第116話ミレイ油断する


騒動を聞きつけ宰相達が兵士を引き連れやって来た。


外に出て来てる陛下と王女を見て宰相の

ネグレヌトが話しかける


「サリアス陛下の偽者め許可なく外に出ては困りますな!王国の兵士をこのようにして何をするつもりですか!」


ミレイがライム達の前に立ち、ネグレヌトに向かい話す。


「国家反逆者が何言ってるですか!ここにいるサリアス女王陛下それに王女殿下もいるのです!

何を根拠に偽物だというのですか!

貴方が陛下と王女様にあのお方と言う人の指示で呪いをかけたからですか!」


ネグレヌトは慌て出す


「貴様何を言っておる!なぜ儂が女王陛下を呪いをかける必要がある!その証拠はあるのか!」


宰相が黒梟の者に密かに合図を送るとさらに大きな態度に出るネグレヌト


「証拠もないのにいい加減な事を言うな!だいたい陛下はそんなに若くない!

それにフェアリス王女殿下チェリアス王女も以前と雰囲気が違うし少し幼くなってるぞ!」


影縫のスキルを使って突然王女の背後から黒装束の者が現れ喉を斬ろうとする。


それをパルムが止める


「させるわけないでしょ!」


シュン

スパ!


ギャァー

ドサ


そしてミルム達は影縫で移動して隠蔽で隠れてる黒装束の男たちを捕らえネグレヌトに投げつける


ガシ!


「下手な隠蔽だわ!返すわよ!」


ヒュン

ドサ!


ネグレヌトは黒梟があっさり見つかり捕まった事に驚く


ミレイは怒りをぶつける


「これは何ですか!おデブおじさん!そんなに陛下たちが出て来たらまずいんですか!もういいです!」


ミレイは男達に叫ぶ


「ここにいるサリアス女王陛下、フェアリス王女殿下、チェリアス王女殿下を呪いはミレイが解呪した!その呪いを返す!受け取れぇーー!」


『ライムお願い閉じ込めてた呪い解放して』


『わかった』


するとネグレヌトの背後にいた者達が数名が突然黒い霧に包まれ苦しみだし倒れて燃えてしまった。


ネグレヌト達は驚きミレイを見る


「おい!ガキ何をした!お前があの呪いを解呪何てできるはずない!よいこの者達を偽の女王ともども殺せ!」



ミレイは、相手の動きを止めるために魔力を込めて叫ぶ


「止まれぇーーー!」


すると兵のうち半数以上が動きを止める


宰相の命令を聞き動いたのは数千


「宰相ネグレヌト!国防大臣ボドルムト!商業大臣のツデェラー!ベントウェイ!あなた達はここで処分します!」


「ライム、パルム、ミルムの3人で処分お願いします。」


ネグレヌトはミレイの発言を完全に馬鹿にして自身も攻撃に加わる


「バカめ!ガキが何寝言言ってやがる!

調子にのってるガキは、我々で始末して従えてる美女は捕らえよ!

女3人で何ができる!やばくなったらあれを使え!」


R「ミレイどうする?動いてる奴らは、闇に染まってるから助けるの無理だよ」


ミレイは、頷き指示をする


「手加減不要、危険な存在だから全員消滅させてもいい!ライム!パルム!ミルム!やって!」


R「任せる!」

P「瞬殺する!」

M「ミレイ殺そうとしたあいつはミルムに任せて!」


ヒュン

ヒュン

ヒュン


力を解放したライム達にはゴミ同然で、魔道具で狂人化して能力数倍に跳ね上がってもライム達にはゴミは変わらず3人に瞬殺され闇に魔力が染まった兵士は全員抹殺された。


スライム達の中でも一番ベントウェイに対して怒っていたミルムは一人でベントウェイと対峙していた。


「エロ可愛い姉ちゃんは俺の奴隷にしてかわ〈ドス!〉いグフ・・」


「なに〈ザシュ〉しギャァーー」


「ま・まては〈ザシュ〉なギャァーー腕がぁー-」


「ミレイは私達の一番大切!それを屑人間のお前が・・」


スパスパスパ


ブシュブシュブシュ


「やめ「汚い姿消えろ!闇玉ナラク!」・・」


シュワン


これで悪い奴の処分終わったぁ。後は…


R「ミレイ油断しない…」


え?まだ誰かいるの…


「どういう事?まだ誰かいるの?」


R「むしろこっちが本命…完全に隠れてた集団でこっちに来てる。相手闇の魔力纏ってる。」


T「ライムお姉さまの言うとおりこちらが本命です。かなりの人数が来ています。完全に包囲されてます。」


ボクは、陛下達に警戒するように伝える。


「サリアス陛下!もうすぐ現れる集団が陛下を殺そうとした本命です!

かなり危険な気がします。

騎士のみんなは、陛下と王女様を守るのに集中して下さい!

相手は、ミレイ達がやります。」


シャルテもホタルも頷き陛下と王女に寄り添い警戒をする。


黒い装束をした大勢の集団が陛下とミレイ達を取り囲む。


中から一人の男が歩み出る


「おやおや手駒のネグレヌト達は役にたちませんでしたか…

それにどういう訳か、陛下と王女のあの複雑な呪いも解かれてるとは…

驚きました。」


黒いローブの男は、ミレイを見つめ何かを仕掛けるもエルムが弾く


「おやおや中々優秀な人材がいるのですね。そこの銀髪のあなたが呪いを解いたのですね。

何者ですか?あの呪いはかなり複雑だったはずなのですが…」


メルアールがサリアスに耳打ちする

『陛下あの者はモルドバル公爵です。どうやら宰相達を動かしていたのもあの男です。』

サリアス陛下が男に話しかける


「貴様何者だ!いやモルドバル公爵!顔を見せろ!」


男は集団の前に出てフードを取る


「なかなか優秀な部下がいるようですね。サリアス陛下…

いえ今からあなた達は、私に隷属するのですから、もう陛下ではなく私に奉仕する奴隷サリアスです。フハハハ」

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