ゲームキャラクター

休日、久しぶりにアニメイトに行き三ヶ月くらい買っていなかったいくつかの漫画とラノベを買いあさった帰り道だったはずだ。




道中特に問題もなく改札口を出たところまでは変わらなかったはずなのだがここはどこだろうか?コンクリートの様な色合いの壁に囲まれた四角形の空間。本当にここはどこなのだろうか?あの一瞬でしたことと言えば瞬きぐらいなのだがそんな瞬間の間に移動する技術など持ち合わせていない。しばらく何もせずに取り乱していたがこれ以上何も起こりそうにないのでこの空間を探索してみる。




壁を触ってみたが・・・うん、壁だといった感想しかない。強いてあげるならつなぎ目はなく凹凸もなく表面はツルツルしている。他には何もないな。と見まわしていたのだが視界の端に何やらアイコンのようなものを確認できた。アイコンに気づき意識を向けてみると目の前に透明なプラスチックのような板が現れた。




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ability ゲームキャラクタ


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何だろうかこれは?とりあえず何もすることがないので透明な板の文字を触ってみた。abilityはとくに反応がなかったがその横のゲームキャラクターには反応があった。どうやら何かしらのゲームタイトルを入力しろということらしい。遊んだことのあるゲームタイトルを思いつく限り押してみた。するとパソコンのデスクトップ画面のように様々な透明な板が現れる。




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Lv:100


タイプ:エスパー フェアリー


HP 213/213


こうげき 88


ぼうぎょ 98


とくこう 207


とくぼう 118


すばやさ 128


とくせい テレパシー


もちもの しんかのきせき


もっているわざ


サイコキネシス


ドレインキッス


めいそう


テレポート


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・・・すごい見覚えのあるステータス画面 さっき入力したゲームのキャラステータスだよな?で、このステータスはネタで作ったラルトスのステータスだった気がする。他に現れた透明な板も見てみたがしばらくはボックス内のポケモンの数のステータスが続いていた。その次に現れたのはモンハンのステータス、ファイヤーエムブレムのステータスと入力したゲームのステータスが無数に表記されていた。




いや、何これ?よく分からないがしばらくいじっているとポケモンに関してはステータスを六つセットできるみたい。入れ替えることもできるみたいだから手持ちってことなのかな?とりあえず上から六つセットしておく。




モンハンも武器、頭、胴、腕、腰、足、護石をハイリアセットがあったのでそれをセットしたら突然体の周りが光り出した。光が収まった後に異常がないか確認してみると画面越しに見た覚えのある服装に変化しており背中には二本の刀を背負っていた。




「え? なにこれ?」




驚きすぎてしばらく思考停止していたが試しに背中の刀を抜いてみると名刀のような波紋があり刀身は薄っすらと濡れている。




もしかしてと思い背中にあるとしまいにくいので左右の腰に鞘を移動し刀をしまう。セットしたポケモンの技を試してみた。安全そうな技は・・・




「ねむりごな」




前方の空間に緑の粉が舞い出した。




「・・・ちょうのまい」




何となく踊り出すと身体能力が上がったような感覚が実感できた。




「いやいや、マジか?」




それからさらにいろいろ試してみたところ身体能力もどうやら上がっているようだ。他のゲームもセットしていった。やったことの無いゲームはステータスをセットすることができなかった。シリーズのある作品はまとめてどれか一つのステータスを選択できるみたい。




「はは、やべー スマブラをセットしたら二段ジャンプできるようになってしまった」




ディーンの炎飛ばせるしもう何でもありだなこれ。スピリットでジャンプ数増やせたり出来るんだっけ?最大ジャンプ数のセットにしておこうか。




ここまでいろいろできるならテレポートでこの空間から抜け出せるのかな?何もない空間だしここにいても意味ないしな。よし、何が起こるか怖くてできなかったがこれだけ色々なことができるならテレポートしても大丈夫だろう。覚悟を決め家を強くイメージしテレポートした。目を開けると自宅の前だった。




