第140話精霊王の怒り
『ミルムここはこの叡智のアイムに任せて!私達の大切なご主人様の大切を守り、他の人間に私達の力を示す。
みんな指示通りお願いなの。』
『『『『『『わかったの』』』』』』
ミルムは、レイをリンナに預けると、エルムがリンナの周りに強力な障壁を張る。
リンナは、フードコートでレイを包み見えなくする。
それを確認して、アイムがティムに抱き上げられて謁見の間全体に響くように語る
「ここにいる愚かな人間に教えてあげる。お前達が誰に攻撃して、誰を罵ったかをね。あ。言っておくけどお前達が
言葉を発することは、出来ないから、黙って聞いてね。!」
国王はじめ多くの貴族、兵士が全く声がでないのを驚く
アイムが一部の人間を外し強烈な威圧を放つ
威圧を受けた者達は、耐えられず膝をつき苦しそうにする。
「今放つた威圧は、魔力が濁ってる者全員に放つた。これは、選別するための威圧なの。お姉さまお願いします。」
アイムの言葉に頷きライム、パルム、エルム、ミルム達は瞬時に消え次々と、識別から外された者達を回収して一ヵ所に集められる。
ミルムは、ミザリー夫婦の所に向かい一声かけ王妃の側に運ぶ
「ミザリーお母様、お父様レイを守れなくてごめんなさい。後は任せて見ててください。」
ミザリーもも黙って頷く
ミルムは、ミザリー夫婦を運んだ後アイムの横に並ぶ。
国王のハートレイは、身振り手振りで部下達に指示をしょうとするがエレミアとメルティアに腕を捕まれる。
ハートレイは、諦め黙って行方を見る。
アイムは、周りを見て再び語る
「この部屋での選別終わったので、今からこの恩知らずの国の断罪をします。
まず貴方達にミレイの存在について教えてあげる。
ミレイは、この世界の女神グランシアの唯一加護を受け、創造神ソレイユの愛し子であり、精霊王ファンティーに溺愛される天人族であり、私達妖精族の王です。」
国王も他の貴族達も驚く
エレミア、メルティア、ミザリーは今までレイが起こして来た奇跡からなんとなくわかっていたのか頷き手を胸の前でクロスさせて頭を垂れる。
ハートレイは、それを見て止めるように行動するが二人は目をつむり膝まづいたまま動かない。
ミザリーは、泣きそうな顔でレイの方を見つめ祈るように両手を組む。
それを見たライムは、直ぐに動きミザリーをレイの側に運ぶ。
ミザリーはリンナに抱かれて眠るレイを見つめる。
リンナは、それを見てレイをミザリーに預ける。
「どうぞお母様がレイを抱いてあげてください。」
ミザリーは、リンナに一言お礼を言って泣きながらレイを抱きしめる。
「ごめんなさいレイ。またあなたに辛い思いさせて…」
するとレイを抱きしめるミザリーが光に包まれる。
…………
………
…
アイムは心配してミザリーに声をかける。
「ミザリーお母様!何か攻撃受けたの?」
ミザリーは、アイムの呼び掛けに気がつき答える
「えっ?だ・大丈夫よ。なにも受けてないから」
さっきのは夢?違うわね。身体が軽く感じるから間違いない。
この子達がいるから大丈夫と思うけど、もうこれ以上レイを傷つけさせない!
ミザリーは、リンナと一緒にレイを抱きしめる。
☆・☆・☆・アイム視点
アイムは、ミザリーの身体が光ってからミザリー自身に劇的変化があった事がわかる。
『ミザリーもレイと同じ魔力を感じるの。凄いの。なら安心なの。』
アイムは、貴族達に目を向けた後国王に向かって語る
「この国の国王は、重大な過ちを犯している!それについては、罰を与えない!
与えなくてもミレイがこうなったからこの大陸が罰を受けるからだ。
わかる?国王と呼ばれてる無能な人間!」
ハートレイは、無能呼ばわりされて怒りをぶつける
「お!声がでる。アイムとやら儂はこの国の王だぞ!その儂を無能呼ばわりとは侮辱罪で即刻処刑してくれる!」
ミルムがアイムからの合図を受けエレミアと、メルティアその護衛の剣聖とレイカを瞬時に転移させてくる。
国王は、近くにいた王妃達が一瞬でいなくなった事に驚き喚き散らす。
「己れこの儂に逆らう無礼者達め!エレミア達を返せ!」
そんな言葉を無視してアイムは、語る
「国王陛下に尋ねるの。冒険者ミレイがこの国の貴族から攻撃され重傷を追った後、どうなったか聞いてるの?」
ハートレイは、何を言ってると考えず部下達にアイム達を何とかするように指示する
アイムは、答えるように命令する。
「ハートレイ!答えるの!」
アイム達に強い殺意を向ける騎士達にパルムが超高速の空気弾を放つ
あなた方はダメ!
