第22話バイスル王国の食糧問題
バイスル王国の、半年に一度の重要会議に王妃エレミアは、国王補佐官として参加していた。
助言のために呼ばれ、ハートレイ陛下の後に控え会議を聞いていた。
しかし会議が始まったが、会議とは名ばかりで決まってる内容が話されていくだけのくだらないものだった。
ブリンカー国は辺境地域が凶作により収穫量が大幅に減少、それに加え環境も悪化し疫病により死亡率が上昇、特に子供の死亡率が70%を超えてるにもかかわらずなんの対策も話し合われず放置、軍事に関する予算は前年より30%増ですんなり会議は終わった。
エレミアは内容を聞き呆れ何も言葉を発しなかった。
『ほんと何なのこの国の貴族達は、自分たちのことだけしか考えていない、多くの国民が飢え、病気に苦しみ多くの子供は成人まで生きられないのに馬鹿なの?』
会議と言うなの話し合いが終わって各大臣たちは談笑している
エレミアは、国の重要な会議に30分あとはくだらない話し合いに1時間以上も話してる大臣たちに苛立っていた。
『この国の重要な会議に30分決まったのは軍事増額、あとくだらない話しどいつもこいつも馬鹿か!今大陸の国々で疫病問題食料不足を抱えててどの国もその対策に追われているのに、第一大陸最大の我が国にどこの国が攻めて来るのよ・・この国の男どもは!』
エレミアはまだくだらない話を続ける大臣たちに苛立ち立ち上がり宰相に発言を求める。
『なんか名前呼ぶのも腹が立つわね。この馬鹿共は・・・』
「宰相ちょっと発言よろしいかしら?」
宰相のゲルマンは会議中一言もしゃべらなかったエレミアが発言を求めて来たのに驚く
「はぁ・・・エレミア殿下どうぞ」
「ここにいる各方面の責任者に尋ねます。今この国で問題になってるのは何かわかりますか?何故軍備増加なのかしら?そもそも今のが会議ですか?」
宰相は一応はいつも通りに行われたから問題ないと答える。
エレミアは鉄扇を取り出しパチンと鳴らし集まってる者を睨みつける
パチン!
「貴方たち今この大陸は疫病問題、食料不足問題を抱え大変な状態なのよ!何を考えていた!他の国々もこの疫病問題が食料不足問題を抱えてる。自国の問題もあるのに戦争なんてどこが仕掛ける!今はそんなことより疫病と食料不足を何とかしないといけないでしょ!」
参加者たちは大人しくなり誰もしゃべらない
「軍事より疫病と食料不足でしょ!軍事費を大幅に削って問題に回すべきでしょ!反論あるならきちんとした意見を述べなさい!」
バチン!
誰も反論しようとしない。仕方なくゲルマンが反抗する。
「エレミア殿下さすがに軍事削減はまずいかと・・・」
「だから反対ならその理由はなに!」
バチン
ヒィ・・・
「さすがに敵国が攻めてきたら対抗できないかと・・・」
エレミアはダメだと首をふり述べる
「わかりました。今回は何も言いません。次はないわよ」
バチン
国王のハートレイは、エレミアから放たれる威圧にびびる。
『エレミアや怖い!怖すぎるぞ!皆ビビってるではないか!
ちょとその圧を止めてくれ!』
ハートレイの気持ちなどお構いなしに、威圧を放ちながら話す。
「次の時までに納得のいく説明をお願いしますね。では私これで失礼します。」
会議は終わり、エレミアは部屋を出て自室に戻る
「ほんと無駄な会議・・私はあの子に会いに行こうかしら・・」
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