第68話孤児院の依頼

結局昨日は、ギルドのお姉さん達にめちゃくちゃ叱られたぁー

やったらダメな事とかいっぱい教えてもらった。

宝箱は見なかったことにされた。


イザベラさん曰く、5階層は低ランク冒険者でも行ける場所で、ドロップ率低いとは言え超レアな宝箱が出現するなんてことがわかれば、大変な事になると

それで宝箱の事はフラワーガール全員で口外しない事を決めた。


ちなみに宝箱の中は

銀が上級HP回復ポーション〈超レア〉

金がマジックバック小〈超レア〉


ボクたちはフラワーガールのメンバーに強制加入させられた。

『ボクたちのほんの姿見たら完全にアウトだよね、気をつけなきゃ』


ボクはイザベラさんに、フラワーガール用に持っていてほしいからと言って上級HP回復ポーションを2個、マジックバックも一つ渡した。


フラワーガールのメンバーは猛反対したが、ボクはこんなにいい人達がいる会だから、もしもの時のために持っていてほしいとお願いをした。


そしたら全員にハグされ大変な事になった。


ダンジョンの素材は、一旦バックに入れて買い取り準備できたら、持って来て欲しいと言われた。

そして帰る時に集まったフラワーガールのメンバー全員に、お礼だと言ってリンシャーを渡した。


「これミレイが作った髪専用の洗剤リンシャーです使ってください。」


みんなが騒ぎ出したから、ボクは疲れたからと言ってその場から逃げた。


「使い方は書いてあるからよく読んでくださいなのー!」


ダダダダ・・・・


「ちょっと待ちなさい!ミレイちゃん」


ガチャ

バタン


「ふぅー危ないあぶない」


ボクはそのまま宿に帰った。


・・・・・・・・・・・・


今日は、ギルドで夕方素材を買い取りしてもらうから、簡単な依頼を受けるようにするかな


ボクは冒険者ギルドの扉を開けた。


ガチャ

「おはよう・・・ぇ?」


昨日のフラワーガールの人達がみんないる・・


「問題児が来たわよ!」


え?何問題児って・・


「連行!」


「「「やぁー!」」」


えーー!

「なんでぇー」

「嫌なのじゃぁー」


ボクが女性冒険者たちに連行されて行くのを、周りにいた男性冒険者が驚いてみていた。


受付業務をしている女性職員は、笑いながら見ている


ボクは!ギルドに併設してる食堂の椅子に座らさ問い詰められる


「ミレイちゃん、昨日は素敵なプレゼントをありがとう。会のメンバー全員凄く感謝してるわ」

「そうよ!こんなに髪がサラサラになるなんて夢でも見てるみたい」


ボクはみんなに感謝され照れていると、ベルメラさんが怖い顔で問い詰めて来る


「ところで!ミレイちゃん、まさかこんな凄い洗剤を、町で売ろうなんて思ってないでしょうね!」


ほえ?

だってモルトンの孤児院で作って売るつもりだったから、そのつもりだけど?

だめなのかな?


「その感じだと、何もわかってないわねこの問題児は!」


「ほんと、昨日あれだけ私たちを驚かせて、まだ足りないのかしら?」


「昨日イザベラさんに教えてもらったの、聞いてなかったのかしら?」


「ほんと、この子また周りを大騒ぎさせるつもりよ」


え?なに?ちょっと怖いんですけど・・


「ちょっとお仕置きが必要かしら」


「えーー!なんでぇー」

「あたいは関係ないのじゃー!ミレイが悪いのじゃ!」


ベルメラがミレイに説明する


「ミレイちゃん、昨日イザベラさんが言ってたでしょ!

ミレイちゃんは、行動を起こす前に少し考えてからするようにと、わからなければ聞くようにと」


確かに言われた、ボクは目立ちすぎると・・

何かする時はよく考えてやれと・・

ベルメラさん達がボクに説明してくれる


「このリンシャーは素晴らしいわ!

