第137話レイの報告とミルムの報告

レイは、新たな仲間を加えモルトンに戻って来た。

当然アイムの事でいろいろ質問責めに合う


アイムは、臆病な性格のためモルトンに来てからは、レイの手を握ったまま離さない。

しかもレイの事をパパと呼ぶため、レイが説明に苦慮している。

孤児院のララやネネはじめアイラまでやたらアイムに絡む


「アイムちゃんは、どうしてレイお兄さまをパパと呼ぶのかな?」


アイムは、アイラの質問に無視するように答える


「パパはパパなのアイラお姉ちゃんの言ってる事わからないの」


アイラが更に発言しょうとしたのをミザリーが止めアイムに尋ねる


「アイムちゃん達は襲われてるところにレイが助けに入ったけど、お父さんとお母さんは、死んでしまった…

それで合ってるかな?」


アイムは、一度レイを見て頷く


「それでショックでレイの事をパパと呼ぶことで気持ちが落ち着くって感じかな?」


再び頷くアイム


それを見てアイラが再び暴走する


「ごめんねアイムちゃん…

あ!それなら私の事ママって呼んでくれないかな」


はぁ?何言ってるこいつ!

またアイラの暴走モードかよもう…


アイムに思いを熱く語るアイラ、それを見てミザリーお母様が、アイラを諌める


「アイラ気持ちはわかるけどダメよ!

その状態で王城に行くとエレミアの目に止まるわよ!

そうなるとどうなるかわかるでしょ!」


アイラは、お母様に言われて大人しくなる


「…そうね、エレミア様は、王女様とレイの婚約を押し進めて来る。

あの二人なら私以上になる気がする…

ごめんねアイムちゃん私の事は、アイラお姉ちゃんって呼んでね」


おお!アイラ成長してる…


アイムは、アイラの手を握る


「わかったのアイラお姉ちゃん大好き!」


アイラはそのままアイムを抱きしめる


「アイムちゃん可愛いい~」


ギュー


まぁ大人しくなるならいいか…

そうだお母様に言っておかないと


「ミザリーお母様エレミア王妃様が王城に、ボクと一緒に来てくださいって伝言をミルムが預かって来ました。

それで一応王城に呼ばれてるから行くけど…何かいろいろくれる見たいです。」


ミザリーは、だいたい想像がついていたためレイが安心するように話す


「レイあなたが不安になるのわかるけど、心配いらないわよ。

だってエレミア殿下は、あなたの事凄くお気に入りなのよ。

あなたが困るような事にならないから、安心しなさい。」


エレミア王妃様がお気に入り?ならいいかな。

あ!そうだサリアス陛下の事話さないと…

うう怒られるかなぁ…


「あのお母様ボク王城に行った後、すぐに行くところあるの。

お母様達がここに戻るなら送ってからでもいいけど…いいですか?」



ミザリーは、レイの様子を見てかなり重要な要件なんだと思いレイに尋ねる。


「レイ王城での件は、すぐに終わらないと思うわよ。行くところってどこなのかしら?

何か約束でもしてるの?」


え?王城って挨拶して終わりじゃないの?

ミルム!いったい何をしたんだよぉ…

やっぱり嫌な予感的中なんだ…

ボクはお母様に行き先を答える


「あのね。その後すぐにねヘルメルト国に戻らないと行けないの…」


ミザリーはヘルメルト国と聞いて、まだ何か問題を抱えてると思い問いただす。


「レイあなたまた戻るの?何か問題抱えてるなら私も手伝うわよ!もうレイを危険な事させたくないの」


アイラもメイド達もついて来る気でいるのがわかる。

いやいやアイラが来ると絶対ややこしくなるから


「お母様大丈夫です。レイが戻るの王城ですから、サリアス女王陛下も王女様二人もレイの事凄く大切にしてくれてるから…

それにお母様にサリアス陛下も会いたいって言ってるから…」


ミザリー達は、女王陛下とレイが発言したことに驚きミザリーは慌ててレイに尋ねる


「レイ今あなた、サリアス女王陛下って言ったわよね。

それに王城に戻るとも…

レイは心配ばかりさせるんだからもう…

サリアス陛下と何があったの!答えなさい!」


そんなに怒らなくても…

確かにヤバイ時あったけど…

お母様に、陛下と王女様に、プロポーズされたの言った方がいいよね…


ボクはお母様にサリアス陛下との事を全て話した。

ミザリーは、レイの話を聞いて頭を抱える


「はぁ…まさか陛下に惚れられるとは…しかも王女二人もだなんて…

あのサリアスがねぇ…

これでエレミアの所に行ったらとんでもない事になるわね・・」


それを聞いてアイラが騒ぐ


「レイお兄様!アイラは、生まれた時からお兄様が大好きだったのです!

アイラもお兄様と結婚したいです!

何番目でもいいから!ねぇお兄様お願いします。」


ほらぁー!

こうなった…


何かメイド達もぶつぶつ『お情けをとか』『側室でもって』言ってるし…


ミザリーは、レイに伝える


「レイその問題は、あなたが思ってるほど簡単ではないわよ。

陛下やエレミア殿下にきちんとお話しした方がいいわ」


レイは、なんとなくそう言われる気がしていた。


「わかりました。お母様からエレミア様に話して貰えますか?ボクはその後でヘルメルト国での事をお話しします。」


エレミアは、頷きメイドやアイラ達に出発の準備をするように指示する。


周りがあわただしくなり皆それぞれ準備を始める。


一人残ったレイにミルムが近寄り話しかける


「レイ…王都に行ったら孤児院に寄って欲しいの。

そこで会って欲しい子供がいるの…」


ん?珍しくミルムが可愛くお願いをしてくる。

まさかまだ何かやってるのか?

おい!ちょっと離れただけでどれだけ問題おこすんだよ!


「ミルム怒らないから話して!何かやったの?」


ミルムは、ぼそっと呟く


「子供ができたの」


ん?今何かとんでもない言葉聞こえたような…


「ミルム今なんて言ったの?」


ミルムが周りを確認してハッキリ告げる


「ミルム子供ができたの」


「えーー!子供ができたぁーー!

どういう事!ちゃんと説明して!」


ミルムは、孤児院の子供を助け助け事、そのうち一人の子供が瀕死で心臓が止まった事。

ミルムが体内に侵入して心臓マッサージする時かなり魔力が流れた事。

その影響とその子が仮死状態になった事が重なって、その子が種族変化してヒューマスライムの妖精族になった事を話してくれた。


ボクは考えるの放棄した。

はぁー

一人で動いてここまで問題起こす…













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