第126話モルトンの休息

母様…


「ミレイ…お帰りなさい」


ガバッ

ギュー


……

ボクは母様と抱き合った後、シルフィ王女とセレスティア王女が挨拶をしてくる。


「ミレイちゃんとしては、パーティー依頼ですね、と言ってもこうしてお話しするの初めてですけどねフフフ」


「ミレイお姉さまセレスティアです。パーティーで見た時ビビって来ました。

私とお付き合いしてください。」


えーー!


母様は笑いアイラとシルフィが怒る


「あらあらフフフ…」


「ちょっと!セレス!何抜けがけしてるの!」


「そうよ!セレス!まず妹の私が一番よ!」


シルフィ王女がそれに反論する


「何を言ってるのアイラ!こう言う大事な事は、年齢順で一番上の私ですわよ!」


「シルフィお姉さま年齢は関係ありませんわ、ミレイお姉さまへの思いが私が一番強いですから、私の後に告白してください」


「はぁ?何言ってるのセレス!お姉さまの思いは、妹の私が一番よ!」


何このカオス…

逃げてもいいよね…


そういえばこの大陸のほとんどの国一夫多妻制度だった。


これって冒険者等の死亡率高い職業に男性が圧倒的に多いから?

男女比率が極端に片寄ってるから?


だから強い雄や能力のある雄に、女性が集まるのかなぁ…

だからボクも覚悟決めないとダメかな…


ボクがいろいろ考えてると母様が、後ろに控えてるティムを見てボクに尋ねてくる。


「ミレイその後ろのメイドはあなたの専属かしら?紹介してくれるかしら」


あっ…

そうだ…


「失礼しました。お母様私レイ様あ!ミレイ様の専属メイドのティムと申します。」


ティムは、ボクの横に出て母様にお辞儀をして、再び後ろに控える。


母様はティムに声をかける


「ティムちゃんミレイの事よろしくね。あなたなら何も心配ないと思うけど…」


ティムは何も言わずお辞儀だけしていた。


母様は、子供達と遊んでいるライム達を見て一瞬驚き尋ねてくる


「ミレイ!あそこにいる可愛い子達は、皆あなたの仲間なの?」


ボクはライム達を見て答える


「そうですよ、みんなボクの冒険者仲間です。」


アイラが驚いた様子の母様に尋ねる


「お母様あの子達がどうされたのですか?」


どうもしないわ、ほんとに可愛い子達だなと思っただけよ…


アイラもライム達を見て可愛いと思ったのかライバル意識をだす


「ミレイお姉さまは誰にも渡しません!」


シルフィはティム達を見たミザリーの様子がおかしいので、魔眼を使いティムやライム達を見た。


『あの子達もミレイちゃんと同じ上位種族…しかも魔力量が凄い…

それでミザリー様の様子がおかしかったのね。私も頑張らないと…』


母様達と再開をはたし、少し話した後孤児院の食堂でみんなで楽しく食事をした後、ライム達をみんなに紹介して、ボクの事も話しをした。


「みんなボクがいなくなった後、いろいろ頑張ってくれてありがとう。

ミザリー母様達も孤児院や町のために、ボクがお願いしたことやってくれて、ありがとうございます。」


子供達は、ボクのために頑張ったって言って、みんな楽しそう…


「みんなに大切なお話しがあります。ボクの事と、これからの事話すので聞いてください。」


ざわざわしてたのが静かになりみんな真剣に、聞こうとしている。


「ボクは、ベルモルト辺境伯家嫡男レイ・デア・ベルモルト男の子です!

ボクは、今まで、ヘルメルト国にいました。そこで仲間が出来ました。ヘルメルト国でいろいろ大変な事ありましたが、ほぼ解決したのでここが気になって戻って来ました。」



ミレイがはっきり男の子宣言して、エレンも王女二人護衛騎士も喜んでいた。


あれ?なんでみんな嬉しそうなの?

まぁいいか…


母様は何かぶつぶついってるけど先に話し進めよ


「それでもう隠す必要ないので、これからはレイって呼んでください、呼びにくいならミレイでもいいです」


この後子供達と談笑して楽しく過ごした。

次の日人数が増えた孤児院の設備トイレや水道を改良してさらに便利にし、不足してる寝具や服の素材などを森に獲りに行き、人数分の寝具や服を作った。

その時森で採取した木の実を使って、新しい香りの洗剤を子供達と一緒に作ったりして数日過した。


ミルムにはボクが設備を作ってる間、孤児院の集会所に転移ゲートを作ってもらっていた。

増えた人数に合わせたトイレ・風呂・台所・の設備を改良しさらに使いやすくした。


よし♪こんなもんかなぁ・・


ボクは孤児院の子供達と母様たちにこれからは転移ゲートを使って他の孤児院と交流していくことも伝えた。


「これからは、他の孤児院と交流できるのですか?」


「そうだよ!みんなボクが建物を作り変えたりしてるところだから、子供達もみんな知ってる子達だから心配しなくて大丈夫だからね。

みんなが集まってお話する集会所に転移ゲート作ってるから、今から試すからみんな来てくれる。」


ボクは集会所に母様たちとエレンと子供達を連れて行き、ゲートに魔力登録していく


「これで全員終わったから早速テストするから誰か来てくれる」


母様たちは少しためらってるけど、子供達はやる気まんまんぽい


「まず最初にララ!お兄ちゃんと一緒に行って見ようか」


まずララとテストした後子供たちともテストをして行き全員のテストを終えた。


そのあとアイラ達にもレイが他国での事を話す。


「いろいろあったバイスル王国での事件や、転移先のヘルメルト国での事件やその首謀者も目的もわかりました。だからボクの事隠す必要なくなったのでみんなに話しました。」


アイラ達は、それを聞いて喜ぶ


「やったぁ~お兄さまって呼べる!結婚できるー!」


王女二人も張り合うように騒ぎだす。


「お母様が言ってました。頑張りなさいって!だからレイあなたが大好きです。私シルフィと結婚してください!」


「セレスティアは初めて見た時からお慕いしていました。

レイ様と結婚できるなんて嬉しいです。よろしくお願いします。」


いやいや何を言ってるの?

誰かこの3人止めてぇーー!


ミザリー母様が微笑みながら3人に話しかける


「まぁ3人共落ち着きなさい!その話しは後でゆっくり話しましょ、まだ黒幕がいるのにレイが男だと話した事に何か考えがあるからよ。そうでしょレイ」


「はい!詳しい話は後で、国王陛下、エレミア殿下も交えて話をします。

今は子供達も関係するこれからの事を話します。転移ゲート作った事にも関係します。これはここにいる全ての人も聞いてください。」


ボクは集まったみんなの前で、これからの事を話した。







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