だからこんな新しい商品を、こんな田舎で売ったら大騒ぎになるわよ」


「こんな新しい商品は、まず大都市から広がっていくから、こんな田舎で売り出し噂になったら、この町に商人や人が殺到するわよ」


そうなんだ、知らなかった・・


「ごめんなさい知らなかったです」


みんなボクがわかったみたいで、ホッとしている


「フフフわかればいいのよ」


ならこっちならいいかな?

ボクは、身体を洗うソフトソープといろんなものを洗う、クリーンソープを置いた。


コト

コト


「これならいいですか?

身体を洗うソフトソープと、食器や服とかを洗うクリーンソープです。」


「「「はぁーーー!」」」


何を考えてるのこの子は!この洗剤もあのとんでもリンシャーと同じなんでしょ?

だいたい何この薄い容器は?まさかガラスとかでできてないでしょうね・・


「ミレイちゃんさっき説明したよね!聞いてた?」


聞いてたって!あんなに言われたんだから

こっちはリンシャーと違って特殊じゃないから固形の洗剤も町にあるし大丈夫でしょ?


「はい!こっちなら固形の洗剤もみんな使ってるし問題ないですよね・・あれ?」


一人の女性がソフトソープとクリーンソープを持って食堂の厨房に消えて、暫くして戻って来てベルメラさんに小声で話してその後受付の方に歩いて行った。


『ソフトソープ、クリーンソープ共に香り付きで汚れの落ちかた問題ないです。』

『やはりか・・それで容器はどうだ』

『はい間違いなくガラスです。厚さは3mmです。』

『そうか、イザベラさんに報告してくれ』

『わかりました』


ベルメラは報告を聞き呆れた感じでミレイを見つめる

『全くこの子はもう・・・』


どんなか試してたんだ、評価いいといいなぁ・・その報告かなぁ


「ミレイちゃん!結論から言うわ二つともアウトよ!売ったらダメ!」


「えーー!なんでぇーー!」


ミレイが全くわかっていないのをみんな呆れる


「何でじゃない!ダメなものはダメ!

今日夕方みんな集まるからミレイちゃんも参加よ!その時説明するから」


うぅ・・簡単にお金稼げる思ったのに・・


「ミレイちゃん!返事は?」

「はいなのです」


ボクは諦めて今日の依頼を受けに掲示板の所に行った。

夕方までだから簡単な依頼がいいかなぁ

・・・・

・・・・


あった!

これ受ける!孤児院の清掃依頼

ボクたちは依頼を受理してもらって、孤児院に向かった。



行く途中でポルムが、不安そうにボクに言ってくる


「ミレイよ、ポルムは子供によく虐められてたから、あまり行きたくないのじゃ」


あぁそういう事かぁ・・

ボクはポルムがレベルも上がって強くなってるから、叩かれても痛く感じないはずだよって教える


「大丈夫今のポルムお姉さまなら子供のパンチは痛く感じないはずだよ」


「そうか?なら行くのじゃ」


ボクとポルムが仲良く手を繋ぎ歩いて行く


ここがこの町の孤児院か…


冒険者の町だから親が冒険者だったりとかなりた子供も多かった。


孤児の人数モルトンより多いね。

だからなのか、トイレのタンクもいっぱいで悪臭がでていた。


糞は、年長組が町の公衆トイレのタンクに捨てに行ってて、尿は孤児院の敷地の中でしてるようだ。


ここも酷いね、モルトンよりましだけど、何とかしてあげなきゃ


ボクは、孤児院の責任者の女性に、ギルドから来た事を告げ説明を受ける


「ごめんなさいね、安いお金でいろいろお願いして、でも大丈夫かい?」


責任者の女性ユナーラさんは、心配そうに見てくる


まあボクたちって、孤児院の小さい子供と同じくらいだから仕方ないかな


「はい!任せて下さい!言われた掃除はすぐに終わるりますよ」


「あらそうかい、心配し過ぎだったかね」


やってみたいことあったから、ボクは確認のために聞いてみた。


「あのー終わったら、他いろいろやっていいですか?」


「ああ危なくないなら構わないよ」


それを聞き、ボクとポルムは手分けして掃除をして行った。



ボクは、この時やり過ぎるなと言われた事を、すっかり忘れていたのだった。


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