ごきげんよう、ハウダニットは推理小説の華、という感覚は、私は昔から持ってます。時刻表トリックや密室トリックを解いていくというのは探偵さんによってアプローチや思考が違っていて面白いですよね。もちろんフーダニットと組み合わせると推理の幅が広がるような気もしますし。
でも、完全に文系脳な私には、やっぱり一生書けないんだろうなぁ。
物語の創造の仕方自体が、きっと私には合ってないのでしょうね(帰納的であっても演繹的であっても)。
ハウダニットには含まれない叙述トリックは、推理能力のない私みたいな文章読みの人間にはだけど響きます(凄いと思った叙述トリックは、筒井康隆さんの「ロートレック荘事件」でした)。
フー、ハウ、ホワイ、どれも私は苦手ですけれど、倒叙ミステリーは大好きで、最初から分かっている犯人と動機、トリックを、探偵さんがどうやって紐解いていくのか、ストーリー展開自体がサスペンスみたいなので。
作者からの返信
ごきげんよう、『ロートレック荘事件』ですか! 面白いですよねあの作品! いい趣味をなさってる。叙述って言うと乾くるみや殊能将之や歌野晶午さんを挙げる人が多いですが、筒井康隆さんはいいセンスしてると思います!
倒叙型、僕も好きです。中学時代を『古畑任三郎』と『刑事コロンボ』を見て過ごしたので、ミステリーに入門したのはほとんど倒叙型がきっかけだと言ってもいいくらい馴染みがある分野です。世界三大倒叙型だと僕は『伯母殺人事件』が好きかなぁ。何だか皮肉が効いてて。
いつか倒叙型の講義もします。
ミステリーに限らず、どんな小説も創作も、楽しんだもの勝ちなので、得意不得意考えず、気楽にやってくださいな。
ガリレオシリーズはハウダニット。
そう考えると、理解が進むような……。
なじみ深いミステリーがガリレオシリーズなもので。
作者からの返信
最近のガリレオシリーズはどうかはさておき、初期は本当にハウダニットでした。
いい作品ですよね。