第127話孤児院のこれから…
ボクは集まったみんなの前で、これからの事を話した。
「今から話す事は、母様やアイラの知らない事です。ボクのほんとの家族と思った人に話してます。
レイがどうして孤児や子供達にこだわるのか話します。」
ミザリー母様、アイラ、セレスティア、シルフィー王女もボクを見つめる。
子供達は黙ってレイを見つめる。
「ボクは、生まれる前の記憶、つまり前世の記憶を持っています。
この世界でのボクは、母様、父様の愛を沢山貰って育ちました。
でもある時、ボクに前世の記憶が入って来ました。
前世のボクは、14才で死にました。
記憶にあるのは3歳くらいからですが、前世のボクの家は、かなり貧乏なのがわかりました。
前世のボクは孤児の子供達と同じように満足にご飯が食べれなくて、身体も小さかったのです。
7歳くらいに新しく来たお義父さんに毎日毎日虐待されました。
火玉を身体に押し付けられ、棒で打たれました。
学校と言う子供たちが集まる場所でも虐待されました。
食事も一日1回から3日に1回になり…
最後は、監禁され閉じ込められて放置されて… 餓死しました。
だから前世のボクは、お父さんやお母さんの優しい愛情を知りませんでした…
そして女神様にあって特別な力と知識を貰いました。
この世界の子供達の寿命が、10才以上生きる人は30%だと教えて貰いました。
レイは、この世界では幸せでした。でも女神様からの知識でこの世界の事を知り、実際この目で見て思いました。
レイは、子供達には楽しく長く生きてほしいと、絶対辛い思いはさせないと、特に孤児院の子供達は辛い思いをしているから、レイが家族のようにいてあげたいと思ってます。
だから孤児の子供達は、いっぱい甘えてほしいです…
我が儘も言っていいです…
レイが甘やかしてあげるから…
その代わり、レイが連れて来る子供達と仲良くしてほしいです。
孤児院の子供達は、みんなレイの家族兄弟姉妹です。」
みんな涙を流してきいている
「レイはこの世界の子供達に健康で楽しく過ごしてほしいので、孤児院で洗剤や薬草、妖精野菜、をいろんな町にある孤児院に広めていくつもりです。
それでこのモルトンの孤児院のみんなは、これからレイが、いろんな町の孤児院を、ここと同じ様に改造するつもりです。
その子達を転移ゲートでここに連れて来るので、洗剤や薬草畑や野菜畑の事を教えてあげてほしいです。宜しくお願いします。」
ボクは話した後みんなに頭をさげる
ミザリー母様が泣きながらボクを抱きしめる。
「レイはこれからも私にいっぱい甘えなさい!いえ甘えさせてあげるから…」
アイラもシルフィー、セレスティア王女も涙を流しボクに抱きついてくる。
「お兄さまアイラは決めました。この先ずっとエレンさんシルフィー様、セレスティア様と一緒に、妻としてずっとささえます。」
それを聞いたシルフィーとセレスティアとエレンが頷く
「私もアイラ様と一緒です。結婚して、アイラ、セレス、エレン、と一緒にレイを支えます。」
ボクは慌てる
「ち・ちょっと待って!アイラ、シルフィー様セレスティア様、エレンさん気持ちはわかったので、ボクも覚悟を決めます。
ただ今は待って下さい!理由は後でちゃんと話します。今はボクがやろうとしてる孤児院ての事を助けて下さい!」
ミザリーがそれを聞いて再び暴走しようとしてるのを止める
「アイラにシルフィー達ここは私に任せてくれないからしら」
アイラ達は頷きミザリーがレイに話す
「レイは、他の町でも孤児院を建て直しここと同じ様にするから、それを私達に手伝ってほしいと言う事ね。」
ボクは頷く、そして、アイラ達のようにこんなボクの事が好きで将来結婚まで考えてる人にボクは魔道具をプレゼントする事を話した。
「ミザリー母様、ボクは今からこ・婚約者になってくれる人に、プレゼントを作るのにボクの工房にこもります。勿論母様の分も作ります。」
それを聞いてアイラ達は喜ぶ
「ありがとうございますお兄さま!」
「レイちゃん嬉しい…」
「シルフィー嬉しいです。」
「レイ様からのプレゼントはぅ…」
「あら嬉しいわ私もあるなんて…」
「何言ってるんですか!ボクは母様が一番好きなんです!当然です。」
「嬉しいわレイ♪」
アイラ達も落ち着いたのでボクは母様に王都までの距離を聞いた。
「母様、とても重要な話しをこの国の責任者の人と話したいのですが、王都までの距離教えてください。」
母様は少し考えて教えてくれる
「そうね、馬車なら森とか迂回して危険回避していくから、だいたい40日ってところね。
身体強化など使える者が、馬車と同等のスピードで走り森や山岳路を越え最短ルートで2週間ってところかしら、まず無理だけどね」
なるほど一日何もなく行けて約180~200kmくらいかな?まぁそんなに長く身体強化して走り続けるのは、不可能だけど…
2週間で3000kmちょいか…
ちょっとミルムと話ししてみよ
この事ミルムに聞いたら本気で走れば、3000kmなら朝出てお昼に着くらしい…
要するに化け物だ…ジェット機が走ってるようなものか…
ボクはミルムに王都に転移ゲート作ってとお願いした。
「ミルム今から王都に行って、町かすぐ近くに転移ゲート作って来てくれる?」
ミルムは、ボクの腕にしがみつきボクを見つめ話してくる。
「いいわよレイのお願い聞くよ、その代わり今晩一緒に寝て!」
ぐっこいつ断れないのわかってて…
「わかった…その代わりエッチなことしないでくれる」
「フフフ約束ね、じゃ行って来る!」
シュン
「ちょっ!周りに母様やアイラ達いるのにって…」
はぁ…
これはまずい…
母様は唖然としているし
アイラも王女様も驚いている…
これは逃げた方がいい
「母様ボク今から工房にこもります。」
ダダダダダダダダ…
「ちょっとレイ!待ちなさい!」
「お兄さまあの子は…」
「ボクは魔道具作らないといけないからぁー」
ダダダダ…
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