第110話 束の間の休み
とりあえず『神罰の塔』についてはいったん保留だ。
他国の施設なので本来は王国で決めることではないのだろうが、魔界の魔物が来るとなれば別だろう。
下手をすれば王国にまで被害が及ぶかもしれない。
こっちはアビスゲートを封印しているのだから、神罰の塔を壊すくらいなら許してほしいものだ。
今の僕のステータスはこんな感じ。
LV:47
HP:112173/112173
MP:4299/4299
腕力:6801
体力:6458
速さ:6447
器用:6163
知性:11544
精神:11544
スキル
【生活魔法】
【上級剣術Ⅲ】【上級体術Ⅰ】
【中級盾術Ⅳ】
【全属性魔法マスター】【時空魔法マスター】
【エクスペリエンスⅡ】【ラージⅤ】
【ストロングⅢ】【バイタルⅡ】
【クイックⅢ】【コンプレクスⅡ】
【クレバーⅤ】【メンタルⅤ】
【ドラゴンキラー】【ライフレスキュー】
【スキル成長速度上昇Ⅲ】
【フルムーン】(UP)
【MP回復力上昇Ⅳ】【セレニティⅤ】
【レアドロップ率上昇Ⅳ】
【MP限界突破】【MPバースト】
【攻撃時MP回復Ⅴ】【撃破時MP回復Ⅳ】
【無詠唱】【詠唱時防御】
【不意打ち】【捕縛術】
【ステルスサーチ】
【トラップシーカーⅤ】
【目利き】【上級錬金術Ⅲ】
【闇属性強化】
【エレメントレジストⅤ】【リボン】
【沈黙耐性Ⅱ】【麻痺耐性Ⅲ】
【暗闇耐性Ⅳ】
【弱者の意地】
固有スキル
【交換Ⅴ】(UP)
【交換】のレベルがついに上がった。
これは、ガーゴイルを倒した後上がり過ぎたレベル調整のためにレベルを交換した直後だった。
効果は、交換できる対象に『人間と同じような知性を持つ魔物も追加』されるというものだ。
レベルが上がっていたが、次に備えてブラックギルドの構成員と交換している。
交換前はレベル218まで上がっていた。
またしてもMPは上限が上がっていた。
最近気がついたのだけど、最大MPが上がると、魔法の威力が少しだが底上げされる。
侯爵様の部屋を出て、神罰の塔でかなり体力を消耗しているミストラルさんを宿舎に帰しロックドライブラリーに単身で向かう。
狙いは七曜の魔女ドロップの青い珠だ。
さっきは神罰の塔が魔道具と言ったが、本当は少し違う。
元々あった建物の随所に強力な魔道具を埋め込んで、一つの機能を果たすようにしている構造だったのだ。
建物だけ壊しても埋め込まれている魔道具も全て破壊しないと意味がない。
また、長年神罰の塔が機能していたため周辺の土地も呪いにより汚染されている。
なので、建物を壊し魔道具も全て壊し土地の浄化もしないと、完全には無害化できない。
聖女様の神聖結界があれば楽なのだが、僕は使えない。
神聖結界は退魔、浄化、味方の回復、強化などの効果を一度に発揮する。
僕はといえば、対魔結界は使えるが、近づいた敵を通さない機能しかない。
退魔結界のように、敵を通さないかつ近づいた敵を弱らせて消滅させたりすることができない。
また、こんなに複数の効果を持たせた結界を作ることはできない。
一つの効果を持つ結界を複数種類展開すればいい話だが、それなりにMPの消費が多い。
僕はヴェルーガの魔法の知識と経験を持っているが、彼はその固有スキルが破壊に特化していたためか、守りに関する結界はそこそこだ。
攻撃できる結界もあるがそのまま攻撃した方が早いので、当分出番はないかもしれない。
というわけで、それを補助するために青色の珠の予備を持っておこうというわけだ。
4つほど、青色の珠を手に入れた。
そして、今日はもう休みだ。
◇◇◇
朝になると、ドレミーさんが起こしにくる。
「おはようございます、ご主人様」
「おはようございます、ドレミーさん」
ドレミーさんはメイド服をきっちり着ている。
ドレミーさんの処遇はまだ決まっていない。
とりあえずスキルの行使は禁止し、僕の能力について口外しないようにしているが、その他は特に制限をかけていない。
ただ、することがないのでメイアーさんの監視の下で屋敷の手伝いみたいなことをしている。
特に問題はなくある程度の教養は最初から持っていたようだ。
朝食は一人だと寂しいので、住み込みの使用人と摂るようにしている。
毎日違う使用人の人と食事ができるようにシフトを組ませてある。
そうでもしないと、屋敷にあまりいない僕はみんなのことを覚えられないからだ。
それと、僕のスキルによるスパイが紛れ込んでいないかの確認も兼ねている。
今のところ、僕に悪意を持っている人間は紛れ込んでいない。
さすが王家から人員をもらっただけはある。
今は悪意がなくても後から持った場合、僕が直接会わないと【交換】スキルは反応してくれないので、定期的に全員を見ないといけないのはちょっと面倒だと思っている。
スタン侯爵様からの返事待ちなので、今日はどうしようかなー、と思っているとエリアから連絡が入る。
(クラウス、交易路からカイル帝国が侵略してきたわ)
◆◆◆◆◆◆
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