「こんなに簡単にあの空間から出られるとは・・・」




家に入りさっきの能力が夢ではないことを確認しこれからどうしようかとワクワクしながらその日は眠りについた。






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翌日、さらにこの能力を確認していく。自宅のゲーム類をあさり持っていたゲームをすべて入力しセットしてみたがどうやらセットできるゲームにも制限があるらしい。セットし能力を試すを繰り返していく中でわかったことを上げていく。




・セットできるゲームの種類は5種類


・ステータスの重複をしない組み合わせもある


・人型に近いほど安定して能力を発現できる


・ゲームのルールをすべて反映しているわけではないがデメリットも反映している面もある




簡単にまとめるとこんな感じだろうか? まだわからない部分も多く今日調べた中でわかったのはこれだ。


一つ目のはわかりやすく6種類目にセットしたゲームは反映されなかった。


二つ目はポケモンとドラクエをセットしたがステータスが上昇しなかったがポケモンとFEでは上昇した。ポケモンとドラクエはキャラ自身のレベルの上昇によりステータスが上昇するがファイヤーエンブレムはどちらかと言うと職業のレベルということなのだと思う。


三つめはカービィーの能力が使えなかった。そもそも何かを丸呑みすることができないし俺は丸いピンクの体系ではないので構造が違い過ぎる。


四つ目はターン制のゲームのように現実は出来ていない。しかし、ポケモンの弱点のようなものは反映されているようだ。だからと言って草タイプのポケモンをセットして火が使えなくなるといったこともなかったが・・・




追々わかってくることもあると思うが今日はこのぐらいでいいだろう 明日は今わかっている範囲で重複しない組み合わせにセットし直そうと思う






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今日はいろいろ組み合わせを考えていこうと思う。と言っても俺はゲーマーというわけでもないのでそこまで種類があるわけではない。というか種類が少なすぎる ゲームは知っているがプレイしていない物も多い 実況プレイ動画で満足しているんじゃなかった・・・ 




ポケモン モンハン FE スマブラ どうもり




とりあえず、これらをセットしておく ステータスが被らない上三つ、セットしたら体が動かしやすくなったのでスマブラを、最後のはネタだな うん




ファイナルファンタジーは見ただけでプレイしていないです すいません ドラクエはポケモンの方が便利そうだったから外した 他は・・・うん ゲーマーではないので詳しく知らんからなぁ~ てかレベル制の被りが多いのよ




で、ふと思ったのだがモンハンいるか? 何と戦う予定なのだろうか? 巨大生物いないよ? 電気纏ってる生き物いないよ? FEも攻撃魔法楽しいけど【攻撃】魔法だしな~ 戦う予定のない一般市民には必要のないモノなんだよ こう考えるとどう森が無難なのかな? 制限あるけど重量関係なしに収納できる魔法のポケットすごく便利です ポケモンの方は・・・使えるんだ 魔法のバック便利ですね




しばらくの間はこのセットステータスで過ごしてみたいと思う しばらく過ごせばもっとわかることも増えると思うので考察?はそのあとでもいいだろう






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ここ一か月過ごしてみた。正直な感想を述べるといつも道理の生活だった。突然特殊な力を得たからと言ってないかが変わるわけではない。まぁ、日常がなくなってしまっては嫌なのでいいことなのだが・・・ こうなんというかもっと力を使ってみたいという欲求はあるが使う場面もないし~みたいな感じの日常である。




ここまででさらに分かったことはフレーバーテキストも反映されているようである。分かりやすいのはサーナイトをセットしているとき相手の気持ちがわかるようになった。初めはぼやけたような感じで気のせいと思っていたが日を追うごとに鮮明になっていき最近では色で判断できるようになっている。


これは命がけでサイコパワーを発動したらブラックホールができてしまうのだろうか?いや、しないけどな。




これが分かってからはゴーストタイプをセットしないようにしている。ジュペッタとかセットしたら夜中徘徊しそうな予感があるんだ・・・ デスカーンとかヤバそうだし・・・




ポケモンはステータスが反映されるのは一体だけだ。他五体は交代することでステータスが入れ替わるように反映される。入れ替わると上昇していた効果はゲームのようにリセットされる。バトンタッチは有効だった。姿が人型に近くなくてもステータスは反映されるが使えない技も多くなるようなので注意が必要だ。




