精霊の魔法使い18
街道から少し外れた森の中。朝早くから街をでる馬車の音がかすかに聞こえる。この時間から聞こえるということは街にほど近い場所なのであろう。そんな森の中にある一本の木の上に簡易のツリーハウス、というか木の高い位置に穴が開いている。外から見ると見分けがつかないが…覗くと中が大きな居住空間になっている。
そんな中の一つのベット
「ん ん~ はぁ~ 今日はって あ、そっか修行はこの前終わったのか」
若干長い伸びをしながら目を覚ましたのは俺事、立川康です。
二つ返事で修業が始まってからほんと長いこと時間が経ちました。いや~ほんとに長い時間がたった。なんてたって数か月とかじゃないからね。年単位で経ってるからね。初めの数年は数えていたんだけど修行がきつくなるにつれ数えるのがめんどくさくなるくらいながいねぇ~
えっ?なんで一年たっているのに帰っていないかって?それはね~ 海よりも深いような山よりも高いような事情があったりなかったりするのですよ~
冗談はさておき まぁ~簡単に話すと帰れませんでした。ずーと前にリアが言った方法ではムリがあったってことなのですよ。
詳しく説明するとリアの行った召喚魔法は異世界の物を召喚する魔法だったんですよ。召喚された当初は、いいままでよりも大規模に召喚魔法を行ったがために俺まで召喚されてしまったとリアは解釈したようだったんですがそんなことはなかったんですよこれが~
だから、この召喚魔法を逆向きに使ったとしても人は異世界へと渡れなかったのです。
じゃあ、人が渡れる召喚魔法を作ればいいじゃんて思いました?それがねぇ~
ここで問題です! なぜ俺はこの世界に来れたのでしょうか?
シンキングタイム! 時間は…う~ん?気分! よ~い はじめ~!!
その間、俺は朝の身支度をしています。
ベットから起きると木の穴から外に出で三キロぐらいかな? そのぐらい魔法で飛んで湖に行きました。
この湖はそこまで広いわけではないが水深がかなり深い湖だ。水に入って数メートルも進めば全く足がつかなくなってしまう。大昔に隕石でも降ってきたんのかねぇ~ それだとクレーター湖ってことになるのかな? 透明度ものすごく高いしなぜか周りに木がなくぽっかりと空いた空間になってるし本当にそうなのかもしれない。いや、でも、この世界魔法が存在してるし冗談みたいな存在もたくさんいるし以外にグランさんが作ったのかもしれない。 結構ありえそうだなぁ~
まぁそんな湖で顔を洗って少し体操をして帰りは枯れ枝を拾いながら元の木のもとへと戻った。
「あっ おはよ~ チーちゃん」
「おはようです! マスター!」
「「おはよー!」」
「おはよう 美紀 クー それにラクにイト」
みんなも起きてきたみたいだ。アオもなんかプルプルしてるし朝の運動かな?リアはまだ寝てるのかな?朝食ができたあたりには起こし言ってあげよう。
ラクとイトはクーの指導のもとだいぶ流暢に話せるようになったのですよ
そんなラクとイトをなでなでしながら朝食を何にするか考える。普通にパンとスープでいいかな?美紀やクーと手伝いながら朝食づくりを始めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うん いい感じにできたかな。 それにしてもリアは全く起きないねぇ~
途中リィーがリアを背に乗せながら降りてきたけどリアはずっと背中で寝たままだ。できたし起こそう。
「おーい リアさんや~ 朝ご飯ですよ~」
リアのほほをぷにぷにしながら呼びかける。これ少し楽しい…
「ん ん? んー 朝か? コウよ やめよ お おきたわ!」
「あっ おはよ~ リア」
「う、む おはよう」
「さぁ めしだめしだ~!」
「「めし~」」
リアも起きたし飯にしよう! うん、美味しいね 最近は料理もだいぶうまくなったなぁ~と思うよ~
美紀はもともと得意だったみたいだしクーはクーだから呑み込みが早くてすぐにうまくなっちゃったからなぁ~ やっと俺も作れるようになりましたよー
「さて、今日はどこに行くんだっけ?」
「はい! 今日は湖の底の方に行きます!」
「そうだったねぇ~ 湖の底の水の精霊のところに行くんだったよね?」
「あー そうだったそうだった」
そうそう、今日は水の精霊に会いに行くんだったよ。これまたリアの古い友人らしいからご挨拶みたいなものだね~ グランさんに会いに行ったときはもともと修行に行くつもりでよったらしいけど今回は違うから安心安心。
「水の底みたいだけど障壁を張れば大丈夫かな?」
「うむ 大丈夫じゃ 海の底の方は結界が敷いてあるからそこまで行ければ十分じゃ」
「湖って数キロ行ったところにあるやつだよね?」
「うむ そうじゃが?」
「もしかしてグランさんが作った湖?」
「お~ よくわかったのぉ~」
まじか… グランさん何やってるんどよ… 修行中でも思ったけどさーあの人(?)規格外すぎでしょ。だってあれ底が全く見えないほど深かったよ?おかしいよね?うん おかしいよ。
「あの湖はのぉ~ グランが昔勇者とやりあったときにできたものでな? 激しい戦いの末に最後のブレスであの大穴を空けたのじゃよ そのあと大穴のままだと危ないってことでついでに移り住んで水で満たしたのがあの湖じゃよ」
「以外に歴史があるのな」
まぁ何はともあれあそこが目的地みたいだし食べたら行きますか~
俺たちはそれからたわいない話のしながら朝食を終え湖へと進んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから数分後、目的の朝、顔を洗いに来た湖へと到着した。
「「わぁ~ おっきいねぇ~」」
「うん そうだねぇ~」
ラクとイトからしたら大きいのかな? 目線の問題みたいなモノかな。
「よし! みんな固まったな~ 行こう!」
俺たちは湖の底へと少しずつ少しずつ進んでいった。
答えが知りたい方はまた次回!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます