第1話
私は田舎のとある女子校に通ってる高3です。
バス通なんですが、その時に同い年ぐらいの
男性に会うだけで、高校に入ってから男子と
話したことないんです....
でも、あの日、面白い事が起きたんです
8月6日の学校帰り、バス停にいると
見覚えのある人がそこに居たんです。
「あっ.....流星くん…」
「ど、どうも......。」
気まずい。
この子は中学の時の2個下の後輩で
当時、私のことを好いてくれてた子でした。
2年前の卒業式の帰り、
この子に,,好きです,,って言われたけど、
,,付き合って,,とは言われなかったから、
,,ありがとう,,とだけ伝えて私達はさよならした。
「あの、未來さん......
未來さんが卒業してからもう会えないかと
思ってました。」
彼は下を向き言葉を詰まらせながらそう言った。
「あはは....まあ女子校だからさ。
こんな風にばったり会うこともあるよー
流星くんも高校生か、時間立つの早いな。」
「未來さんもまだ高校生じゃないですか。」
「まあ、そうなんだけどね。」
「....」
「....」
「あ、流星くん、工業高校にしたんだ。進路!」
工業の部Tに目を移す。
「はい。」
「.......」
うわぁ、会話全然続かない。
とりま、ここから離れるか。
「あ、じゃあ私そろそろ行くね。」
私は彼の顔から目を逸らし、歩きはじめた。
「待ってください。未來さん。」
振り返って見ると、彼は手を引こうとしたのか、中途半端に手を私のほうへ伸ばしていた。
思わず、笑っちゃいそうになったが我慢、我慢。
「未來さん、また僕を置いてくんですか。」
「え、それってどうゆう事…?」
「あ、いや、特に意味はないです。
2年前の告白は覚えてますか?」
「覚えてる。」
「あれって有効期限切れてないですよね?」
「ん…?どゆこと。」
有効期限ってなに?
思わずとまどってしまう。
「僕、まだ未來さんの事好きなんです。
付き合うなら未來さんがいいです」
!?!?
(やばい、やばい…急にどした!
(付き合うって何するんだよw
(とりあえず、ドン引きされる事言ったら
(流星くんも引いてくれるか
「私、すっごく変態だけど大丈夫?」
「逆に萌えます」
「わ、私、いろんな恋をしたいんよ。
だから、浮気とかするかもだし…
それにね.....!」
「未來さんはどうしても僕に諦めてもらいたい
んですね。色々な恋をしたいって言ってまし
たがそれを叶えたら付き合ってくれるんです
か?」
「え、まあもちろん!でもそんなのできるけ…」
「じゃあ、決まりですね。これから僕と色々な
恋を知っていきましょうか。」
「!?!?」
(何言ってんだ...この子....‥)
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