第136話レイの新しい仲間

「アハハ…えっとレイのお母様とアイラちゃんと王女様達と一緒にすぐにお城に来て欲しいのね。」


おい!何かやったんだろ!


はぁ…


なんなのもぅ…




ミルム絶対何かやらかしてる。



すぐにミザリーお母様連れてねぇ…


いったい何をしたら王城に部屋が与えられるんだよ!


はぁー


嫌な予感しかしないよ…


聞くのやめよ、行けばわかるし、お母様も一緒だし、最悪お母様が何とかしてくれると思うからいいか…


たぶんモルトンから普通に進めての事だから、1ヶ月後に王城に行けばいい感じかな?


ボクは、みんなに転移ゲート使って行けば一瞬だから、ここで便利道具を作る事を伝える。


すると、ティムがボクの近くに来て提案する。


T「ご主人様、それならなら、ぴったりの仲間が辺境の洞窟にいます。

その者を仲間に迎える事をお勧めします。」


え?ぴったりって事は、魔道具とか作るのが得意って事?

うわー その子仲間にしたぁーい。


ボクは、ティムお願いした。

ティムはライム達に情報を共有するように全員と手を繋ぎ暫く動かない。


情報共有が終わったのか、全員が動き出す。

ティムがボクに説明をしてくる


T「ご主人様、では今から新しい仲間を迎えに行きましょう。

場所は、ライムお姉さま達に伝えました。

ご主人様は、ミルムお姉さまに抱っこして貰ってください。」


えー!何で抱っこなの?


ボクの思ってる事がわかったのか、ティムは行く場所と距離と移動方法をボクに説明してくる。


T「……と言う事で、距離もありますので、瞬足移動で走ります。

ミルムお姉さまは、移動に特化しています。ご主人様を守りながらの移動は、ミルムお姉さまが一番です。」


ティムに熱弁され素直に返事する。


「わかったの」


ティムがライム達と打ち合わせをしている。


T「お姉さま、行き先の情報は伝えてる通りです。

標高が高いので、平均移動速度の問題はライムお姉さまにお願いします。」


R「わかったの。みんなの能力わかってるからまかせるの。」



行きは、スライム達の超速移動、勿論ボクはミルムに抱っこ紐で結ばれコートに包まれ移動する。


うわーめちゃくちゃ早い!ミルムがシールド?みたいなの張ってくれてるから、風があたらない。

これ凄く楽だし安全だぁー


移動する事数時間、途中から山岳の道になるしかもかなり高山のような気がする。

しかしほんとこの子達の能力凄いって思うよ。

普通ならこんな傾斜の道こんな速度で走れないから、ボクの感じる速度から距離にして約500kmくらい移動してるかな?

かなり辺境に来てると思うけど…


ティムに案内されて来た場所は、バイスル国辺境の山岳部にあるマルゲリータ洞窟と言う所らしい…


ライムが詳しく教えてくれて、モルトンから東に1500kmの所で標高5800mの高山の8号目付近にある洞窟だった。


それを聞いてボクは驚いた。道理で空気が薄いはずだよ。8合目でも標高4500m以上だし


『スライム達って、山道も全く関係ないんだ。

平均速度400km約4時間弱… 凄すぎだよ』


ボクは改めてスライム達の能力に驚いた。


ライム達は、洞窟を探索しながら進み、現れる魔物を倒しながら最深部まで進んで行った。

勿論ボクは攻撃も防御も弱いから、一人で歩く事はライムが許可しなかった。

ライムの強い要望で、ボクはエルムの服に包まれ保護されて、移動している。


たぶん襲ってくる魔物強いんだろうなぁ…



しかしみんなめちゃくちゃ強い…

途中出て来た大きなムカデや、やたら毒を飛ばす大きな蛇も瞬殺…


ほんと頼もしいよ、ボクはただ安全なエルムの中で見てるだけ…

こんなのでいいのかなって思う…


いろいろ考えてたら、最深部についた見たい。


ここは安全みたいで、ボクはエルムから出て、みんなと一緒に歩く


ティムがボクの横に来て話しかけて来る


T「ご主人様、あそこにいるのがピクモルスライムです。」


ティムの指さしたところに、ピンクの小さなスライムが凄い勢いで動いていた。


『何あのスライム…ゴムマリみたいに飛び跳ねている。しかも動きが早すぎて見えない…』


するとボク達に気がついたスライムは、動きが止まり、すぐにボクに向かって飛び跳ねてくる。


ピョンピョンピョン…


早い早い…


ドス!


ぐぅ…


ピンクの小さなスライムが凄い勢いでボクの身体をなめ回すように動き回る。


え?何々…


『ライムこの子大丈夫なの?』


T『ご主人様、暫くそのままでお願いします。その子が満足するまで…』


スライムは暫くすると落ち着いたのかボクの目の前でピョンピョンピョンと飛び跳ねている


ティムがピンクの小さなスライムに話しかけるとスライムは動きが止まる。


T「ご主人様、ピクモルスライムと契約してあげてください」


え?あれでいいの?この子納得してるの?まぁいいか…


『えっとじゃ契約する?』


『♡うれしいの』


『契約するから魔法陣に乗ってね』


スライムが魔法陣に乗るのを確認して、ボクはこのスライムと契約の言葉を紡ぐ


「レイは女神グランシア様より命を受しスライムマスター、私に従いしスライムよ契約の言葉を・・・・」


「δηαα」


パァーーン


『よし♪』


ピキー


スライムを中心に赤い魔法陣が浮かび上がり光輝く


「スライムに名をあなたはアイム」


ピカーーーー


ピキ『パパぁ♡ずっと待ってたのもう離さないの、これからよろしくなの』


『うん♪よろしくね、アイム』


契約が成立してスライムが話しかけて来る


A『パパぁ♡お願いあるの。アイムも進化できるからパパの濃いのをアイムに注いでほしいの』


ちょっと待って!その言い方やめてぇー!誤解を招くから…


『アイムちゃん、あんまり濃いの注ぐとか使うのはダメだからね。ボクの魔力をアイムちゃんに注いで行けばいいのかな?』



A『うん♪パパちょっとアイムを抱っこして』


『わかった』


ボクはポヨポヨするスライムを抱き上げた。



スライムはボクの顔にくっつく

あれ、この子凄く大人しい。

またタイプが違うんだ…


ポヨポヨ


あっ離れた。


『もういいの?』


『パパから女神様の情報と今までの情報貰ったの。じゃ今からやるの。お願いなの』


アイムはスライムから人間の形状になりボクの口にくっつく


この子もキスで魔力流すんだ…


『パパの魔力を沢山ちょうだい。』


ぅう…慣れないし恥ずかしい…

けどやるしかないのか・・

ボクは魔力を注ぎ続けた。アイムはずっと何か言葉を紡いでる


『δηααδμγ・・・・・』


ピカァーーーーーーーーーー


無事終わったのかな?


目の前に2歳?くらいかなボクより小さな幼女が…

えーー!


ボクの肩くらいの身長で、すべて小さくめちゃくちゃ可愛い


はぅ…

ほんと可愛い…


たぶんこれもボクのイメージのせい見たいだ…


アイムはてくてくと歩いてボクの身体に抱きつく


A『パパぁ~ ♡ 』


うぅ…可愛い過ぎて呼び方を変えるように言えない…


ティムがボクを正常に戻してくれる


T『ご主人様、とりあえず先に能力を確認して、この子をどう扱うかを決めませんと、ややこしくなります』


そうだった…


比較的新しい仲間ティムの子供でいいんじゃない?

この考えをライム達に話したらめちゃくちゃ揉めた。


話し合った結果、今回の旅の途中で助けた幼女で、両親は、亡くなってその寂さからボクの事をパパと呼ぶようになった。


こんな小さいボクをパパと呼ぶの無理があるけど仕方ない。


うん♪これでいいかな


アイムも他の子達も納得してくれたし、後はステータスの確認してどうするかだね。


『アイムちゃんちょっとステータス見せてくれる?これから旅して、魔物とかに襲われたりするから、ステータス見て編成の配置考えるから』


A『あい!わかったの、これなの』


【名前 アイム 】

種族 エンシント・ピクモルスライム(妖精族レア種) ランクSSS

♀ 956歳

幼女(人族形態)身長85cm 体重15㎏

LV.∞ 進化済(古代種)

HP 11615000/13502000

MP 11600000/18500000

ATP 7552000/9529000

DFP 16600000/18855000

AGI 3850000/8650000

INT 13515000/19990000

スキル 吸収EX 身体強化EX 瞬足EX 魔法反射EX 錬成EX 薬師EX ゴーレム制作EX 服飾EX 複製EX 量産EX 素材生成EX 魔道具EX 魅了EX HP回復EX MP回復EX 硬質化EX 擬態EX 気配遮断EX 収納EX 眷属召喚EX 状態異常無効EX 不死休眠EX

叡智の塊 レイの眷属


うわー何この子完全生産系特化だ…

この子いたらレイの浄化トイレとか量産できるよぉ~


「アイムおいでぇ~」


『♡』


てくてく


ボクはアイムを抱き締める


「パパぁ~」










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