モンハンは装備をセットしていなくてもアバターの身体能力は反映されているようだ。装備に関しては分からん。武器カッコイイデス。




FEは主人公のステータスが反映されている。他のキャラにも変更できるが自由度がだいぶ下がるので変えていない。回復スキルで体調もいいし軽業スキルでもうパルクールです。




スマブラは特に・・・何かあるわけでもないな 身体能力が飛躍的に上昇?




どう森 釣り楽しい 以上




まぁ、何か不便なことがあるわけではなく総じてプラスに働いていうように感じている 突然変な能力を手に入れてしまったがそれはそれでなかなか楽しく過ごしていますよ






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能力を手に入れた大学のあの日から十数年か経過した。身体性能が向上したおかげで特に苦も無く社会人生活を過ごしている。そんな日々の中最近久しぶりに友人と会って気づいたことなのだが・・・




老いていないのだ




あの日から老化が止まっておりむしろ身体が馴染むにつれて若くなっているように感じる。ふと周りを見ると自分だけが取り残されているように思った。




セットから外せば元の人生へと戻ることができるはず、そんな思いでセットから外そうとしたのだが外れない 何度試しても外れない むしろセットできる枠が5つ増えていた 俺はその時やっと呪いだったのだと気づかされた




不老不死の呪いだ 




ゲームキャラクターのように何年と月日が経ったとしても変わることの無い呪い ゲームをリセットしたとしてもただ繰り返されるだけ 色あせることなく同じ悲劇を同じ感動を同じ人生を繰り返す




ゲームに終わりはないのだ




俺は呪いと気づいたとき自らの技で自殺してみた が、一体ひんしになっただけで何も変わらなかった そのひんしも次の日には回復していた




それから俺は家にこもるようになった






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一週間ほどこもって飽きた この一週間よくよく考えてみたのだがこの呪いのデメリットは死ねなくなったということだけだ。他に何か不便になったことはあるかと考えたときに何も思いつかなかった。無限の生を授かったようなものだ。ふとした拍子にこの能力はなくなってしまうかもしれないぐらい非現実的な物であり本来であればいらないモノなのだ。ならば、何を悩むことがあるのだろうか?今まで通りに過ごせば問題ない。老いが気になるのであればこの能力で偽装すればいいのだ。パッと思いつくだけでもミュウで解決ししそうな問題だしな。




新たにセットできる枠も増えていたことだしこのあまりある時間を活用して自身の能力を限界まで突き詰めてみるというのも面白そうでもある。




今までは無意識にも能力を制限していたこともわかった。今回見つめなおしたことでサイコパワーというものを再理解することにもなったし波動に関してもわかるようになった。そしてこの身体は異常なスペックを内包するようになっている。




これを機会に仕事もやめて能力を全開に活用して過ごしてみよう。一週間何も連絡なしに仕事を休んでしまった。自分は特段優秀というわけでもなかったことだし居場所はないものと思う。




さ~て? 手始めに予知能力を活用した博打でもしてみようかね~ そのあとはゲームを片っ端からプレイしてみようか






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人間としてダメな決断から数十年経過している。予知能力は偉大である。この能力の御蔭で金に困るようなことはなくなった。最悪、金がなくなったとしても飲み食いも必要としないゲームキャラクターなので問題ない。




セットに関しては徐々に増えてきている。体に完全に慣れるとセット枠が増えその慣れまでの時間も徐々に短くなっている。被るステータスもお構いなしに最近ではセットしている。一度慣れてしまえば外すことはできないが何割かはステータスが重複するようになる。技やスキルに関しても様々な物が使えるようになるので便利になっている。 まぁ、ポケモンが便利過ぎてあんまり他が活用できていないところもあるのだが・・・




