第1の復讐

入学試験前(ここから一人称)

半年後



俺は今とある高校の校門の前に来ている。もちろんただ単に通りかかった訳では無い。今からこの高校の入学試験を受けに来たのだ。ここは国立魔法機専門第3高校、この国に8校ある国立魔法機専門高校の中でも対人戦闘に特化した高校だ。


「受験票を見せた人は指定の席に着いてください」


校舎の中からアナウンスが聞こえた。俺も早く席に着こうと校舎に入った。

正直なところ少し緊張していた。国立魔法機専門高校の中でも特に人気があり1番入学が困難な高校なため倍率は他7校とはレベルが違う。そんな高校に入ろうとしているのだから周りの受験生も真剣な顔付きだった。その雰囲気に煽られたのか、俺も自然と緊張感が高まるというものだ。


「皆さん席に着きましたね。これから国立魔法機専門第3高校の入学試験を始めます。皆さんには願書を出していただいた際に資料を渡したのである程度試験の内容は理解していると思いますが、一応説明します。」


試験監督の先生が説明を始めた。予め渡されていた資料にある通り、この試験は筆記と魔法機適性試験の2つにわかれている。筆記は主要5教科+魔法機学で、中学生で一応習うがこの高校だけは中学内容で試験を突破出来ない。緻密な試験対策が必要になる。

そして、適性試験。これは魔法機の出力と操作性、魔粒子の質を測る。これは中学生ではほとんど習わない。なぜなら魔法機はとても危険なのでオリジナルの魔法機を手に入れるのは高校入学時と決められている。そのための個人専用魔法機を製造するための適性と第3高校に入学できるくらいの魔法レベルを見定める2つの理由により適性試験が行われている。


「それでは筆記試験を始めます。くれぐれも不正の無いようにしてくだはい。それでは、はじめ!」


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