第117話ミレイは女神グランシアの子供?

黒いローブの男は、ミレイを見つめ何かを仕掛けるもエルムが弾く


「おやおや中々優秀な人材がいるのですね。そこの銀髪のあなたが呪いを解いたのですね。

何者ですか?あの呪いはかなり複雑だったはずなのですが…」


メルアールがサリアスに耳打ちする

『陛下あの者はモルドバル公爵です。どうやら宰相達を動かしていたのもあの男です。』

サリアス陛下が男に話しかける


「貴様何者じや!いやモルドバル公爵!顔を見せなさい!」


男は集団の前に出てフードを取る


「なかなか優秀な部下がいるようですね。サリアス陛下…

いえ今からあなた達は、私に隷属するのですから、もう陛下ではなく私に奉仕する奴隷サリアスです。フハハハ」


モルドバルが両手をあげると周りの雰囲気が急に変わる。


R『ミレイ!空間結界です。完全に相手の空間内に閉じ込められました。ミレイ!すぐにエルムの中に隠れて!

エルム周りにわからないようにフードコートでミレイを完全に包んで!ここから皆念話で指示する!』


E『わかった!』


モルドバルは、何かを投げると、空間に黒い霧が広がる。


更に黒装束の男が魔道具を起動させる。


カチッ

ブーン


姫騎士達が突然苦しそうに膝をつく、陛下も剣王シャルテさんも苦しそうにしている。


R『ミレイこの空間の中かなり濃度の濃い麻痺毒が充満している。

それに重力魔法がかかっている。

黒い男達魔法阻害の何かつけてるから普通に動けてる。』


『え?これってまずいんじゃ…』


T『ご主人様私達には全く問題ありません!護衛対象のサリアス達は、私とミルムがいれば十分でしょう。後は、お姉さま達にお願いします。』


シュン

シュン


二人は一瞬で陛下と姫騎士達の前に移動して、黒装束の男達の攻撃を退けている。


サリアスも、剣聖ホタル、剣王シャルテに向かって、飛んでもない数で飛んで来る漆黒の矢を、二人は全く問題なく裁いている。


剣聖と剣王の称号を持つ二人も、前に立つ二人が、かなりの数の肉眼で捉えにくい漆黒の矢を、全て叩き落としてるのに驚く


『何この子達この麻痺毒の霧の中しかも重力で満足に動けないのに…

しかも闇の者が使う、捉えにくい漆黒の矢を全く問題なく裁いてる…

何者なんだこの子達は…』


『過ごすぎるぞ!この麻痺と重力の中でこの動きあり得ない…』


攻撃する男達もあまりの異常さに驚く


『なんだ!あいつら!あり得ない動きしてるぞ!もっとも応援よこせ!』


ライムとパルムとポルムも攻撃する男達に動く


シュン


あり得ない速度で動き次々男達を倒す二人




ティムもホウキを出して暴れ始める


『それでは私も掃除してあげましょう』


ティムも竹ホウキみたいなのを振り回し男達を倒して行く。



ライム達によってどんどん倒されて行くのを見てモルドバルが焦り出す


「何故だ!何故お前達は動ける!あり得ないあり得ないあり得ないぞーーー!おのれーー!

くそガキミレイ!お前達あの女の背中にいるガキに全力で攻撃をしろ!」


攻撃対象が切り替わっても結果は同じだ…


圧倒的有利な状況をミレイ達が覆しモルドバルは、パニックを起こす。


「あり得ないあり得ないあり得ない…………」


モルドバルは、ぶつぶついいながら何かを取り出し床に置き起動させる。


カチッ


「フハハハこれでこの国は、終わりだ!

この国の森に仕掛けた、魔物を狂暴にする魔道具が起動した。

魔物は狂暴になり強さが1ランク上がり町を襲う!何千・何万もの魔物が町を襲うのだ!フハハハ…」


こいつ狂ってる…孤児院が町の子供達が…

どうしょう…間に合わない…


モルドバルは、黒い霧に包まれていく


「では皆さん頑張って生き残って下さいフハハハ…」


消えた…


ライム達が魔道具を破壊して空間結界も解除する。

陛下達は、ライム達が回復ポーションを渡していく。


どうするか悩んでる時に、ミレイに念話が届く


『ミレイちゃんエリアリアです。森に仕掛けられてた変な魔道具は、破壊したから、恐らく王都周辺の森に仕掛けられてたと思うの。』


『こちらアスカ、他の町でも周辺の森警戒してもらったけど、変な魔道具あったの王都周辺だけだったから、私達で手分けして全て破壊したから』


おお!凄ぉーい

エリアリアさん達に念話が繋がらなかったの、森に調査して魔道具の近くにいたからなんだ…

禍々しい魔力の近くは念話無理だもんね。

でもほんと助かった…


あいつは逃げたけど、何とかこの国守れてよかった…

後は、若返った陛下を国の重鎮や兵士達に信用させること…どうしょう


『目立つけど、やるしかないかな…

女神様の名前使って、ミレイが集まった人達の前で宣言すれば…』



サリアス達は、あの状況の中で、動き回る美女軍団の圧倒的強さに唖然としていた。


ミレイは、陛下に今から行う事を伝える


「サリアス陛下今の状態だと、まだ陛下の事、疑ってる人達がいます。

この国の重鎮の人達はや、兵士達をできるだけ沢山集めて、全員の前で証明しましょう。

やり方は、ミレイに任せて下さい。」


サリアスもミレイに言われて頷く

「確かにこんなに若返っては、疑われても仕方ない…ミレイを信じるから好きにするがいい」


ミレイは王城にいる重鎮や兵士を、訓練場に集めさせ、集まった重鎮兵士の前で若返ったサリアスを本人と認める発言を集まった者達にする。


「女神グランシアに愛されてるミレイが宣言します。

ここにいるサリアスは、間違いなく本人です。

サリアスはミレイが若返えらせました。

こんな事をこんな小さい子どもが言っても信じられないでしょう。

ですが紛れもない事実です。」


ミレイの発言にサリアス達も驚く…


集まった者達もざわめく

ざわざわ…


「宮廷魔導師のメルポと言います。ミレイ様は、女神グランシアに愛された者と言われてましたが、それはつまり子供と言う事でしょうか?」


ミレイは頷き集まった者に聞こえるように話す。


「はい!そうです!その事を証明いたします。

そこにいる負傷してる兵士の皆さん私のいるステージに上がって来て下さい!

脚を失ってる人もいますので、介助してもらって下さい。」


実に腕や足の欠損してる者達数十人がステージの上に集められる。


『ライムあの人達の欠損と傷回復するから回復無詠唱でお願い』


『任せるのミレイを通して回復魔法発動させる』


ミレイは手を兵士にかざす、するとミレイの身体が光り出す。

ミレイの下に巨大な魔法陣が現れ体が光に包まれステージ全体に広がる。

兵士達の身体も光に包まれ暫くすると失われた足が現れ復元する。


それを目撃した者は、ミレイの力を信じミレイが女神の子供であると確信し、サリアスがミレイによって若返ったと皆が確信をする。


そして、集まった者達は、ミレイに膝まづき両手を胸の前で組、頭を下げる。


えーーー!


これってやり過ぎたの…

ミレイ完全にお祈りされている…

ど・どうしょう…

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