人間としてはダメな生活を送っているが今までよりも充実した生活を送っている。




そんなある日だ。最近では有名どころのゲームは一通りプレイしてしまっておりコアなゲームをプレイしている。金もいい感じにたまっていることだしテレポートを活用して世界旅行にでも繰り出してみようかと考えていたのだが震災に被災することになってしまった。




俺自身は物的被害も併せて無傷だったのだが周りはそういうわけにはいかない。ビルは倒壊し川は反乱、海辺近くは津波にさらわれ被害は甚大なものだ。




こんな時俺はどうすればいいのだろうか?人命救助は出来る。だが、それ以降のケアをすることはできない。所詮、個人の能力だ。それもゲーム順守のどちらかと言うと戦闘よりなステータスだ。咄嗟に何人か救助したがそれ以降何もできないことに気づかされた。それに大っぴらに能力を使うことは省かれる。面倒なことになることは火を見るよりも明らかだ。 俺はどうするべきだったのだろうか?




俺はスーパーマンでも勇者でもない。他人に深い関心はなく首を突っ込もうとも思わない。それでも気分は悪く胸糞悪い。




俺は、ばれないように細心の注意をしながら人命救助に駆け出した。




少しへまをしたところもあったが致命的なミスはしていないはずだ。世間にばれることなく出来る限りの救助活動をやり遂げた。






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震災から早一年、俺の偽善の活動によりネットではオカルトが囁かれていたがそれも元どうりになった。俺の存在は世間に曝されることはなかった。




俺は、あの時の気持ち悪い感情をどうにかするために今までよりも幅広くゲームをプレイしている。あまりにも古すぎるゲーム、例えば横スクロールアクションのクソゲーとかは外しているがスマホゲームからネットゲームまで様々な物をプレイしている途中だ。




スマホゲームの育成がなかなかにつらい。課金をしたとしても限界はあるしガチャは闇でしかないしもう嫌になって来たところだ。




時間は無限にあると言っても一日の時間が延びるわけではないからな~ ん? 時間がないのなら作ればいいのか ときわたりで有名な奴もいるし時をつかさどる神もいるのだ それらの能力を同時にセットしたら自由自在では? うん、どうせ死なないし早速試してみる




時に関するフレーバーテキストのあるステータスをセットしていく。セレビィ、ディアルガ、念のためアルセウスも、あとは、次元の魔女とかいなかったか? クロノス系統の物もセットしておくか・・・




思いつく限りの物をセットしておき能力が馴染むまでしばらく放置だ。最悪次元の狭間かなんかに取り残されるかもしれないがテレポートで大丈夫であろう。




ん~ それにしてもだいぶ種類が増えた ポケモンに関しては全シリーズセットしていることで一度に使えるわざの種類がもうねぇ マリオのストック性は優秀だし仮になくなったとしてもしばらく動けなくなるだけだ スマホゲームの能力アップ施設 その施設空間もマイクラとごちゃ混ぜになった結果、固有の箱庭のような広大な空間が出来上がっている 




まだこれからも自己強化は行っていくがこの固有空間があることで救助活動は前回よりもはかどるように思う 眠らせてこの空間に運び安全な場所にお届けすれば問題なしだろう




そこに今回試している時渡が成功すれば解決できない物はないように思う




その時になるまでわからないのだから今考察しても意味はない 最善を尽くせるように準備するだけだ






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もう数えていないが長い年月が過ぎている。時渡は成功した。自身の時間が曖昧になっているのもこの時渡の副作用のようなものだ。


震災救助に関してはより、多くの人を助けることができた。あの気持ち悪い感情を思うことはなくこれに関しては上手くいったのだろう。




もう結構な数のゲーム登録できているがなんというか雑多過ぎてステータスがよく分からなくなってしまった。今はこの現状の解決方法を模索しているところだ。




う~む どうしよう? 何かまとめるようなことはできないかな? というかそもそもゲームキャラクターとは何を指しているのだろうか? ゲームだけで考えればカードゲームや人生ゲーム、スポーツ、TRPGなどもこのabilityの範囲内なのだろうか?




