第14話 ケイトちゃんからの依頼1

タークsideに戻ります。


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銀行立て籠り事件から暫くして、ケイトちゃんから依頼を受けた。



『ベンジャミン君達の財産を盗んで逃げた元大家、マクレガー氏を探して欲しい。』



エッ!?



そういうのはケイトちゃんの方が、得意じゃなかった?



『この前の件で屋敷中過保護になってて、今動けないの。

でも、ベンジャミン君には今回の件で恩があるから、少しでも良いから返したいの…… 』



って言うのはわかるよ。

でもね…そもそもケイトちゃんがあの子達を助けたから今回の件で協力してくれたんだよ、そこは察してあげてね。



別に嫌な訳じゃないから、そんなに悲しそうな目で見ないで!



ところでベンジャミン君達のお母さんと連絡はついたの?



『今、ミミミ先輩の伝でズーラシアン王国で探して貰ってる。』



まさか、そのお母さんマクレガー氏の伝で出稼ぎに行ってないよね?



『それは正規の【錬金術師協会からの紹介】だったんだけど、その就職先が潰れて居所がわからなくなった。』



それ凄くまずいじゃん!

だいたい僕達子供だよ、大人に頼んだ方が良くない?



『ズーラシアン王国に外交で行っているロピアー公爵様にも頼んだ。』



あゝ外交のロピアー公爵家ね。

エリーちゃんがお嫁に行く予定の。

でも、その婚約者と仲が悪いんでしょ?

借りを作るのまずくないかなぁ……



『ちゃんと親を通して、正規の依頼で出したから大丈夫。

あの婚約者バカは、知らない事。

それにロピアー公爵おじさまと父様は親友だから…… 』



なら安心かな。



それにしても、初等部にも入れないくらいのバカってどんだけ?


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