第93話ルビーフィシュ大会⑤負けないために

ミレイ達は、会場に戻りながらルビーフィッシュを狩る


発見2時方向数十匹の群れです


ブロロロロ・・・・


「やるのじゃ!らぁー-」


ヒュン

ヒュン

ヒュン


ゴボゴボゴボゴボ


ドッカーーーーーン!

ドッカーーーーーン!

ドッカーーーーーン!


プカー

プカー

プカー


「私もやるよぉー やぁー!」


ヒュン

ヒュン

ヒュン


ゴボゴボゴボゴボ


ドッカーーーーーン!

ドッカーーーーーン!

ドッカーーーーーン!


プカー

プカー

プカー


「マリもやるよぉたぁー!」


ヒュン

ヒュン

ヒュン


ゴボゴボゴボゴボ


ドッカーーーーーン!

ドッカーーーーーン!

ドッカーーーーーン!


プカー

プカー

プカー


子供達が大きなルビーフィッシュが浮いて来るのを見て騒ぐ


「うわーまた浮いて来たあー」

「凄い凄い!大きいお魚さんだあー!」


監視してるスズランが叫ぶ

「左後方ルビーフィッシュ浮いて来ます」


「よし!回収急げ!」


ブロロロロ……



「こんなのでいいのかなあー

でも子供達も楽しそうだしいいかなぁー」


スイセンがムスカリと現在位置を確認しながらミレイに進む方向を指示する


「ミレ様このまま西に向かって下さい」


「わかりました。」


ブロロロロロロロ……


発見前方11時方向数8匹の群れです


ブロロロロ・・・・


「やるのじゃ!らぁー-」


ミレイ達はこんな感じでルビーフィッシュを確保して2日目も終えた。


アスカがミレイに話しかける


「ミレ様ポル様お疲れ様でした。恐らく間違いなく1位は大差をつけて、このチームだとおもいます。」


メリも頷き話す


「例年通りなら、1位は15匹4000kg前後が優勝ラインです。

しかし今年はミレ様達は、それをはるかに超えています。」


それを聞き二人はハイタッチをして喜びあっている


「「やったぁー」」


パチン


アハハ♪


ミレイは船の進む方向を固定して、操縦席を離れ子供達と楽しそうに喜び合っている


アスカ達は、邪魔をしないように移動をして、ミレイ達の事を話し合う



「ほんとミレ様とポル様は、嬉しいそうだったね…

みてる私達も、あの笑顔に癒されるよね」


メリも頷きアスカに語る


「でもお二人の桁外れの行動には驚きましたけど…」


アスカも頷く


「確かに…」


マリがアスカに尋ねる


「アスカさん、この船どう思います?」


アスカは素直に感想を述べる


「我々の常識から外れた別次元の船だと思う!

なんなのこの船に使われてる金属は?

鉄じゃないのよ!木以外の船が、水に浮くのが信じらない…」


ムスカリも頷く


「ほんとどうなってるんでしょうか?

船の中にお風呂に寝室、食堂って…

貴族の屋敷が船になってる感じですよ!」


「スズランが一番驚いたのが、この冷凍の保管庫ですよ!

あり得ないですよ!

タイガーフィッシュ2匹・ルビーフィッシュ160匹・サバーフィッシュ90匹・ブラックフィッシュ60匹・その全てが1m以上、それが全部で312匹ですよ!

どれだけ容量のある空間魔法なんですか?」


アスカ達も納得している


「確かに、普通の人間に扱える魔法じゃないよね…」


マリも頷く

「うんうん絶対人間族じゃないね、だってこの船魔力で走るんでしょ?

たぶんとんでもないくらい魔力使ってるよ!

こんな大きな船を、あんなスピードで走らせる何て、絶対おかしいから」


ナノハもおかしく感じたところをみんなに話す


「皆はポル様をどう思いました?」


アスカは少し考え答える


「あれだろ!タイガーフィッシュに引きずられた時だろ!」


「そうなんですよ!いくら身体能力をあげても、あんなに長く水中に潜る事なんてできませんよ!」


「「「「うんうん」」」」


ムスカリが食事のことも指摘する


「ミレ様は、まずとんでもないマジックバッグを、お持ちだと思います。

その中から出てくる、ミレ様が作った野菜皆さんどう思いました?」


これにエルフの二人が答える


「私は生まれて300年、今まであんなに素晴らしい野菜は初めて食べたぞ!」


「私もおなじだ!生まれて100年あんなに美味しい野菜初めて、野菜を食べて感動したわ」


「やはりそうですか、アスカとスイセンのお二人が初めてと言うのも納得です!