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ability ゲームキャラクタ


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このパネルは初めから何も変わることがない。人生そのものをゲームと捉えることはできるのだろうか?俺はそんな奇抜な発想から入力欄に自身の名前を入力した。




瞬間、何が起こったのだろう?何かが起こったように思うのだが何も起きていない。身体がこれまでよりも異常に軽いことは実感できたがそれ以外は分からない。新たに出現したパネルを見てみる。




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すてーたす


ability ゲームキャラクタ


能力合計 くぇrちゅいおp@


スキル一覧


わざ


スキル


コマンド


フレーバーテキスト


波動


サイコパワー


気合


魔力


武術


弱点相殺


具現化


箱庭


幻影軍団


消費アイテム


ゲーム機


ときわたり


・・・・・・


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何だろう? 能力値合計の部分はバグっているのか文字化けしている。スキル一覧に関しては俺が今まで使ったことがあるようなものもあれば見覚えのない能力が無数に羅列されている。ただまとめられただけか?身体能力が上昇したのならば俺の人生はゲームとみなされたということか?




もしかしてステータスの倍化?今の俺のステータスがそのまま反映されたのか?




これは他人でも試す必要がある。条件が分からないが人生もゲームキャラクターとしてみなされるということはその人の能力をコピーできるようになったのでは?




本来の能力はもしかしたらこっちなのかもしれない。俺ははやる気持ちを抑え一つ一つ確認していく。






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あれから試しているが結果は芳しくない。知り合いの名前を入力しようとしたがそもそも入力できない。何か条件があるのかと手あたり次第に偉人の名前やら架空の名前やら様々な名前を入力しようとしてみた。結果としては意味はなかった。


偉人の名前は入力できたので何か条件がそろうことで入力が可能になるのだろうがステータスには反映されていない。何か特筆すべき異業や技術、能力が必要なのだろうと予想ができた程度だ。ステータスに反映させるにはまた別の条件が必要なのだと思う。




ゲームのステータスを反映させるにはプレイしていることが条件だった。格ゲーなんかだとそれぞれのキャラをプレイしている必要があった。その人の人生をプレイしろということか?いや、無理だろう。その人にとって代われるわけではないのだから不可能なことだ。プレイ・・・・・遊ぶ?その人を遊ぶ?意味が解らんな。何が大事なのだろうか?情報量?体験?自分と他の人の違いは?




・・・・・知っている事か? 生まれてから記憶にないとしても体験している事か?






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あの日、思いついたことを実行した。まぁ、簡単に言うとストーカーだな。入力の成功した偉人が生まれる瞬間から一生を終えるまでその人生に干渉することなく観察し続けた。時には猫に変身し時には通行人に紛れる、侵入の困難な場所では小さな虫に変身した。様々な方法を駆使して出来る限り付かず離れず観察し続けた。 うん、完璧に変態ですね 泣きたいです




死ぬ瞬間には俺自身も感情移入してしまい何とも言えない感情に支配されたが冥福を祈り元の時代へと帰った。




結果はステータスに反映されていた。セットした感覚では酷く劣化しているようではあるがその人の能力を一部であっても取得することができた。これは大きな進歩だ。最近では取得してないゲームも少なくなってしまいステータスが伸びづらくなくなっていた。それがここからはより広くどん欲にステータスを伸ばすことができる。




俺は少しの休憩を終え、また違う人物の観察へと繰り出した。




こんなことを繰り返していてもいつかは伸びなくなるのだろうと思う。それこそ劇的に伸ばすには異世界にでも行かなければならないのだろう。






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一通りの偉人のステータスを馴染ませることができてきた。ゲームに関してはそれこそクソゲーしか残っていない。プログラミングを勉強してゲームを作ってみたのだがそのゲームのステータスが反映されることはなかった。




それに最近の現代では機械類も壊れてしまいゲーム開発がなくなってしまった。災害は年々酷くなり食糧難から人種差別の激化、戦争に発展、はては同じ人種の中でも殺し合いが激化している。人口はもう百分の一にまで減ってしまっているし今も加速度的に減り続けている。




