第23話モルトン冒険者ギルドで登録しました。

ボク達は森を出て数時間歩いてやっと町に着いた。


『みんな町の門に着いたから、門番さんに気づかれないように気配遮断してね』


ピキ『なのぉ』

ピキ『なのぉ』

ピキ『おいしいの』

ピキ『いくのぉ』


ちょっと意味不明な二匹いるけど大丈夫かなぁ・・


ちなみに今のボクの容姿は長いフードコートでフードを深く被り長い髪を隠して、顔を少し黒くして町に入るために門に並んでチェックを受ける


門番さんは、周りを見ながらボクが一人なのか確認してくる


「お嬢ちゃん?でいいのかな?はどこから来たのかな?お父さんかお母さんはいないのかな?」


あ!設定考えてなかったのね、うーんどうしょう。

そうだ途中まで冒険者の人と一緒だったことにすればいいんだ


「途中まで冒険者の人と一緒でした。薬草探して来るから先に行ってなさいって言われて先に来ました。」


門番の男の人は、羊皮紙みたいな紙にいろいろ書いてたけど問題なしって通してくれました。

たぶんボクの特徴とか書いていたんだろうね。

まぁこの容姿変えなきゃ問題ないよね


「そうか身分証とか・・持ってねえないいや、この子なら問題ないだろう入っていいぞ」


やったね♪入れたぁ・・

どっちにいこうかなぁ商業ギルドか冒険者ギルド

商業ギルドは怖い人いないと思うから商業ギルドかな?


ボクは町の人に聞いて商業ギルドに向かった。

ここかな?

ボクはギルドの扉を開け中に入った。


バタン


うわーいっぱいカウンターがあるどこに行けばいいんだろう・・

あの綺麗な人に聞いてみよ


「すみませんギルドの登録したいんですが、ここでいいですか?」


綺麗な受付のお姉さんは、ボクの姿を見て明らかに嫌そうな顔しながら教えてくれる


「お嬢さん!ここは一般受付!登録は2階!

ちゃんと書いてあるでしょ!

字読めないの!

わからないの?

わからないなら来るなよ!

ちなみに聞くけど、登録に大銀貨5枚いるけど持ってるの?フフ」


えーー!たっかぁーー


この人完全にバカにしてるなんかむかつく!


ピキー R 『マスタここみんな嫌いな匂いしかしないの』


『そうなんだ、ライム教えてくれてありがとう』


ピキ P『マスターここダメなの、嫌な思いさせたのだから破壊するの』


おーいパルム!ちょっと待とうか


『パルム、まだ町に来たばかりだからそういう事言わないの!』


ピキ E『マスターあいつバン!するの』


おい!何言ってる!エルムまでなんでそんな過激発言になる!


ピキ M『マスターここつまんない早く出るの』


ミルムは無関心か・・何もない方がいいや



ライム達も、総合的にダメって言ってるしもういいや


「お姉さんありがとう」


ボクは一応お姉さんにお礼を言ってギルドを出た。


二度と来ないよ!ベェーだ


バタン


こうなったら嫌だけど、冒険者ギルドに行くしかないか…

ボクは諦めて、冒険者ギルドに向かった。


ここかぁ大きな2階建てのログハウスだ。

ウッドデッキに、テーブルが置いてあって、ここでお酒飲んでる人やご飯食べてる人もいる。


そっかもう夕方だもんね。


何人かの冒険者の人は、ボクを見てニヤニヤして話している。

ボクは中に入り受付カウンターに向かった。


「すみませんここで登録できますか?」


受付の綺麗なお姉さんは、子供だからかそっけなく指で教えられた。


めちゃ睨まれたし、なんかダメそうな気がする。

ボクは、もう一度教えられた窓口のお姉さんに登録の事を聞いてみた。


「あの冒険者登録したいのです、ここでいいですか?」


対応してくれたお姉さんは、笑顔で答えてくれる


「はい!ここですよ、あらはじめて見る顔ね、ようこそモルトン冒険者ギルドへもしかしてお嬢様一人かな?」


うわーさっきの人と全然違う、この人凄くいい感じ優しそうだし


ピキー『マスターさっきの人あんましだけど、この人好きな匂いするの』


『へぇライムがそこまで言うなら安心だね』


ここで登録したいなぁ・・


「はい!ダメですか?」


お姉さんは丁寧に条件とか最低限の規則とか依頼の事とか教えてくれた。


「全然問題ないですよ、歓迎しますお嬢様、一応冒険者について説明するから聞いてくれるかな?

わからなかったら質問してね、大切な事だから」


「はい!わかりました、お願いします」


このお姉さん凄く優しい、こんな怪しい恰好してるのにちゃんとわかりやすく説明してくれました。


☆冒険者登録は8歳から性別種族関係なく登録ができる

☆冒険者ランクはSS~Fランクまでありランクによってカードの材質色が変わる


☆ランクUPは依頼達成率、依頼達成件数、によって決まり低ランクの者は低ランクの以来しか受けることが出来ない


☆依頼の失敗はギルドカードに記録される。同ランクでの失敗は5回まで、それ以上はランクの降格、再講習を受ける必要があり講習費用も発生する


☆Bランク以上はギルド活動拠点の領主に届出、面接が必要になる。

受理されるとBランクは領主、Aランク以上は国家から最低活動資金が支給される。

注)Bランク以上は認められた冒険者として活動資金が与えられる変わり、指名依頼もこなさなければならない


☆全ての冒険者は依頼を受けそれを達成するために準備し行動しそして報酬を得る。

依頼がないと冒険者生活は成り立たない、つまりお互いの信頼関係で成り立っている。

よって信頼を損なうような行動を取る冒険者は依頼を受ける資格がない!

