、畑、遊戯ルーム、ライム達の部屋を毎日行き来して過ごしていた。
………………
そして1年が過ぎ美玲は普通に歩けるようになり、言葉もやっと普通の子供が話すまで回復した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます