エピローグ
光の中へ
ヒルデガルトは世界を旅している。
これまで、己の一族に囚われていたせいか、ヨーロッパを出る気にはならなかった。だが戦争が終わった時、不思議と、もっと広い世界を見たくなったのだ。
力が弱くなったから大したことはできないけれど、旅することは楽しい。
面白いことが好きだ。
自由が好きだ。
戦いは……もう、やめにしてほしいかもしれない。
あれからも、世界から戦いがなくなることは無かった。
願わずにはいられない。
全ての人間が真の意味で自由になることを。
自由という当たり前の権利を取り戻すための戦いを、しなくて済むようになることを。
そうやってできた世界はきっと、これまで見た何よりも、美しく、光に満ちていて、そして、面白いと思うのだ。
改めて、何度でも言おう。
自由ばんざい、と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます