第11話  日本拳法と太極拳 その3

 宮本武蔵の「五輪書」、その最終章である「空の巻」については、この書を本気で読み始めた十年前、どの武蔵関係の本も明確な記述はありませんでした。私自身も個人的日本拳法観から、演繹的に私なりの解説をするしかなかった。

 ところが、人生の最終章となった今、Thi Minh Huyen TRANさんという女性の太極拳を見ることで、一気にもやもやが氷解しました。まさに「エウレカ !」の境地。

 私の60数年間の思い出深い人生の最後に太極拳を持ってこれたのは、なんとも運命を感じざるを得ません。

  おかげで、いずれその時がくれば、すっきりとした気分であの世行きの長距離バスに乗れるのではないかという気分です。Thi Minh Huyen TRANさんありがとう。


2021年 09月01日

平栗雅人

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