この世界はもうダメなのだろう。どうにか修復できないかと時渡を駆使して過去に干渉してみたが数日伸びるかさらにひどい状況になってしまうかでもうどうにもならない。




時渡を使い過ぎた影響か自身の人格が二重、三重に歪んでいることが自覚できている。同じ時間軸に来訪し過ぎた影響かもしれない。スキルの影分身や並列思考、並列存在など次元に干渉したスキル群を多用して修復を試みている。




この重なっている人格の数だけ名前を登録してしまおうか?こんなワケガワカラナイジョウキョウハナンだろうか? なかなかにやばいじょうたい・・・




俺はイマ何をシテイルノダロウ? 半自ドウテキにタイピングをしている感覚はアルヨウに感じル?




ふぅ~ 落ち着いてきた。どうやら、ひたすら自身の名前を入力していたようだ。身体能力が大幅に上昇している感覚がある。これ大丈夫だろうか?止まる様子がないのだが・・・こう、風船が破裂するような幻視が見えて来る。いや、実際に破裂しているのか。視界の端に別で用意したストック表示が異常な速度で減っていっている。十桁はあったはずなのだがもう五桁ぐらいしかないぞ?これがなくなったら次は何があったか?あ~ボックス一杯のキャラが全員瀕しになっていくのか。やべー使える技が減ってく とまってとまって・・・・・・




どうにか数キャラだけ残って上昇が安定してきた。あれだけの勢いで残機が減っていくと体がだるい。こんなの初めてや。今日はもう寝ることにする。






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おはよう、起きたらね。世界が終了していたよ。能力を全開にして世界中を調べてみたのだが生きている生物がいないのなんの。動いているのは俺みたいな何かしらの理由で不死になった存在だけの様だ。意外にも結構な数存在していた不死者たちだけど徐々にその数も減っていっている。




どうやらどこかに飛ばされているらしい?いや、自ら飛んでいる?何やら雑談の後に光に包まれていった者の話を聞く限り異世界があるらしい。まぁ、こんなわけわからない能力があるのだからあるのだろうがどうやって移動しようか?




と、視界の端にもう何回も見覚えのある光の渦が発生する。あの光による移動に便乗できるだろうか?物は試しと突っ込んでいく。念の為空間や神系の能力にセットしておくが・・・




光が晴れるとどこか知らない草原にぽつんと立っていた。




マップで見た情報によると今まで俺がいた世界ではないらしい。視界の端に驚いている様子の人物がいるが今は無視して急ぎ適当なところに転移する。




何やら声が聞こえたような気がしないでもないが無視だ無視。ちょっと今は気分が高揚しているし何かに構う気もさらさらない。




さぁ~ 初めての異世界だがここはどんなところなのだろうか? 色々調べてみよう。






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異世界楽しいね~ 今、俺がいる異世界は魔法が存在する小説的には王道な異世界の様だ。しばらく生活しているが今のところ困ったことは起きていない。一つあるとしたらこの世界に来るときに便乗させてもらった者から質問攻めに会ったことぐらいだろうか?答えられるところは無難に答えて俺からもいくつか質問し情報共有を行った。どうやらその人は不死者というわけではないようだ。ただ、常人よりも遥かに身体能力が高く滅亡の危機を自身の能力で乗り切ったようだ。異世界に転移が出来るのはそういう能力があるとしか教えてもらうことはできなかった。




今の俺の目標は自己強化と異世界に渡る術を身に着けることだ。魔力はゲーム由来のモノであるのかもしれないが一応備わっているはずなのでこの世界の魔法について勉強中である。だが、どうにも上手くいかない。ゲーム的に魔力量を数値化できるわけではないようだし本を読む限り理論がどうたらこうたらとややこしい。




もうこうなったら裏技を使うしかない。禁断の劣化コピー技能を駆使することにした。




弁明をさせてもらうならばもう100年近くいろいろな方法で習ったのだがどうにもならなかったのだ。だから、仕方がないと思ってください。おねがいしますぅ~






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うん 今までが何だったのだろうか?時間はかかるが驚くほどスムーズに能力を取得できてしまった。これからは開き直ってコピーしまくります。コピーしてコピーしてと数うちゃなんちゃらですよ!