私も、トマトを初めてガブリとかじった時、素晴らしい甘味、身体が癒される感覚に感動を覚えました。」


皆が頷く


「そう言えばミレ様、先程皆が揃ったら、全員食堂に集まって欲しいって、おっしゃってましたから、皆さんそろそろ向かいましょう」


食堂とベッドルームの扉を開け、狭い船内に全員が揃う


アスカがミレイに告げる


「ミレ様全員揃いました。」


ミレイとポルムは、仲良く手を繋ぎ皆の前に立つ


『こうして並んで見ると、ほんと見分けつかないなぁ…』

『ジュル美少女双子…』

『はぁはぁ…ジュル』


ポルムは集まった者達を見て、何かを思いついたように、ミレイが話し始めると、ミレイに合わせるように、話す言葉を同調させて行く、ミレイは同調しているため気がついていない


「「くつろいでる時に、集まって貰ってありがとうございます。

実は、冒険者の皆さんに、お願いがあって集まって貰いました。」」


大人達は、皆が驚く


「「「「な!!!!」」」」


子供達は大喜びしている


「「「わぁーすごぉーい♪妖精様の声だぁーー!」」」


「「この大会が終わったら、孤児の子供達が、不安なく暮らせるように孤児院を買い取ります。

そして子供達が健康に楽しく暮らせるように、孤児院を改造します。

皆様には定期的に孤児院の見廻りをお願いしたいのです。」」


アスカ達はミレイの話しがポルムが同調させる事で、心に響き何とも言えない気持ちになっていた。


『こんな風に、心の中に語りかけられたら、どんな願いでも聞いてしまう…

ああ~何とも心地よい響き…』


『はい!妖精様私メリは妖精様が作られる孤児院を全力でお守りします。』


『凄いこの調和…ああ~』


皆それぞれ心に秘める


「「孤児院にはミレ達が畑を作り野菜を育てます。

安全な飲み水も確保しますので、護衛してくれる皆様も飲んで食べて行って下さい」」


よしお願いはこんなもんかな?

あれ?みんなどうしたんだろ…

顔が赤くなってるような…

お酒飲んだような感じだ…

ポルムが、みんなに仲がいい姉妹だと、アピールするって言うから、手をつないで話したけど…


何これ?

レフレアさんの様子がおかしいけど…


「ミレ様は妖精様だったのですね…お気遣いありがとうございます。ほんと嬉しいです。」


はい?妖精?

ボクはすぐにポルムを見た


『ポルムお姉さま、何かしたのですか!』


『あたいは、ミレイと同じようにしゃべっただけなのだ!何もしてないのじゃ!』


ピキ R 『マスターポルムは声を同調させたの、マスターの声に同調させると音が変わるの。心の奥深くに響くの』


同調?心の奥?

えーー!


ピキ P 『マスターの声には同調、癒し、催眠効果があるの』


はぁー?何をしてくれてるのポルムは、それでみんな変なんだ…


ピキ R 『マスター心配しなくて大丈夫なの効果はすぐに消えるの』


そうなんだ良かった…

なら一晩寝れば大丈夫だよね


ほんと毎回毎回とんでもない事してくれるよ…


ボクは、みんなに寝るように進める


「「皆さんそろそろお休みになって下さい…」」


皆それぞれベッドの所に行き眠りについた。


うわー何これ…こんなに素直に行動するの?完全催眠術じゃん…」


よしボクは皆が眠ったのを確認して明日の事を考える


妨害組がいるなら、妨害受けたら間に合わない気がする…


☆霧を発生させて混乱させる

☆クルーザーを隠蔽させる

☆空を飛ぶ

☆周りの風景に擬態する

☆湖にもぐる


うーんどれも難しいなぁ…

そうだ皆に相談しょ


『ライム達はこの中でどれならできる?』


ピキ R『全部できるの』


え?マジで?


ピキ P 『マスターから離れるとほとんどできるの』


おお!凄い…

あれ?後の2匹は?


『エルムとミルムはどうなの?』


ピキ E 『やらないの』


え?やらない?何で?


ピキ M 『マスターと離れる絶対嫌なの』


これ命令してもやらないよなぁ…


『ねぇエルムやってくれる?』

ピキ E 『嫌!』


即効かよ…


『ねぇミルムはやってくれる?』


ピキ M 『やらないのぉ!』


何で?はぁー予想してたけど…

何なのこの二匹…


情報が欲しいなぁ…


明日はいろいろ起こると思うから、後はライム達に任せて、明日に備えて寝よ


ボクは、3Fの操縦席に上がって、誰も入って来れないようにして、スライム達に任せて眠った


『じゃボク寝るから、ライム達よろしくね、皆が起きないように、移動してね』


ピキ R,P 『『わかったのぉ』』


ピキ E 『マスターはエルムに任せるのぉ』

ピキ M 『マスターぐっすり眠れるようにするのぉ』


エルムとミルムは何するかわかってるから…

言っても無駄だし寝よ…


『皆後よろしくね』


ボクはスライム達に任せて眠った…


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