4-3 開催!セルンド祭り
「2回戦進出したユウキ選手いらっしゃいますか?」
俺は自分の席に戻ろうとしたタイミングで大会組織委員会見たいな人が俺を探していたので側まで行き、声をかける。
「ユウキ選手ですね?こちらお飲みください。魔力や傷を治す力があるジュースです。」
匂いも色も見た感じもグレープジュースにしか見えないジュースが入った紙コップを受け取り、飲み干した。
すると確かに体力や魔力が完全回復していくのがわかった。
転生直後は自分のレベルや体力などが見えていたがいつの日か夢にゼウスが出てきて、こういうのが見えてるともう無理だとか諦めやすくなるので見えないように何か細工をしたらしい。なので体感でどう。しか表現出来なくなったのが痛い所だ。
((これは魔力を気にせず使えるな。))
これで覆面の剣士と当たってもいい試合が出来るかもしれない。
「ここで参加者の皆様にご連絡がございます。毎年2回戦になると棄権する選手が続出するのですが…。え?あ、はい。分かりました。えーっとですね、現在残っている選手がプットマン選手と犬王女選手とユウキ選手と覆面の剣士選手の4人でございます。」
ということは次の対戦相手は…。
「という事で2回戦第1試合準決勝はですね、ユウキ選手対覆面の剣士選手。」
俺は急いで準備し、会場に入場した。
覆面の剣士も入場しお互いが合間みえた。
「それでは両選手が準備できたと言うことで準決勝、ユウキ選手対覆面の剣士選手。始め!」
覆面の剣士は剣の構え方からして隙がない。
お互いが微動だにしないまま数十秒が流れた。
我慢しきれなくなった俺は手に魔力を込めた。
「「ファイヤー。」」
出した直後覆面の剣士は空中に回避した。
俺は追撃の魔法をすぐさま用意した。
「「コリエンテ。」」
準中級水魔法「「コリエンテ。」」を槍状にイメージし、攻撃した。
しかし覆面の剣士は一太刀で「「コリエンテ。」」を回避した。
そして覆面の剣士は地面に着地した瞬間に「「肩並行斬。」」を発動し、突撃してきた。
俺はすぐさま剣を縦に構え攻撃から身を守る。
「両者序盤から攻撃の撃ち合いだー!どちらかといえば覆面の剣士選手の方が余裕にも見えるか?それもそうだ。覆面の剣士の去年の大会は3位だ。」
俺は片耳を立てそんなアナウンスを聞きながら覆面の剣士と剣をぶつけ合っている。
俺は左手に「「ゲイル。」」の発動用意をする。
それを見た覆面の剣士は後方に下がり俺から距離を取った。
「「ゲイル。」」
「「獅子上がり。」」
俺の「「ゲイル。」」と同時に覆面の剣士は「「獅子上がり。」」を繰り出し、「「ゲイル。」」を打ち破りそのまま斬撃が俺の左肩を掠った。
俺は反撃の為地面を蹴り、覆面の剣士との距離を縮めていく。
「「ビクトリースラッシュ。」」
「「魔法鏡マジック・ミラー。」」
俺の「「ビクトリースラッシュ。」」が当たる瞬間、目の前が暗転した。
すると覆面の剣士は姿を消し、俺の後ろに立っていた。
「別に瞬間移動したわけじゃないよ。ただそれだけ教えてあげる。」
覆面の剣士はそういうと剣を背中に担いだ。
「「縦型剣法 斬。」」
俺は覆面の剣士が降り下ろした剣より先に飛び上がった。
「「ファイヤー。」」
すぐ様空中で体を覆面の剣士に向け、勢いよく「「ファイヤー。」」を放つ。
覆面の剣士は「「縦型剣法 斬。」」が発動中。今からキャンセルをかけたところで間に合わない。
誰もがそう思った。
「「魔法鏡マジック・ミラー。」」
覆面の剣士はあえてギリギリまで「「ファイヤー。」」を惹きつけ、俺と位置を入れ替えた。
そう。入れ替えたのだ。
確かに覆面の剣士が言った通り瞬間移動をし、さっきのあれも俺の後ろに回ったのではない。
俺は覆面の剣士と入れ替わったことで自信が発動した「「ファイヤー。」」を浴びそうになった。
しかし俺は龍の力を解放し、「「ファイヤー。」」を受け、耐えきった。
龍が言うに、龍の個体能力に魔法系統のダメージを半減以下に抑える事ができるという。
俺は龍の力を解放し、「「ファイヤー。」」を受け切った後、右手に力を込めた。
「「((ドラゴンブラスト。))」」
「「ドラゴンブラスト。」」は龍化した状態で発動出来る技。拳に龍だけが作る事ができる〔気〕を貯め、風魔法の要領で打ち出す技。
俺と位置を入れ替え、空中にいた覆面の剣士は「「ドラゴンブラスト。」」を受け、吹き飛んでいった。
「ふ、覆面の剣士選手場外。よって勝者は・・・ユウキ選手ー?」
いまいち盛り上がらない歓声の中俺の勝利が宣言された。
ステータス
能力《アビリティ》 ??
剣技 肩並行斬
ビクトリースラッシュ
魔法【初級】
ファイヤー
ウォーター
アース
【中級】
ゲイル
ライジング
コリエンテ
【準中級】
フリーズ
龍化 ドラゴンブラスト
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