それにしてもこの世界は楽しい。以前の世界ではなかなか能力を大ぴらに使うことができなかったがこの世界ではあまり問題がない。人口が少ないことや情報伝達速度が遅いことなど理由はあるのだろうが仮に人外の能力を使用したとしても何かに縛られる心配がないのはとても気が楽だ。




偽善の救助活動でも能力の制限を考えることなく行えるので非常に楽なのだ。あとはこの世界にはモンハンで出てくるような猛獣が存在する。魔獣と呼んだ方が正しいのかもしれないがそんな存在をリアルモンハンライフを送ることができるのである。これが楽しくないわけがない。最近だとあえてモンハンの能力のみで魔獣を討伐しこんがり肉に近い料理を食べてみたりしている。縛りプレイなんかも楽しいですね。敢えて大剣のタックルのみで戦ってみたりしている。




まぁ、こんなことができるのも不死であることが大きいんですけどね。




さて、とりあえずこの世界の有名人物をコピーさせてもらって転移能力を模索したいと思います。息抜きにモンハンライフをつづけていこうかな~






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やっと転移能力を手に入れることができた。長かった。その道の専門家や有名人を探すのに時間がかかった。過去に行ったり来たりを繰り返しているうちに体幹時間的には1億年は超えているように思う。これだけ長い時間を掛けてコピー習得しても劣化版でしかないため、複数人をコピーすることで補いランダム転移まで能力を昇華させることができた。




ランダム転移なためどこに行くかはわからない。どの時代かは時渡で調整できるためそこまでは不便しないように思う。能力は少しづつであるが上昇している。急激に上昇させるためにはゲームをすることが最適なようだ。




この世界は遊び尽くしたように思う。過去に行き、未来に行き、現在を進め、様々な時代を渡り歩いた。この世界のモンスター情報、アイテム情報などは網羅したし便利な道具を多く取得することができた。心残りは友達がそれほど多くないことぐらいだろうか?まぁ、この体質なため仕方がないことだ。




友人の最後を看取り、墓の前で別れを告げでつ世界へと旅経ちたいと思う。次はどんな世界だろうか?願わくは機械文明のゲームが充実している世界であることを祈る。






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んー おはよう。最近はゲーム尽くしの生活を送っている。様々な世界を渡り歩いた。あっちへ行きこっちへ行き訪れたすべての世界を遊び尽くしている。一時期は魔法関係の世界が続いた。それぞれの世界で魔法の使い方、在り方が違いそのたびにコピーをしていく。ステータスが存在する世界は嬉しかった。俺にもステータスがありとりあえず、ステータス欄の能力値をカンストさせる。これは現実でゲームをしているようでとても楽しくあっという間に遊び尽くしてしまう。機械文明の時は様々な時代に訪れてゲームをプレイし能力を上昇させていく。




今は、機械文明と魔法文明が同じように発達した世界だ。この文明はフルダイブ型のゲームが存在することが多く退屈することがない。今も丁度連続プレイ時間に引っかかった為休憩しているところだ。それにしても本当に楽しい。




現実の肉体は常人とはかけ離れた性能をしているがVRゲームのなかであればその身体能力は反映されない。思考の回転速度や健康、体力などの有利な点はあるがそれべもゲーム内が普段よりも不便なことには変わりなく新鮮な感覚で遊ぶことができる。




ゲーム内だと負けることは度々ある。苦戦するというのはとても楽しいことだ。ゲーム内だけのフレンドも多くできることがより楽く感じるのかもしれない。




俺は現状を全く後悔していない。時折、孤独に感じることも間々あるがそれ以上に様々な出会いが俺を退屈させない。これから先、俺がどうなるかは時渡を使ってもわからない。でも、今が楽しいことには変わりなく自分の気持ちに正直に時代を流れていく。




俺という不死者はこれからもゲームを最高に楽しみ少しずつ能力を上げていくのだろうか?






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