第67話ギルドからも叱られました。

ミレイたちは、冒険者ギルドに戻って来て、女性冒険者にギルドのホールに降ろされる。


するとそれを見たギルドの女性職員が、受付業務を中断して、ミレイたちに駆け寄って来る


「ミレイちゃん無事だったのね」

ムギュー

「ポルムちゃん心配したよぉ」

ムギュー


ミレイたちは駆け寄って来た職員たちに次々抱きしめられる


サブマスのイザベラと担当のローズが二人を抱きしめる


「ミレイちゃん、無事に戻ってきてくれてありがとう」


「ポルムちゃん、無事戻ってくれてありがとうグスン」


ボクは血縁でもない人達に、こんなに熱い感情を初めてもらった気がする


めちゃくちゃ好いこのギルド・・

ボクも嬉しくて涙がこぼれた


ボクは、報告のために残されたけど、冒険者のお姉さん達にもお願いして全員残ってもらった。


ボクたちは、冒険者ギルドの別室で今までの事を報告した。


ダンジョンの入り口で、ひつこい誘いを断ったらダンジョンの4階層の通路で、2つ以上のパーティーに、挟み撃ちに合い襲われそうになって逃げたこと。


グリーン、イエロー、パープルのキャタピラが複数集まる部屋に逃げ込んでしまって、男たちが戦ってる隙に逃げた事

怖くてずっと5階層に潜んでいたこと


ちょっと違うけど、これなら誤魔化せるかなと思ってたらバレた。


イザベラさんにはっきりと言われた。


「ミレイちゃん!途中まではホントみたいだけど後半は嘘ね!怒らないから言いなさい!」


「うぅ・・お母さんみたいで怖い・・

ごめんなさい言いますの」


ボクの言葉にイザベラさん達みんな様子が変わる


『こんな可愛い子にお母さん見たいってハゥ・・・』

ローズも同じようにもだえる

『ミレイちゃんローズにも言ってぇー』

女性冒険者たちも全員キュンキュンしてミレイを見つめる

『可愛い~はぅ』


ミレイは、女性冒険者やギルド職員たちを見て、ポルムも手を取り立ち上がらせる


二人そろって謝罪する


「ギルドのお姉さん冒険者のお姉さん心配かけてごめんなさい!

牛さんのドロップ集めるのに夢中になってて、気がつかなかったの」


「ミレイがポルムのレベル上げるために頑張ってくれたのじゃ!

ポルムのせいなのじゃ!ごめんなさいなのじゃ」


ローズがポルムに近寄り抱きしめる


ギュー

「ポルムちゃんいい子ね、でもねここにいる女性全員ポルムちゃんミレイちゃんの事好きだから心配してたのよ、今度から気をつけようね」


「はいなのじゃぁー」


ポルムもボクも落ち着いたのをみて、イザベラさんがバファローのドロップ品の事を聞いて来る


「ミレイちゃんの話しだと相当数倒したみたいだけど、見せてくれるかな?」


心配させたからお詫びに全部上げてもいいしと思って全部出すことにした。


「ここに出していいですか?

これ皆さんで分けて下さい、心配かけたお詫びなの」


ボクはイザベラさんが頷いたので、場所を広くしてもらって大きめの布袋を床に敷いてその上に出した。


「とりあえずダンジョンバファローのドロップ品からです」


ドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサ・・・・・

ドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサ・・・・・

ドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサ・・・・・

ドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサ・・・・・


「これでダンジョンバファローのドロップ品全部です。

これだけ美味しそうなお肉あればみんなで食べれますね」


「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」


あれみんな黙ってる


イザベラさんがボクに近寄り聞いて来る

「ミレイちゃん!こ・この量はなんなの!

どうしたらこんなに沢山倒せるの!」


え?ダメだったの?

「直線の長い通路で魔物の好きな魔力を餌にしてポルムと二人でボン!グシャ!ポンって感じで」


イザベラはミレイの報告に呆れる

「いやいやそんなに簡単に倒せないから・・はぁーもういいわ」


ダメだわこの子達にもう少し常識を教えてあげないと…


査定員の女性がミレイに話しかける


「ミレイちゃん素材買取担当のサージェと申します。この量はさすがに時間がかかりますので、一度しまってもらえるかな?」


それを聞いたポルムが、自分のレベルが上がり吸収したスキル空間収納にしまっていく


ニョン


「これでいいのじゃ」


サージェは驚く

「え?」


イザベラも驚く

え?この子もマジックバック持ち?


ミレイは、さらにおバカな発言をする


「あのレッドバファローのドロップ品出してもいいですか?

金の宝箱も何個かあるんですけど、ここ出しますか?

査定するところがいいですか?」


全員がその発言に唖然とする


イザベラは少し混乱している

『え?さっきので全部じゃなくて?

レッドバファロー?

ボスのドロップ品?

金の宝箱?

何それ?』


冒険者たちも、この子は何を言ってるんだって顔でミレイを見る


「あのぉー出したらダメですか?」


査定員のサージェが反応して答える


「あのミレイちゃん、とりあえずあんまり出されると困るから1種類づつ出してくれるかな?」


「わかりました」


ドスン

「これが上級牛肉50キロです」


ドスン

「火耐性牛革10キロです」


ドスン

「高級角20キロです」


ドスン

「宝箱銀です」


ドスン

「宝箱金です」


宝箱を見て一斉に声を上げる


「「はぁーーーー!」」

「「「えーーー!」」」

「「宝箱に銀以外あるのぉー!」」

「金の宝箱だとぉー!」


えーーー!これってヤバイの?


イザベラはすぐに動き部屋の外を確認した。


それを見てローズが、すぐに魔道具を起動させる。

すると部屋に結界が広がる


それを確認してイザベラ達は改めて思う、この子達に常識を教えないと、屑どもに利用されてしまうと…







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