そのような冒険者は何度かの警告を与え改善されなければ冒険者資格をはく奪する!


「以上ですが、何か質問ありますか」


「ないです!」


「ではこちらの用紙に記入をお願いします、代筆いりますか?」


お姉さんはずっと笑顔で対応してくれている、この人なら安心できるね


「大丈夫です」


ボクは用紙に記入し受付の人に渡した。受付のお姉さんは目を通し確認し読み上げて来る


「はい!確認します、名前はミレイ様、人族女性年齢は10歳で間違いないですか?」


ボクは返事を返した。

予定通り偽名と性別を偽り登録した。

なんか襲って来た人達ボクを狙ってたし目立たないようにいろいろ情報を集めないと・・


その前にお金ないから宿泊まれない・・

何か売らないとお金がない。

魔物素材はまだランク低いから嫌な予感しかしないからとりあえず、薬草を宿泊分売ればいいかな。


ライムの収納は採取したいい状態維持できるから高く買ってくれるかも、よし聞いてみよ


「あの素材?ってどこで売れますか?」


お姉さんは登録してすぐのボクが素材を売ることに驚いていた。


「え?あぁそれならあそこが買取カウンターだから、そこに持っていけば鑑定してくれて、売ることできるから」


「わかりましたありがとうございます。あのお姉さんの名前教えて下さい」


お姉さんは笑顔で教えてくれた


「私はオリビアよ、よろしくね可愛い小さな冒険者さん。何かあったら言って来て、お姉さんが対処するから」


ボクはお礼を言って買取カウンターに向かった。

ここはマッチョの男の人と、眼鏡かけた女性がいて、女の人はボクを怪しい者でも見るようにジロジロ見て来る。

なんか完全に怪しんでるよ。


確かに怪しいフードを被って10歳て言っても、小さいから5歳くらいしか見えないし・・

小柄なボクは目立ちすぎるかも、冒険者活動考えた方がいいかも、トラブル起こりそうだし・・


「あの森で採って来た薬草何ですが、買取お願いできますか?」


うわーこの人達だめだ、あきらかにめんどくさそうにしてる。


特に女の人、ボクが近づくとボクの容姿をじっくり見て露骨に態度を変えて来る


「こちらのテーブルに出してください、雑草は買い取りませんよ!」


女の人は眼鏡のふちを持ちながら何度もボクを見て出すのが雑草と決めつけてる。

オリビアさんの方を見て文句を言いたそうにしている。


多分『何なのよくこんな怪しい子供登録したわね、何考えてるのかしらフン!』って感じに思ってる気がする


仕事だから仕方なしって感じする。

何度も出す場所はここよってカウンターを叩くし。

雑草は虫が多くついてるから嫌だとか、完全に雑草を持ってきてると思ってる。

なんか気分悪い出すのやめようかな・・


ドサドサドサ


「これなんですけど、だめですか?」


買取査定員のメルティは、出された薬草を見て驚く、何これ間違いなくヒルシル草だけど葉っぱと茎に斑点がある。


これ虫食い?何だろ見たことないうーんこんな怪しい子供だし、一応薬草だし最低のお金渡せばいいか・・


「ギルドカードを出してください!間違いなく薬草です買取できます」


よかったぁこれで宿にとまれるかなぁ・・


「よろしくお願いします」


この時メルティは見たことがないヒルシル草に驚き、鑑定もせず低品質粗悪品として評価を書く


低品質薬草1束小銅貨5枚50ジェルで買取を決め用紙に記入し、5束分250ジェルをミレイに支払う


「低品質で質がさらに悪かったですが、頑張ったようですから、ご褒美です。

今回だけですよ!次はこのような品は買取しませんからいいですね。

1束50ジェル5束ですので250ジェルです、どうぞ!」


ボクはお金を受け取りお礼を言ってギルドをでた。


ピキー『マスターあの人間おかしいの!薬草粗悪じゃないの、嫌な臭いしかしないの』


ピキー『そうなの、ライムやミルム達の収納や空間収納は、劣化しないのだからおかしいの』


ライムたちが珍しく怒ってる。

ボクは、ライムをなだめながら宿を探す。

1件目はボクを見るなり断られ、次の所は1泊食事なしで10000ジェル大銀貨1枚だよって言われ諦める。


一番安そうなところに入ると食事なしで1000ジェル小銀貨1枚って言われ落ち込む、すると宿の人が聞いて来る。


「お嬢ちゃんいくら持ってるんだい」


ボクは今持ってるお金を言った。


「250ジェル」


宿の人はボクを見て仕方なさそうに言って来る


「裏の厩舎なら、あいてるから好きに使いな、藁も好きにしていい、250ジェルならこんなところだ」


ボクはお礼を言って、宿の裏にあるあいている厩舎に藁を敷き詰めて潜り込んだ。


「はぁ・・何とか屋根のあるところ確保できた。

明日はなんかギルドでなく違う事見つけたほうがいかも・・」


ピキー『マスター安心して眠る、ライム達がマスターを隠すから大丈夫なの』

ピキー『エルム守る気配遮断するだから安心するの』

ピキー『心配ないの』

ピキー『なのなの』


『フフみんなありがとう』


ボクはスライム達に包まれてる。

うわーー気持ちいい何これ!

全然寒くないし最高だよ♪

ボクはスライム達に包まれて眠りに着いた。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


この世界のお金は1ジェル=1エン

小銅貨1枚=10ジェル

大銅貨1枚=100ジェル

小銀貨1枚=1,000ジェル

大銀貨1枚=10,000ジェル

小金貨1枚=100,000ジェル

大金貨1枚=1,000,000ジェル

白金貨1枚=10,000,000ジェル

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