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さて世間では間も無くバレンタインなる異教のイベントが起こります。
45猿が8585したりするにはもってこいのイベントですが、私は彼女にバレンタインを理由にして告白したりしたくは無いとだけ言っておきます。
しかし世間のカップルの出来る流れに鬼小島さんも一足先に乗るらしく私に、「上杉」という名字の方を探してほしいと協力を求めてこられました。勿論私は承諾しましたがその上杉さんを私は知りません。一学年下だそうなので騎手さんに聞いてみるとなんと自分がその上杉さんだというではありませんか。とりあえず鬼小島さんが呼んでるとだけ言うと彼女はすぐに彼のもとへ向かいました。
さて今聞いた話をまとめると、上杉さんのお家は旧華族の家系で、鬼小島さんの家はそこの執事の家系。家出したお嬢様である上杉さんを鬼小島さんは探していた。上杉さんは高校卒業後も自由でいたいが、鬼小島さんは危険だから家に戻ってほしいと懇願。上杉さんは鬼小島さんが護ってくれるから、と拒否。お二人はめでたく結ばれました。
教室に戻って彼女の方を見てみますが、やはりうつむいた顔をしています。
…もうすぐ、春ですね。
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