第113話ギマラス冒険者ギルド(報告)

ボク達は冒険者ギルドに戻ると、フラワーガールのお姉さん達が待っていた。


ガチャ


「ただいま戻りましたぁー」


お姉さん達が集まっってくる


「ミレイちゃんお帰りなさい。ってその子達どうしたの?」


やっぱり聞いて来るよね…

ここは打ち合わせ通りに話した。


「冒険の途中で助けた人とダンジョンで助けた人です。」


フラワーガールのお姉さん達がボクやライム達を抱き締める


「ミレイちゃん偉いよぉー」


「そっかライムちゃんって言うのか、大変だったね」


ライムもティム達も驚いている


『ミレイ、この人達凄く優しい…ライム気持ちいい』

『ご主人様、人間にこんな事されるのはじめてです。でも悪くないです。』


他の子達も嬉そうな反応だからよかった。


『みんなこの人達がミレイに優しくしてくれる人達なの』


ボクはまだ冒険者登録のしてないスライムたちの登録をしてもらった


「ローズさんこの子達の冒険者登録お願いします。」


「え?いいの?小さい子供もいるけど・・」


「はい!この子は小人族ですから年齢はミレイよりお姉さんです。」


ローズさんは頷きパルム達の冒険者登録をしてくれた。


「はい!これで皆さんGランク冒険者ですカードの紛失には気をつけて下さいね。」

この後少しギルドのお姉さん達と談笑してたら奥からサブマスのイザベラさんが出て来てミレイにお願いをする


「ミレイちゃんお願いあるんだけど、また少し素材を売ってほしいんだけど・・

相変わらずバカな男どもは10階層のボスのドロップ品目当てで、他の素材が不足してるのよ」


ミレイは頷く

まだそんなことしてるんだ・・レアドロップってよくて10000/1… 幸運のスキルみたいなのがないとほとんどドロップしないのに・・

多分最初ドロップした人たちの中に、幸運のスキルか何か持ってた人がいたからだと思うけど・・


「何がいりますか?」


「ダンジョンバッファローの肉とヒルシル草とできれば他の薬草も少しと、シルクキャタピラのシルクボウルかな・・」


それを聞きライムとティムとミルムが前に出て素材を出す


R「じゃ薬草はライムが出すね。ここでいい?」


ローズが慌てて専用の箱を用意する


「ヒルシル草はとりあえず50束だしますね。後アプラ草とデルタ草とマカマカ草は5束づつでいいです?」


ローズは鑑定眼鏡をかけ調べ固まる。

何この薬草…

これほんとにダンジョン産?

最高品質…

恐らくダンジョンの50階層より深いところで採取してる…

これはちょっと…


「後デラナ草とアロマルマ草もありますけど…」


ローズも固まる

『はあ?嘘でしょ!石化の状態異常エックスシールの素材…』


その言葉を聞いてイザベラ達ギルド職員の雰囲気が変わり、フラワーガール以外の冒険者を業務終了で追い出す。


ローズはすぐにミレイのカードを調べるためにサージェに合図を送る


「サージェ!」


サージェは頷きミレイに全員にギルドカードの提出して貰う


「ミレイちゃん素材の精算とダンジョン攻略確認するから、皆さんのカードの提出お願いします。」


ミレイは何も考えずギルドカードを提出する


サージェはミレイ達のカード情報を見て、驚き思わず叫んでしまう


「えーー!ダンジョンNo.7コルドバトス攻略者ーー!

コルドバトスダンジョンマスターーー!」


それを聞いていた。周りの職員達も驚きの声をあげる


「「「「えーーーー!」」」」

「「嘘でしょーーーー!」」


「「「ダンジョンマスターーー!」」」


え?何?何?どういう事?


ボクは、何がなんだかわからない


ライム達を見ると、何か様子がおかしい…

これライム達が何かやったんだ…

でもこれってヤバいよね、逃げる?

ボクは、ライム達に目で合図を送った。


『よし!逃げる「逃がさないわよ!」よ』


ガシッ!


「えーー!」


イザベラさんに腕を捕まれボク達は、奥に連行される


「ミレイちゃん!戻って来てすぐこんなとんでもないことやって!この問題児!みんなポルムちゃんも含め全員会議室に連行!」


「えーー!何でぇーー!」



T「ご主人様問題行動をしたのに逃げるのはよくありません!きちんと説明してあげたらいかがですか?わかってくれますよ」


E「ミレイ様、やってしまった事は仕方ないのちゃんと謝りましょう」


おい!そもそもお前達が人が眠ってる時に何かやったからだろうが!


