第36話孤児院の洗剤はチャイルド印のソープです

みんなが安定して、洗剤を作れるようになるまで、ボクは毎日森で素材集めをしていた。


そして子供達が、洗剤を作り始めて数日がたち、安定して洗剤を作れるようになった。


ボクはもう一度、洗剤の違いと使い分け、そして不衛生で起こる菌についてもう一度教えた。


食べ終わった後の食器を、子供たちが作った洗剤クリーンソープで、食器を洗っている。

ボクは植物を乾燥させて作ったスポンジを子供達に渡して洗剤をつけて食器を洗ってもらった。


「うわーこれ凄い汚れが落ちやすいよぉ」


それを見てたエレンさんが興味深そうに訊ねてくる


「ミレイちゃんそれは何でしょうか?」


やっぱ気になるんだ…


「これはボクが森の植物で作った、スポンジです。

これに洗剤をつけて洗うと凄く綺麗に洗い落とせます」


「そこまでする必要あるんだ」


ボクは集まったみんなに洗剤の事スポンジのこと、何でここまで洗う必要があるのかを説明した。


洗剤をつけるスポンジは、瓜の植物の少し黄色いのを乾燥させると、簡単にできるので理解ができたみたい。

洗う必要があるのは、理解できてるから復習の意味で、エレンさんに答えてもらった。


「洗剤で洗うことで目に見えない菌が、洗い流せるからです!」



「そう綺麗に洗わないと、洗い残しに菌がつきます。

このスポンジは、食器を洗う事にも使いますが、身体を洗う時も使えるのです。

もちろん身体洗う時はもう少し大きめの物を使います。」



実際に、今孤児院には、ハエなどの虫類は、ほとんどいないから、皆も実感してるみたいだ。


ボクは、ここ数日の成果を褒め、さらに徹底させるために皆にもう一度言った。


「みんながきちんと、手洗いやトイレでのルールを守ってくれてるから見て!

あれほどいた虫がいません!

凄いですよぉ」


子供達はみな褒められたことで喜んでいる。

うんいい感じ


「みんな手洗いも、ちゃんと綺麗に洗うようにしてください。

みんなが元気でいるために、必要な事だからね。

外から帰ったら必ずやって下さい!

手洗いの洗剤は、このソフトソープを使う事

今みんなが作ってるのはクリーンソープで少し強力なので、間違えないようにね。」


ボクは3種類の洗剤が入った容器を並べて用途を説明した。


コト

コト

コト


「右の容器に入った洗剤は食器や服とかを洗う洗剤です。

今みんなが作ってる洗剤です、名前はクリーンソープです」


「これをララ達が作ってるの?」


「そうだよ」


子供達嬉しそう


「真ん中は手や身体を洗う洗剤です。

左は髪を洗う洗剤です。

これももう少し慣れたら、作ってもらうから」


子供達は、置いた容器を質問してくる


「はい!この容器ってどうしたの?」


「そうナナも凄く気になる綺麗で可愛い容器」


「あー可愛い♪子供が手を洗ってる」


みんなが容器を手に取り合って、きゃーきゃー言ってる


え?洗剤じゃなくそっち?


「この容器は少し建物から離れたところに小さい窯があります。そこで作りました。」


エレンさんが驚く


「えーー!この容器ミレイちゃんが作ったの?凄いね」


「ほんと凄いよミレイお姉ちゃん」


アハハなんか恥ずかしいなぁ、容器については後で話すことで、みんなが納得してくれ、先に洗剤の種類について説明した。



「この前説明した洗剤の使い分けについて説明するね」


エレンはミレイの行動に驚きじっと見つめる


『この子一体何者なの?

私と子供達を治療し!

孤児院の建物を作り変え、水を汲むポンプにトイレ、お風呂の設備、に洗剤、洗剤の入ってる入れ物、

それに私でも知らない知識

こんなにワクワクさせてくれる子供初めて、もっとこの子の事知りたい…

何孤児院のこれからの事って、私何でもするから…』


うわー何かみんなめちや見てる、特にエレンさんは圧が凄いんですけど…


なんかプレッシャーが…とにかく説明しなきゃ


「みんなに作ってもらった洗剤について説明するね。

みんなが作ってるのはクリーンソープ主に食器や服とかを洗う洗剤です」


ふんふんって言ってるのがわかる。アハハ


「ソフトソープは手や人の身体を洗う時に使います。

こっちはリンシャーね髪用の洗剤です。」


子供達が騒ぐ


「髪の毛がサラサラになるやつだぁー」



「アハハどっちも作ってもらうからね」


子供達はリンシャーが作れることを喜んでいた。


「ララ頑張るから」


「沢山作るからねぇーみんな」


「ネネ沢山つくりたぁーい」


アハハ凄い子供達だ、たぶんこのままだと、クリーンソープもすぐ作ってしまいそう


ボクは容器についても説明した。


「さっきみんなが騒いでた容器はボクが、敷地の隅に新しい設備で作りました。」


そうボクは、洗剤の容器をどうするかいろいろ考えて、ほんとなら透明の硝子がいいんだけど、この世界はまだ透明硝子の技術がない。

そんなの作ると大騒ぎになる。

だから陶器で作る事にした。


そして敷地の端っこのスペースに小さな窯を作った。


そして、いろいろデザインを作り、何度も見比べ、出来上がったのが、白い可愛い容器ができた。


容器の隅には、ボクが書いた子供の可愛い絵を、容器の完成前に刻印されていて消えるこはない


刻印は、ちゃんと絵になっていて、小さな子供が手を洗ってるはソフトソープに、食器を洗う子供はクリーンソープに、髪を洗う子供はリンシャーに、刻印をつけた。


チャイルド印の3種類のソープ容器ができた。

孤児院の主力商品の完成だ。


「みんなで作った洗剤を、この可愛い容器に入れて販売します。

チャイルド印のソープの完成です」


ボクが商品の完成を宣言すると、子供達は大喜びし、中には泣いてる子供もいた。


今まで大変だったし、いろいろ思いだしたのかも…

自分たちがモデルになってるから嬉しい子供もいるみたいだ。


これで子供達が安心して暮らせるようになるかな…


エレンさんと子供たちからは、容器以外も作ってほしいと、要望があったけど、容器作りが少し落ち着いたら、作る事で納得してもらった。



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