第4話 みっつの始まり
恭介さん
どこに行かれたのですか
会いたいです
思えば私がもっと優しくしてあげればよかったなと
後悔しています
早く帰って来て下さい
今度こそは美味しいパスタを作ってさしあげます
大介
そこの荷物をさっさと片付けろ
はい
申しわけありません
哲也さん
大介さんは慣れていないんだから
もっと優しくしてあげてよ
ああ、わかった
お嬢様は事務でもしておきな
もう
恭介さん
よければ食事に行きませんか
ああ、いえ
恥ずかしい話
お金がないから
申しわけありません
大丈夫よ
お父さんに甘えれば
すぐ出してくれるから
明日行きましょう
今日のうちにお金をもらっているから
待っててね
はい
大介さんの方が年上だから
はいって言わなくてもいいよ
ああ、ありがとう
そうそう
お父さん
お願いがあるの
なんだ
また、小遣いをくれじゃないか
どうして、わかったの
お前が話しかけてくるときはいつもそうだろ
ばれたか
馬鹿野郎
大介さんが入ったばかりで寂しそうなの
私がなんとかしてあげたくて
ああ、ほっとけ
お父さんは、そんなに冷たいの
子供じゃないだろ
そうだけど、お父さん優しいから
わかってくれると思ったのに
もう、お父さんは大嫌い
ああ、待て
仕方ないな
少しだけだぞ
ありがとう
ほっぺにチュウしてあげる
いいよ
ほら
もう、照れちゃって
さっさと寝ろ
うん、お父さん
ありがとう
大介さん
お父さんからお小遣いもらった
いっしょに食事にいきましょう
いや、申し訳ないよ
大丈夫よ
それとも私に魅力がないの
いや、そんなことはないけど
じゃあ、行きましょう
ここのお店が美味しいの
インド料理で珍しくて
大介さん辛いの大丈夫
ああ
好きだよ
ほら
来たよ
美味しいでしょ
ああ
恭介さん
チキンカレー
作りました
良ければ食べて下さい
ああ
どうですか
美味しいよ
なんだ、この思いは
俺は一体
誰なんだ
どうしたの
大介さん
ボーっとしていますよ
ああ、疲れたのかな
そうでしょ
あの、哲也がこきつかっていますからね
私が強く言っておきます
いや、いいよ
私は社長の一人娘だから
これでも権力があるのよ
お父さんは私に甘いから
そうなんだ
大介さん
私のことどう思いますか
可愛い
それとも普通
可愛いよ
本当
うれしい
大介さんは独身でしょ
ああ・・・
思い出せない・・・・
まだ、出会ったばかりだから
恥ずかしいけど
大介さんはイケメンだし
魅力的
でも、私のことをどう思っているのか
気になるな
可愛いと思うよ
本当
ああ
また、会ってもらえないかな
ああ、いいよ
やった
うれしい
仕事は大変だけど
私が癒してあげる
ありがとう
大介さんはあまり喋らないのね
まだ、慣れていないからね
そうよね
早く慣れるといいね
ああ
私は事務の仕事をしているの
あまり、力になれないけど
何かあったら言ってね
ああ、ありがとう
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