「ミレイちゃんどこ見てるの!ちゃんとついて来なさい!」


ぐっ…


「はい……」


ボクはイザベラさんに腕を捕まれ連れて行かれる




フラワーガールのメンバーもその様子を見て笑ってる


「しかしミレイちゃんて、ほんとやらかすね。」


「見てて飽きないよ」


「ほんと、戻って来てすぐにとんでもない事やるし、楽しい子だね。」


ボクは、会議室に入り連れて来られた理由を説明してくれる。


ライムに念話で教えてもらい、暴走したことを謝られた。


まぁボクは全然怒ってないけど、マスターになったら 好きなところに転移できるし、薬草や鉱物、岩塩等の食品系素材も自由に作ることができるらしい…


まぁ詳しくはダンジョンに行けばサブマスターのミカンが教えてくれるらしい


だったらこの場所は、話が大きくならないようにするだけだよ。


ボク達は席に着き、いろいろ説明される。


イザベラさんがダンジョンについて説明してくれる。

曰く、世界にはおよそ100くらいのダンジョンがある。


ダンジョンには、ランクNo.があって、ダンジョンの保有魔素量によってランクNo.が決まる。

地脈が繋がってるので、消滅するダンジョン、生まれるダンジョンもすぐにコアの保有魔素量でランクが決まる。


ダンジョンランクNo.によって攻略難易度が変わり当然ドロップ品も質と量も変わってくる。


初心者用ダンジョンは5階層から10階層が多く、当然攻略者も多いがマスターはいない。


ダンジョンコアとの選択で破壊か管理者の選択が迫られる。破壊は、コアの保有魔素量を上回ってないとできない。


管理者は、コアの保有魔素量プラス階層×10000の魔力量がないと管理者から弾かれ、強制排出後ダンジョンへの再攻略はできなくなる。


注)つまり攻略しやすいダンジョンは、契約に失敗して強制排出されるので再攻略はできない。

但しダンジョン攻略の証として必ずレアドロップ品が手に入る。


ダンジョンは、周りの魔力を吸って大きくなるから、当然強力な魔物のいる未開地や大森林の奥にあるような所は、ランクも高く攻略も難しくなる。


町に近い所にあるダンジョンは、コアの魔素量も多くなく攻略もしやすいが、人が多く入ると、コアの魔素量も増え攻略難易度も少しずつ上がっていく。


ここまで説明して、イザベラさんは怖い顔をしてボクに迫る。


「ミレイちゃんよく聞いて!つまり初心者用ダンジョンですら、今まで誰もコアと契約できた者はいないと言う事なのよ!

どういう事かわかるよね!」


「 …はいなんとなく…ミレイはやっちゃったってことアハハ 」


イザベラ達も呆れてミレイ達を見てる


「はぁ…やっちゃったじゃないのよ…もう…」


ダンジョンランクNo.7の攻略者ってこれとんでもない事になるよ…


まぁあのダンジョン近くにAランククラスの魔物沢山いる大森林あるし攻略に挑む冒険者多いしそれでかな…


ほんとどうなるんだろう…


「ほんととんでもない事なのに、本人がこれじゃ騒いでる私達がバカみたいね。」


ローズさんが攻略したダンジョンの階層とボスの事を聞いてきた。


「ねぇミレイちゃんダンジョンは何階層まであったの?最終ボスは何?」


ボクは、聞いてた情報を伝える


「階層は100階です。ボスはドラゴン5体でした。ドロップ品にドラゴンの黒、赤、黄、青それぞれの角と牙がドロップしました。

いりますか?」


「「「「はぁーー!」」」」

「ドラゴン5体ですってぇーーー!」


サージェさんがドロップ品に食いついている。

「ドラゴンの角ほしい。ドラゴンの角ほしい。ドラゴンの角ほしい。…………」


イザベラさんがボクに注意してくれる。


「ミレイちゃん…いえ様って呼んだ方がいいかな?たぶんミレイ様は、人族では、ないと思います。

でもそんなの関係無しに、攻略者が美少女だという事は、ギルドを通じて、大陸全土に広まります。

当然よからぬ権力者が、集まって来ると思いますので、くれぐれも注意なさって下さい。」


うわー面倒くさい…

まぁボクには、この子達いるから大丈夫だけど、離れたりしたらほんとヤバいから気をつけなきゃ


ボクはこの後フラワーガールのみんなと、ダンジョン攻略のことやライム達の事を改めて説明して、みんなに納得してもらって孤児院に帰った。





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