番外編その1
NHK-BSでの放送日とリンクしてグラナダ版のドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」の各エピソードを取り上げてきたこの企画。すでに放送は終了してしまいましたが、事情があって紹介していないエピソードがあります。見所を語り損ねた回をきちんと埋めて、完結させねばなりません。
今回は番外編。一度、「どのエピソードを紹介していないか」を整理しておこうと思います。これをすることで「映像で味わうホームズ」の裏テーマ、「なんであの原作はグラナダTVは映像化しなかったのか」や「原作の発表順とドラマの放映順が違うのはなぜ」といった話もしやすくなるだろう。と、そんな考えもありますので、ちょっとお付き合いいただけるとありがたいです。
まずは手元のDVD(発売・販売元 株式会社 ビーム エンタテインメント)からグラナダ版ドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」の収録作品全タイトルリストを。
×1 ボヘミアの醜聞
○2 踊る人形
○3 海軍条約事件
○4 美しき自転車乗り
○5 まがった男
○6 まだらの紐
○7 青い紅玉
○8 ぶなの木屋敷の怪
○9 ギリシャ語通訳
○10 ノーウッドの建築業者
○11 入院患者
○12 赤髪連盟
○13 最後の事件
○14 空き家の怪事件
○15 プライオリ・スクール
○16 第二の血痕
○17 マスグレーブ家の儀式書
○18 修道院屋敷
○19 もう一つの顔
○20 六つのナポレオン
○21 四人の署名
○22 銀星号事件
○23 悪魔の足
×24 ウィステリア荘
×25 ブルース・パーティントン設計書
○26 バスカビル家の犬
○27 レディー・フランシスの失踪
○28 ボスコム渓谷の惨劇
○29 ソア橋のなぞ
○30 ショスコム荘
○31 高名の依頼人
○32 這う人
○33 サセックスの吸血鬼
×34 犯人は二人
○35 未婚の貴族
○36 三破風館
○37 瀕死の探偵
○38 赤い輪
○39 ボール箱
×40 金縁の鼻眼鏡
○41 マザランの宝石
と、こんな感じです。
ホームズ譚は短編56作、長編4作ですから。60ひく41で、グラナダでドラマ化されていないエピソードが19作もあるのです。約三分の一がグラナダのスタッフで映像化されていないのです。
全エピソードの映像化がかなわなかったのは、ホームズを演じたジェレミー・ブレットの体調不良など、さまざまな要因はあるのでしょう。
数字の前の○は本企画で取り上げたもの、×はまだ語っていないものです。
「映像で味わうホームズ」は今のところ38話。「ギリシャ語通訳」を二回にわけて取り上げ、「はじめに」があるので紹介したエピソードは36話。まだ語っていないのは5作品。
「ボヘミアの醜聞」「ウィステリア荘」「ブルース・パーティントン設計書」「犯人は二人」「金縁の鼻眼鏡」です。
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