第131話レイは携帯電話を作る

ミルムが王都から戻るまで、ボクは工房にこもり作り始めた。

それが念話以外の話す手段…


そう携帯電話これを作ってる

この世界は人それぞれ魔力を持っている。

魔力の質?紋?が同じ人はいない。

ボクはこれを利用して作くることにした。


登録魔石、送信魔石、受信魔石、充填魔石等々組み合わせて作った。

前世の日本みたいに、番号さえわかれば打ち込んで話すってのは無理だけど…

この世界じゃこれが限界かな…


試行錯誤して時間かかったけど何とか完成した。


それにしてもミルム遅いなぁ…

何かあったのかなぁ

何かあれば念話があるから、何か言ってくるだろうし…


この世界に来てボクが作った物や関係してできた物整理してみるかな


☆★☆★☆★☆★☆★☆


水洗浄化槽トイレ温水便座機能付き(製作者レイ)

水源と排水溝が確保できる町村向け


ポッドワーム浄化タンク簡易水洗トイレ温水便座機能付き(製作者レイ)

水洗が井戸等排水も難しい辺境町村向け


魔力充填型魔石ポンプ(製作者レイ)

反対属性魔石を利用して駆動部を回転させ水を吸い込み押し出す。


手道式井戸用ポンプ(製作者レイ)


透明ガラス(製作者レイ)


透明ガラスコップ

ポーション容器

低反発マット(モムの実加工品)

モフモフ布団(マリウサギ加工)

シルク織物(シルクキャタピラ加工)


携帯電話(製作者レイ)

大きさ10cm×20cm

送受信距離3000km

登録先は5個(送信先の魔力登録必要)

通話時間は、連続で1時間

使用魔力充填用魔石

充填魔力量150MP/100%表示


転移ゲート製作者(ミルム)

☆基本起点モルトン孤児院レイハウス

ゲートNo.①


☆素材回収場所ツラギ森林

ゲートNo.②


メルヘルト国ギマラス孤児院

ゲートNo.③


メルヘルト国ベルビューラー孤児院

ゲートNo.④


メルヘルト国ダンジョン入口

ゲートNo.⑤


メルヘルト国王城レイの部屋

ゲートNo.⑥


バイスル国王都孤児院ミルムハウス?

ゲートNo.⑦


特殊拠点コルドバトスダンジョンマスタールーム

メルヘルト国ダンジョンNo.7コルドバトス攻略者ミレイ


クルーザー製作者(ライム・パルム・エルム)

全長18m全幅6m3段キャビン

キッチン、食堂、トイレ、お風呂、シャワールーム完備

魚保存用巨大冷凍庫完備

2フロアーに計30のベッドが並ぶ寝室完備

2つの船外魔力エンジンを搭載


ボクが今まで作ったり、関係しているの並べたらいろいろあるなぁ…


これからボクがいろいろな町に行って孤児院を助けていくと、もっと沢山必要になるし、もっと便利な物作らないといけないなぁ…


でも心配いらないんだよね、ダンジョンマスターになって、ボクがいろいろやりたいことをサブマスターのミカンに話したら、任せてくださいって言ってたから、たぶんダンジョンに何か作るつもりかな?


とにかくこの国の一番偉い人と話をして、ってそんな事出来るのかな?

今ボク平民だし無理だよね…

エレミア様に伝えて貰うのが一番かな?



ここでミルムがゲートで戻ってから、母様に相談してみよ。


ボクはミルムが戻るまで携帯電話を作り続けた。


各魔石やパーツを10個作り、それを必死に組立た。


「できたぁー!」


パーツ作るのに3時間、組立に3時間ちょっと何とか9個出来上がった。

ちょっと時間、かかったな…


「レイお兄ちゃんご飯できたよぉ」


ナナが工房まで呼びに来る

もうそんな時間なんだ…

あれ?ミルム何してるの?呼んで見るか


『ミルム何があったの?』


『あっレイだ・大丈夫だから・・いろいろあってまだゲート作れてないのね。明日作って帰るから待ってるのね。」


ん?いろいろって・・問いただすの怖い気がする

明日戻るならいいか


ご飯食べてからあと少しやるか何とか目標の10個だ。

出来たのを一応プレゼント用に木箱に入れて、説明書もいれておいた方がいいよね。


ボクは、出来上がった携帯を木箱に入れる梱包作業をし、何とか終わった頃にアイラに強制連行された。

そこは孤児院の談話室で、母様達が待つていた。


「レイ!いい加減にしなさい!みんなあなたとお話するの楽しみにしてるのにいつまで工房に籠るつもりですか!

今晩は寝るまで私達と付き合いなさい!

明日はちゃんと子供達の相手しなさい!みんなあなたがいなくても頑張ってたのよ!」


レイは素直に謝った


「母様、アイラ、シルフィー様、セレスティア様ごめんなさい」


王女二人はレイの様呼びに怒る


「レイ!私たちもシルフとセレスって呼んでと言ってます!

敬語も様呼びも禁止です!いいですか!」


「それはちょっと・・」


「ダメ決定です!」

「そうよ!決定よ!」


「はい・・・」


あ・・そうだ!あの事母様に聞いてみよ


「母様ボクは無理だろうけど、国王陛下にお話ししようと思えばできますか?」


母様が国王陛下の謁見について話してくれる。

まず一般平民が会う事はできない。

上級平民でもよほどの理由があって数週間かかる


「まぁ、レイならエレミアもいるし出来るわよ」


え?そんな簡単に?

でも何か嫌な予感するからエレミア様に伝えて、ボクとスライム達だけで、BOSSのところに乗り込むかな…


たぶんこれで終わる…

絶対終わらせる…


だから子供達が困らないように、そしてなんで小さい子どもが病気になりやすいのかも、ちゃんとわかりやすく説明した書物を残してあげないと困ると思う…


………


次の日朝から子ども達と少し遊んで、ご飯を食べてくつろいでると、ミルムが戻って来た。


「レイ作って来たよ。ちゃんと孤児院の中と王城のレイの部屋に作って来たよ。」


ミルムは、嬉しそうに抱きついてくる


「そうありがとう。お疲れ様…… は?今なんて言った?」


何かとんでもない事してきてない?

一応聞いて見るか…


「ミルム今王城って言わなかった?」


「アハハ…えっとレイのお母様とアイラちゃんと王女様達と一緒にすぐにお城に来て欲しいのね。」


おい!何かやったんだろ!


はぁ…


なんなのもぅ…






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