騎士達は、超高速の空気弾を受け後方の壁まで吹き飛び気絶する。
国王は何が起こったかわからず、仕方なく答える
「くっそやつが原因かわからないが農地の収穫量が激減した。と聞く!それがどうした。」
アイムは、満足したように答え国王に警告する。
「それが正解。国王陛下に罰を与えないのは、レイはこの国の集まりで攻撃され罵られた事。しかも酷い状態。だから影響は、この国全域で起こる。
だってレイは、精霊王ファンティーに愛されてるのだから、どうなるかわかるよね。」
それを聞いてハートレイは、狼狽える
「ま・まさか…もしそれがほんとうなら…」
アイムはさらに追い討ちをかける
「国王陛下、精霊王ファンティーがミレイの事どれだけ好きなのか見ようか?」
ハートレイは、黙り込む
「ふーん信じてないみたいだね。」
アイムは何もない空間に話しかける
「精霊王ファンティー様、貴方の大好きなミレイがこの国の貴族に攻撃され、知っての通り酷い状態なの。
たぶんもう行動起こしてるとおもうけど、ここに姿を現してお怒りを見せてほしいの。」
すると暫くして部屋の中央に光が集まってやがてピンクの髪の8歳くらいの少女が現れる背中には4枚の透き通った羽があり、現れた場所からアイムの横に来る。
「呼ばれたから来たよ。」
アイムは挨拶をする
「ファンティー様私アイムなの。この中にいる奴らのうち3人の人間がレイを攻撃してあの状態なの。」
ファンティーは、ミザリーに抱かれ眠るレイのところに行きレイを触る。
ファンティーはレイの横で怒りのオーラを放つ
「許せない!許せない!あたしの大好きなレイにお前達何をしたぁー!
ごめんアイムあの状態あたしでも治せない。レイの事はアイム達に任せる。レイを傷つけたこの国は、何もあげない!」
アイムは、この愚かな者達に力を見せてあげてとお願いする
「わかった。」
そう言ってファンティーは右手を一振する。
その後で国王に向かって愚かさと警告を与える
「貴方が…私の大好きなミレイが攻撃されてるのに気がつかない愚王ね。
この城の水の精霊の加護全部消したから、もう城の中の水は、安心して飲めないから。
それとこの国の農地全て土の精霊の加護消した。
それがどういう事を意味するかわかるよね。
それと、ミレイが関係した孤児院に手を出せば、この国の他の精霊の加護も消すからね。」
そう言ってファンティーは、姿を消した。
ハートレイはガックリ項垂れる
アイムがさらにハートレイに告げる
「国王陛下、今から私達の大切なレイを攻撃した馬鹿を捕まえ処分する。
邪魔するなら、容赦なく殺す。黙ってみてる。」
アイムは、ライム達に合図する
するとライム、パルム、ミルムの3人が一瞬姿を消す。
集まってる貴族の集団後方で激しい音がするも、直ぐに収まりライム達が3人の男達を拘束して、国王の前に突き出す。
アイムは、この男達が今回の首謀者で、他にも協力者がいることを告げる。
男達は証拠を出せと喚くがアイムは、無視して、淡々と語る
「アイムに嘘は通じない!貴方達が攻撃したのは、明らかなの。その変な服の認識阻害のかけられたポケットの中身出す。」
男達は、別の魔道具を起動させようと行動するも、ティムの三半規管を狂わす叫びで、動きがおかしくなる。
ミルムが瞬時に動き3人の男達のポケットから2種類の魔道具を没収する。
3人は、隠し持った毒を塗ったナイフを取り出し叫びながらミザリーに抱かれて眠るミレイに襲いかかろうと動く
それをパルム、ポルム、エルムが阻止して、武器を奪い男達の心臓を一突きする。
見てる者には何が起こったかわからないくらい素早い動きで、男達を処分する。
「お前達は女神様の愛し子を攻撃する大罪を犯した!あたし達で処分する」
男達は、ミルムの闇玉に吸われ闇魔石と共に消滅した。
知
ハートレイは、改めて妖精族の実力をり自分の取った行動の愚かさを知る事となった。
アイムは落ち込むハートレイに話しかける
「これでレイを攻撃した貴族は、処分完了した。まだ協力者はいる。
それも全て知っている。今は処分しない。ただ警告する。
漆黒の女神は、私達妖精族を倒せない。
それを知って尚まだ愚行続けるなら、全員殺す!
あの3人に命令した首謀者は、必ず殺す!」
ハートレイは余りの出来事に呆然とするだけだった。
宰相や他の閣僚貴族も何も言えなかった。
アイムは、自分達を見つめる貴族達の一人に向かって宣戦布告するように語る
「遠くから隠れて見てる愚かな女神教祖のモルドバル。
私達は必ず貴方を見つけ殺す!貴方の頼りの漆黒の女神クロノラナは、私達妖精族には勝てないから。
どんなに戦力を整えても無駄だから。」
パルムが魔道具を持ってる貴族に向かって石弾を放つ
ヒュン
石弾は拳銃の弾丸と同じようなスピードで飛んで行き魔道具を破壊する。
持ってた貴族は、何が起こったかわからず悲鳴をあげて倒れる。
アイムは、自分の役目は、ここまでと言う感じで、後の事を妖精族のリーダーライムに任せる
『アイム人間の相手疲れたの。ライムお姉さま後お願いなの。』
後を託されたライムは、自分達はミレイが拠点にしてるモルトンの孤児院に行く事を告げる。
王妃達は、一度陛下と話し合ってからどうするか決めると言って陛下の元に向かった。
ライム達は、ミザリーと一緒にモルトンに戻って行った。
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