精霊の魔法使い10

俺たちは話をするために宿に来たところだ。




うん、歩いているときにだんだん落ち着いたな~とは思ってはいたけどまだ話せそうにないね。


とりあえず、飲み物でも作ろうか。




うーん、見た感じ高校生ぐらいかな?


身長は頭一つ分くらい上だし160ぐらい?




特徴的なところはあまりないな〜


普通に綺麗な人だし胸も巨乳でも貧乳でもないしな〜


身体の線は全体的に細い感じだね。




たぶん日本人だよね?


話しかけたときも反応したし・・・あっでも逆転の効果で翻訳できるのか、わからんな。




水色のパジャマとか微妙に目立つんだよなー。町中だと全体的に少し暗い色合いの服を着てる人が多いし俺も明るい服をあんまり着てないしね~ 




とまぁこんな感じで元の姿になったクーをなでながら落ち着くまで何となしに考えていると5分くらいかな?夕日が出てきたくらいでやっと落ち着いてくれた。






「えーと とりあえず自己紹介をしようか 俺の名前は立川康でこの猫がクー、こっちの犬がリィー、こっちもたぶん見えてるっぽいね、リアだよ 」




「よろしくな 少女よ」






簡単に自己紹介をした。俺の次に答えたのはリアだ。






「あぁ はい 私の名前は橋本美紀と言います。よろしくお願いします。あのーいろいろと質問をしてもいいですか?」




「ああ 遠慮なくどうぞ」






ということで俺はわかる範囲でここがどこなのかということとかどういう世界なのかなどを簡単に説明した。






「だから言葉が伝わらないしわからなかったんですね。えっと そこのあたりも知りたいことでは、あったのですが〜」




「ん? 他にもあるのか?」




「はい、 僕っ子じゃないんですか?」




「は?」






突然なにを言い出したんだ?






「えーと その見た目なのに何で俺って言うのかな〜と思いまして……」






あー、女性が俺ってのはやっぱり不自然なのかな〜


いや、でも中身 男 だし…


普通に答えるか






「実はね、 俺もとは男なんよ」




「へ?」






おーなんかすごい顔になってる。ちょっと面白いかも






「・・・ ちょっと触ってみてもいいですか?」




「ん? いいけど・・・」




「ではっ 失礼しますっ!」




と言って橋本さんは顔やら胸やらいろいろ触って股下のほ・・・






「って 待てい! 初対面の相手になにしとんねん!」




「触った感じは女の子ですね。うーん、全く男だったと信じられないのですが・・・」






無視かい! さっきまで泣いてたのにずいぶんと図太いな〜






「ぅ〜 まぁいいか、 そうだな〜 こう手を当ててステータスって念じてみてくれ」




「こうですか?・・・ あっ! なんか出ました!」




「よし、 それのスキルって欄にな俺には逆転ってスキルがあるのよ。 そのせいで性別が逆になってるみたいなんだよな」




「はあー 理由はわかりましたがいまいち信じられないですね。 ところでこのスキルって欄に空気ってあるのですがどうやって使うのですか?」




「まぁ それでいいよ。 スキルは自分で試すしかないからがんばれ」






なんか難しい顔しながら考え混んじゃったな






「とりあえず、それは後にしてさ どうしてこの世界に来たのかとか覚えてるか?」




「えっと 夜に窓の外を眺めてたら子猫を見つけまして撫でに行こうと思い、この格好のままで家を出たのは覚えているのですが… 気づいたらこの世界の路地裏にいた感じです。」






話を聞いたのだが意味がわからん。夜に何でそんなことしてるのかもわからんし間が空き過ぎてわけがわからない






「神隠し的な感じなのかな? リアさ この世界によくあることなのか?」




「いや、珍しいと思うぞ?私も森で彷徨っている者を見たことはあるが異界の者かはわからんしな。」




「うーん そうか〜」






意外にもいろんなところに同郷の人がいるのかもしれないし、いないのかもしれない感じなのかな?




それにしてもどうしようか?聞いた感じだとついさっきこの世界に飛ばされた感じだよな。まぁ聞いてみるか






「あのさー これからどうする?」




「これか.ら… 一緒にいてはダメですか?」






なんか言葉の最後方が涙声になってる






「あ、あー 一緒にいるのは問題ないよ でも、この世界は日本よりも血生臭いことは理解しといて」




「はい これからよろしくお願いします!」






うん、同郷の仲間が一人増えました。話した感じ気持ちが弱そうなところがありそうだけど何とかなるかな?




俺たちはそのあと橋本さんを連れてギルドの方へ行き、俺が行ったように加護を受け取り橋本さんは冒険者となった。




異世界人は魔法適性が高いのかそれから数日後にはリアの指導のもと魔法の基礎をある程度理解した感じとなった。




まだ、資金なども足りないし橋本さんのこともあるからリリーシモを出るのはもう少し先になりそうだ。




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