第170話アルメリアル公国(レイ影に消える)
レイが謎の攻撃を受け殲滅に向かったグランアリス達はその能力を最大限に発揮して後方の敵部隊を圧倒的力の差で殲滅する。
レイは謎の魔力弾の攻撃を受け回復薬が効果が悪く半分も回復していなかった。レイは残って守ってくれてる者達に状況を説明する。
「かなり遠距離からの攻撃だった。完全にボクの魔力探知範囲外からそれに探知に優れた眷属もいるのに反応しなかった。それにこの攻撃闇属性攻撃で回復が遅いの。かなりヤバイ奴かも」
アイムも眷属が周囲を警戒していたにも関わらず攻撃されたのに驚いていた
「アイムの眷属の蜘蛛さんかなり優秀なのにわからなかった。たぶんレイママの言う通りかなり遠方からだと思う」
ミザリーがレイの身体を見て思う
「体の皮膚がわずかに色が変わってるくらいで傷ついていないのに内側がダメージ受けるなんて、それに回復ポーションが効きにくいなんて・・」
アイラも王女も心配そうにレイを見つめる
そこにまたレイが攻撃を受ける
チュン!
ぐぅ・・・
ゴホッ
チュン!
ぐぅ
ゴホゴホ・・
また血を口から大量に吐き出すレイ
エレミアもメルティアもレイに覆いかぶさる
ミザリーは周りを必死に探す。サリアスが周りに命令する
「レイがまた連続で魔力弾の攻撃を受けた。至急周りを探すのじゃ!」
ホタルたちが周りを捜すが全く反応がない。
グランアリス達も全て殲滅して戻って来てレイの状態を見て驚き遠方からの魔力弾の攻撃を受けたと知り広範囲で索敵に向かう
アイムが全く冷静でいられなくなってうろたえている。
「何でレイだけが攻撃受けるの?これだけ周りを囲んでるのに!対象以外はすり抜ける弾なんてある?そんなの聞いたことない・・なんで?このままじゃレイ守れない・・・」
アイムが悩んでいるとレイの近くに何かが着弾する。
シャルテが着弾場所をみるとメモが落ちていた。それをサリアスに渡す
サリアスがそれを見て怒りの声をあげる
「なんじゃとぉー!レイを助けたければこっちに引き渡せだとぉー!」
ミザリーがサリアスからメモを取り上げ読み上げる
「愚かにも女神を名乗る者に制裁を加えた。我は女神の執行官バズド。女神を名乗った愚か者を死なせたくなければその者を引き渡せ!
次はもう一人の小人族を狙う。一緒にいるなら二人まとめて制裁を加えてやる。」
サリアスはすぐにレイとアイムの距離を少し離し二人の周りを護衛で囲む。
ミザリーは魔力障壁を後方に張り巡らす。
アイラもシルフィーもレイの後ろに立ち周りを警戒する
「レイお兄さまは傷つけさせません!」
「レイちゃんは私が守ります。」
しかし二人の後方には障壁が貼ってあるにもかかわらずアイムの護衛が次々倒れる
チュン!
チュン!
チュン!
「ぐぅ・・くそ」
「ぐぁ・・」
「ぐぅ・・どこから」
アイムの方に攻撃が集中した事で護衛が大きく二人を囲むように盾を構える特に後方に二重に護衛が付き盾で警戒する。
後方の守りが強固になるとアイムの側面の護衛に攻撃が移る
チュン!
「ぐぅ・・こっちに回ったか・・」
アイムの周りの護衛が攻撃され倒れる。
倒れた護衛を移動させるためにレイに張り付いていたメイドもサポートに離れる。
レイの周りは2重に護衛が盾を構え警戒しレイへの攻撃が止まった。
レイに張り付いていた王女達もレイから少し離れ、攻撃されてるアイムの方に意識が移りレイへの警戒を緩めてしまった。
アイラも王女達もアイムの側に攻撃が集中し護衛が倒されて行くので、サポートにまわろうとレイから離れてしまう。
皆の意識がレイから離れた瞬間、レイが寝かされていた地面に黒い影が広がっていき影がレイの大きさまで広がると吸い込まれる。
レイも一瞬何が怒ってるか解らず叫んだ時には半分以上身体が影に吸い込まれていた。
「キャーーー!」
レイが吸い込まれるのにいち早く気づいたのはメルティアだった。メルティアはすぐに精霊魔法を発動して植物の蔓でレイを捕まえようとしたが間に合わなかった。
「レイちゃー-ん!」
メルティアが叫んでいたので皆気が付きすぐアイラも飛び込もうとしたがレイは消え元の地面に戻っていた。
「お兄様ーー!」
暫くしてアイムの影から小柄の少女が出て来て倒れ込む
ホタルがその子に駆け寄り抱き上げ声をかける
「ダカーポ!何があった!レイちゃんは!」
ダカーポは力なく答える
「ごめんなのレイの影どんどん狭くなって・・ダメだった。」
エレミアとサリアスがつぶやく
「完全にやられた・・」
「あぁ妾たちのミスじゃ!」
アイムもレイが消えた地面を見つめる
そこに再び着弾しメモが現れる
サリアスがメモを取り読み上げる
「愚かな者達よ。今手元に女神を語る愚か者のガキが到着したよ。
今から小人族のガキに隷属の証を施す。これからみっちりと奴隷としての教育をし貴族が好むように調教するから安心したまえ」
それを聞いてレイが吸い込まれた地面を叩きながらアイラが叫ぶ
「お兄様ぁー---!」
護衛達もがっくりと項垂れる
アイムも倒れ込む
「アイムちゃん!しっかりして!」
エレミアが意識のなくなったアイムを抱きしめる
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