第2話

それからというものバス待ちの時間、

この後輩くんは私の隣のイスでスマホを

イジっていた。


( 意味わからんな、この子…

( まだ好きって言ってたし告白って事で

( いいのかな?と言うか、あれから3年

( 経ってるのに好きとかこの子一途すぎる!

( 私も好きかも?!なーんてねw


この時間色々考えすぎて、チラッと後輩くんを

見てみたら不意に目があってしまった


「あの、チラチラ見るの辞めてもらっていい

 ですか?僕が気づいてないと思ってるのかも

 ですけど、視界に入ってますよ。未來さん」


「ん?なんか言い方、ひろゆきみたいで

 笑っちゃうw」


「未來さんもYou Tube見るんですね」


「そりゃあ、暇人ですからねー」


「暇人ですか。意外です。さっき、スマホ

 観ながら険しい顔してましたが何観てた

 んですか?」


「You Tubeの広告ー。」


「広告険しい顔して観てる人未來さんぐらい

 じゃないですか?普通はすぐスキップですよ」


「いやいや、私も普段はスキップするよ!

 でもなんと言うかたまにストーリー最後まで

 みたいなーって思う時あるやん?」


「僕はないですね。」


「「.......」」


「まあ、僕達っていわゆる非リアと呼ばれる

 部類じゃないですか。だから、広告の非現実

 的なのに目を引かれるって感じなんですかね」


( 非リア....言葉にされるとなんか心に来る

( と言うか、私あなたにさっき告られたから

( 非リアじゃないでしょ!!


「あと、広告に出てくるキャラって好きな人の為    に痩せようとか変化しようとしてる感じあって

いいんじゃないですかね。正直、痩せたいなら

変な粉飲んでないで運動しろよって思いますが」


「なるほどね、深い話。さては流星くんも

 広告最後まで見るときある派なの…?」


「それはないです」


こうして、よく分からない広告の話をして

バスをこの後輩くんと待ったのであった。

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