第138話王都での買い物

ボク達は、転移ゲートで王城ではなく孤児院に移動した。


いくらなんでも、王城に部屋があるからって、いきなり転移して会いに行くのは、ダメだとミザリーお母様言われ、孤児院から王城に行くことにした。


孤児院につくと真っ先に一人の子供がミルムに賭けより抱きついた。


ああこの子が言ってた子供か…

確かにボクとも何か繋がった気がする。


ミルムは、リンナを撫でながら話しかける


「リンナ先生とお話しできましたか?」


リンナは頷きミルムにその事を話す。


「うん!許可してくれるみたい。先生は、一度ミルムお姉ちゃんとお話ししたいって言ってた。」


リンナはミルムに話した後レイをじっと見つめその後ミルムを見る


ミルムは、リンナを見て頷く


ボクは、そんな二人の様子を見て嫌な予感がした。


リンナがボクの耳元で話してくる


『リンナと言います。これからママと一緒にお世話になります。よろしくね。パパ♪』


ボクは思わず声に出して反応してしまう


「な・何言ってるのレイは、パパじゃないからね。」


レイの発言を聞いてアイムがボクの手を引いてとんでも発言をする


「パパぁリンナお姉ちゃんもパパの子供なら、アイムと姉妹になるの。」


それにすぐに反応するリンナ


「アイムちゃんもパパの子供なんだ、リンナ妹ができて嬉しい~これからよろしくね。」


「うん♪リンナお姉ちゃんよろしくなの」


いやいや二人共何言ってるの!そんな事言ったら、またややこしくなるから…


ボクは二人引き寄せ耳元で話す。

たぶんこの子達の中ではもう姉妹確定なんだろうな…

ここはボクの事情を上手く説明してパパ呼びやめて貰う


『二人共お話しあるの聞いてくれる。

パパの周りに大人の女性いっぱいいるでしょ』


二人は周りを見て頷く


『それでね。あの人達にパパに子供がいるのわかると、パパあの人達に連れて行かれて、自由に動けなくなるの。

そうなったらパパと自由に会えなく なるよ。嫌でしょ』


二人共ブンブン頷く


『それでね。あの人達がいない所なら、パパって呼んでもいいから、パパの後ろにいるライムお姉ちゃん達は、妖精族でパパのお嫁さんだからいいからね。』


リンナには眷属とか説明するの面倒くさいからこれでいいや


二人共わかってくれたみたいで、『お姉ちゃん』って呼んでくれる


ボクはリンナに触れた時に妖精族の王の称号の影響で、リンナがミルム達と同じ妖精族だとわかった。


『ミルムがやらかした事ってこれなんだ。

しかし種族まで変化するって…やらかし過ぎだろ』


リンナちゃんはなんとなく納得してるからアイムの事妹って言ってるみたいだし、本人が納得してるならいいか…


後はリンナちゃんをミルムが引き取る許可を貰って、ボクたちと一緒に行動するでいいかな。


リンナちゃんの問題はミザリーお母様がボクたちの保証人になってくれて無事引き取る事が出来た。


リンナちゃん問題も解決したし、ボクはこのまま王城に行って、さくっと孤児院で開発した洗剤とか、浄化トイレの事で褒美貰って、そのままメルフェルト国へゲートで移動、うん♪これでサリアス陛下も大丈夫だろ


よしさっさと行って、ご褒美貰ってサリアス陛下の所に行かないと、あの人だからどんな行動するかわからない



ボクはお母様に王城に行くのに、どうしたらいいか聞いて見た。


「お母様、王妃様に会うのどうしたらいいですか?ミルム招待状とか貰ってないから、わからないです。」


ミザリーは、レイの考えを見抜いて、今回は、陛下はじめ大勢の貴族がいる謁見の場だと教える。



「えーー!王妃様に会うだけじゃないの?」


驚くレイを無視してミザリーは、謁見で呼ばれた場合の事も教える。


「レイ謁見について教えておくわね。

まず貴方が考えてるような簡単お家訪問じゃないわよ。

まず先にレイが王都に着いた事を知らせて、それからお城からいついつに来るように呼ばれる。

それに身なりね。貴族ならそれなりの貴族の爵位に応じた服装ね。」


「えーー!そんなに面倒くさいの?」


ミザリーは、微笑みながらレイを見つめる。

『この子に貴族としての常識教えていなかったから仕方ないけど、一般常識も冒険者としての常識も改めて教えてあげる必要あるわね。』


そんなレイを思いながらミザリーは、更にレイが嫌がる事を伝える




「それにレイ貴方今回は、冒険者ミレイとして、呼ばれるからね。服装は女性冒険者が王城に呼ばれた時の服装がいるわよ。」


「えーー!何でぇーー!冒険者ミレイって女の子なのに…」


レイは、がっくりと肩を落とす


『うう…簡単に褒美貰って終わりだと思ってたのに、また女の子の冒険者になって謁見なんて、絶対長引くじゃん。

もう逃げようかなぁ』


ミザリーはレイの様子を感じ取り即座に反応する


「レイ!絶対に逃げる事は、駄目よ。」


「うう…わかりました。」



ミザリーも詳しくわからないが、今までのレイの功績だと。特に孤児院での回復魔法が一番の原因だと伝え、ミルムは今回の件があるからだと伝える。


ただボクの場合、ヘルメルト国女王と王女との婚約の話しが出ている。

だからバイスル国側でも陛下も王妃殿下もボクを通じて、ヘルメルト国とより深い友好関係を結ぶためにも、ボクにそれなりの爵位を与えられるから、逃げるのは、駄目だと、説明して爵位を受けるように言われる


『はぁー爵位って貴族なるって事でしょ。嫌だなぁ』


「わかったらレイ、貴方の冒険者としての身なりを整えるわよ!」


ボクは渋々納得し、お母様達に連れ出される


『仕方ないか、あの時はスライム達が、服とかスカート、ローブに擬態してくれてたから、今はそんな装備も服装もないし、みんなと買い物楽しむかな。』


王都の町には、ライム、パルム、エルム、ミルム、ポルム、ティム、アイム、リンナ達ボクの眷属と、ミザリーお母様、アイラ、メイドのメリル護衛騎士のサテラとノエルの大人数で移動する。


ボクは、一応男の子の服装なのに町の人達からは、アイム手を繋いで歩く姿が可愛くて、よく声をかけられる


「お嬢ちゃん達仲がいいのね。」


「これ仲良く分けて食べな」


アイムは、それを聞いてニコニコしながらボクにくっつく


その後もいろいろあり、皆ご機嫌なまま目的の冒険者がよく利用するお店に入る。


だから当然選ばれたの…はぁー

また女の子らしいショートパンツに長めのブーツと可愛らしいローブだった。

はぁーまたこの格好しないといけないのかぁ…


そう思ってたらアイムが可愛いいパパだと喜んでるのを見て素直に受け入れた。

ミルムも露出の少ない服装に着替え購入し、ライム達もいろいろ選んでそれぞれ買っていた。


『アイムもリンナも喜んでるのならこれでいいか、それにミザリーお母様やアイラ達もボクの冒険者ミレイ姿を見て喜んでくれてるからいいかな。』


その後みんなで楽しく食事をしたり王都の街で楽しく買い物をした後孤児院に戻った。


3日後王城から知らせが来て、ボクとミルムは王城に向かう。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る