いわゆる、「悪役令嬢のざまぁ系小説」とは、一線を画す作品です。
主人公の心持が一貫していて、100日を駆け抜ける様は爽快で感動できました。
シンデレラストーリーは夢物語で、その裏に彼ら彼女らの血を吐くような努力があるということがしっかり描かれています。
また、結末については、素人小説では大概がご都合主義的に陥りやすいのですが、この作品では伏線がきっちり張ってあるためにすんなりと受け入れられます。
描写も細やかで、映像が脳裏にぱっと浮かぶ。(私は、ラノベではこの点が特に重要だと思っています。)
文体も構成もしっかりしている素晴らしい作品だと思います。