第14話『衝動』

それぞれの

寂しさを突き詰めてみれば

ふたりに必要なものが何なのか

気づく事も出来たはずだよね…


交わした言葉のひとつひとつが

速度を上げて消えて行く…


満たされぬままの完結を否定も出来ずに

俺は欲望を抑え込む…


やがて…

思考のうちから外れ行く衝動が視界を閉ざし

俺はまた過ちを犯すのだろう…


それこそが過ちだと気付きもせずにね…


目の前の君を見ようとしなかった 俺の罪…


すべての価値観を投げ出した

君の…


どんな後悔も

答えなど見つけられないから…


傷付く事に脅えないで

もう一度だけ 


君を抱き締めたいんだ…





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